2020年3月24日、リサイタルのシリーズ「川島素晴 plays...」を始動しました。

初回は、「川島素晴 plays... vol.1 “肉体”」。

毎回異なる題材によるリサイタルという、恐らく前代未聞のリサイタルシリーズですが、その第2弾は、

 

川島素晴 plays... vol.2 “無音” 

 

となります。

 

 

 

川島素晴 plays … vol.2 “無音”
2020年8月1日(土)午後4時4分33秒開演(午後3時開場)午後6時終演予定
旧東京音楽学校奏楽堂(台東区上野公園8-43 JR上野駅公園口より徒歩10分)

http://www.taitocity.net/zaidan/sougakudou/access/

 

入場料 一般2000円 学生1000円

*入館者情報の管理や諸連絡のため、チケットは全てメールによる事前申込制と致します。

 申込先:川島素晴 actionmusic@ktj.biglobe.ne.jp

 件名に「8/1入場希望」と明記の上、氏名、一般か学生かを含めたご来場人数を記入して上記アドレスに送信して下さい。
 折り返し、入金方法、ご来場に際してのご注意、入館者に義務付けられるチェックシート等をお知らせします。
(申し込み締め切りは当日、8月1日の午前中までと致します。)

 

<第1部「4’33” まで」>
・アルフォンス・アレー(1854-1905)/

 偉大な聴覚障害者の葬儀のための葬送行進曲(1884)→解説
・エルヴィン・シュールホフ(1894-1942)/
 《5つのピトレスク》より第3曲「未来にて」(1919)→解説
・イヴ・クライン(1928-1962)/交響曲「単音−沈黙」(1949)→解説
・ジョン・ケージ(1912-1992)/4’33”(1952→解説


 ー休憩ー
*エリック・サティ(1866-1925)/家具の音楽「音のタイル貼り舗道」(1920)

 

<第2部「4’33” 以後」>
・ラ・モンテ・ヤング(1935- )/Composition 1960 #6 →解説
・リゲティ・ジェルジ(1923-2006)/
 デイヴィッド・テューダーのための3つのバガテル(1961)→解説
・ジョン・ケージ(1912-1992)/Song Books(1970)より →解説
・杉山隼一/視覚音楽 I (2015)→解説
・松平敬/心の中で歌う(2020/舞台初演)→解説
・ささきしおり/ユビキタス "S"(2020/委嘱作品初演)→解説
・川島素晴/Exhibition 2020(2020/初演)→解説

 

<出演>

無音:川島素晴

 

アンサンブル東風(アレー、クライン、川島作品賛助出演)
Fl:姫本さやか Cl:大成雅志 Fg:依田晃宣 Hrn:堂山敦史
Vn:花田和加子、古川仁菜 Vla:中島久美

(チラシ記載の松本卓以は、都合により出演致しませんが、
 全演目、支障なく上演できますので、代替奏者などは立てておりません。)

 


 

実はこの内容、昨年から構想しており、既に予告も出しておりました。

(何名かの方から、この企画を楽しみにしているとのお知らせも頂いておりました。)

そのときは、「オリンピックの喧騒を離れて、静寂に耳を澄ませませんか?」

という趣旨で開催しようと思っていたのです。

 

ところが、オリンピックは、いみじくも初回のリサイタル当日(3/24)に延期が決定。

そしてその後、ほぼ全ての音楽会が中止や延期となり、文字通り、音楽の世界では「無音」状態が続きました。

 

7月に入った現在は、少しずつ演奏会が再開しつつありますが、皆さん、客席半減、編成縮小、その他様々な苦慮と神経質なまでの準備、対応、変更を迫られております。

 

このような中での「無音」の企画というのは、はからずも、まことに時宜を弁えたものと申せましょう。

《4'33"》以前と以後の「無音」作品を歴時的に選曲、様々な角度から「無音」のあり方を体験する2時間の内容となります。

 

会場である旧東京音楽学校奏楽堂は、このコンサート当日である8月1日が、一般利用を再開する日となります。

無音を続けた旧奏楽堂の、一般利用再開初日に、「無音」を「奏楽」致します。

 

なお、旧奏楽堂は台東区の施設であり、コンサート開催の是非も区の方針に左右されます。

私がかねてより予約していた8月1日が再開初日になることが決まったのが6月の終わり。

打ち合わせを行なって開催概要を確認し、そこから急ピッチで様々なことを確定、本日、ようやく告知が出せる段階となりました。

時間が迫っての告知となりましたことをお詫びしますが、そのような事情につきご容赦ください。

また、ここ数日の状況を見るにそれもどうなることやらわかりません。

(台東区がストップをかければもちろん、従うことになります。)

が、今はとにかく、開催する方向でお知らせします。

今回、全てメールでの受付としたのも、そういった連絡を逐一漏れなく行うためですので、ご了承下さい。

 

当日は、午後3時に開場しますので、ごゆっくりお越し下さい。(チェックシートの提出などもありますので、行列回避で時間に余裕をもたせております。)

また、開演時刻は午後4時4分33秒となりますが、午後4時に着席して頂きますと、「もう1曲」、体験できる仕掛けになっておりますので、是非午後4時までにはご着席下さい。

 



川島素晴(作曲家/無音奏者)
東京芸術大学、同大学院修了。1992年秋吉台国際作曲賞、1996年ダルムシュタット・クラーニヒシュタイン音楽賞、1997年芥川作曲賞、2009年中島健蔵音楽賞、2017年一柳慧コンテンポラリー賞等を受賞。今年は東京シフォニエッタ、2021年浜松国際ピアノコンクール課題曲他、多数の委嘱作品を作曲予定。作曲活動の他、いずみシンフォニエッタ大阪プログラムアドバイザー等、現代音楽の企画・解説に数多く携わり、2016年9月にテレビ朝日「タモリ倶楽部」、2019年11月、2020年3月、8月に同「題名のない音楽会」、2020年3月ににNHK Eテレ「沼にハマってきいてみた」に現代音楽等の解説者として登壇。2017年より作品個展シリーズ、2020年よりリサイタルシリーズを定期開催。アンサンブル東風での指揮活動等、様々な演奏活動も行う。日本作曲家協議会副会長。国立音楽大学及び大学院准教授、東京音楽大学、尚美学園大学各講師。

 


 

シリーズ公演情報

<作品個展シリーズ>

2017年8月9日(水) 川島素晴 works vol.1 by 菊地秀夫

2018年8月9日(木) 川島素晴 works vol.2 by 神田佳子

2020年9月17日(木) 川島素晴 works vol.4 by 木ノ脇道元
2021年 川島素晴 works vol.5 by ROSCO

 

<リサイタルシリーズ>

2020年3月24日(火) 川島素晴 plays... vol.1 “肉体”

2020年8月1日(土) 川島素晴 plays... vol.2 “無音”(本記事内容)
2021年4月27日(火) 川島素晴 plays... vol.3 “法螺貝” →内容告知あり
2022年3月 川島素晴 plays... vol.4 “100均グッズ”