よこはま動物園ズーラシア③
ズーラシアブログ後半戦アップします
2009年に展示されたばかりで、国内初展示海外でも数園ほどしか飼育されてないテングザルです
その名前の通り天狗のような大きな鼻が特徴ですが、展示されている個体はまだ若く、大きく目立つにはまだ時間がかかりそうです
メスや子供の鼻は先がとがって反り返るぐらいですが、大人のオスのテングザルは3枚目の写真の展示された像のように大きく成長するので今後が楽しみです
生息しているのはインドネシア・マレーシアに属するボルネオ島で海岸や河口のマングローブ林に群れで生活し、サルの仲間では珍しく泳ぎが得意です
ズーラシアとインドネシアは縁が深く、動物の繁殖や保護事業で技術交流を行っています
テングザルの導入は開園当初から調整を続けていたらしく、それが実現したことはとても素晴らしいことだと思います
そして次はズーラシアといえばこの動物オカピです
オカピは今は普通に動物園で見ることができますが、1999年にズーラシアでアジア初展示される前は、欧米の一部の動物園でしか見ることができませんでした
世界三大珍獣のオカピがこうやって身近で見ることができるということズーラシアの取り組みは本当に素晴らしいことなのです
今では飼育、繁殖も含め成功していますが、当初は全てが始めてづくし
オカピの歩みはズーラシアの歩みでもあると思います
現在は3世代目の繁殖にも成功し、上野動物園との協力して繁殖計画が取り組まれています
いつか日本全国でもオカピが見れる日が来たらいいなぁと思います
せっかくなんでオカピについてもう少し
オカピは20世紀に入った1901年になって初めて発見されました。
アフリカの中心のコンゴ共和国の熱帯雨林で単独で生活しています。
昔から変わらない姿で生き続けた生きた化石とも言われます
見た目からウマの仲間と思われがちですが、実際はキリンの仲間です
2枚目の写真に見えるグレーの長い舌を使って木の葉をたぐり寄せて食べます
自分も実際に食べるとこを見てみるとキリンに近いなぁと実感
図鑑ではわからない生の感動が味わえるのが動物園です
変わった風貌のこいつは実はネズミの仲間
1枚目の写真で見るとわかるように食べるとき手でつかんで食べる様子がネズミっぽいです(笑)
写真には撮れなかったけど出っ張った歯も見ればすぐにネズミの仲間と実感しますよ
今回は念願だったこいつの針の断面を飼育係さんに見せてもらえることができました
アルミ缶をも貫くこいつの背中の針は実際は毛が変化してできたもので、中身はぎっしり詰まってました
飼育係さんに教えてもらって知ったのが、尾の針の中身は空洞で、ジャラジャラと音が鳴る仕組みになっていて警戒音を出す役割を果たすそうです
飼育係さんに詳しい解説を聞いて疑問を解消できることも動物園の醍醐味
みなさんも気になる動物がいたら担当の飼育係さんに聞いてみてはいかがでしょうか
この後もたくさんの動物を見た後に一度園の外に出てハーゲンダッツとズーラシアのコラボのオカピサンデーを食べて一息
そして再入場して最後に一回りしました
おいおいまた見直すんかい
って思われるかもしれませんが、動物園は夕方の閉園間際が一番動物が活発になって楽しめるんですよ
閉演して展示場から室内に戻って餌が食べれる為に、その時間が近づくにつれて活発になるという訳で、普段寝てばっかりの動物の活動的な瞬間を見れるチャンスです
そして何より、自分はこの時間帯の園内の雰囲気が大好きなんです
日が落ちかけて夕暮れの雰囲気の中、園内の人もほとんどいなくなって静けさが漂い、動物達の鳴き声や動く音を普段より感じることができるんです
みなさんも動物園に行ったら是非この時間帯の良さを感じてください
ではでは最後にいい感じに撮れた動物たちを紹介します
普段寝てばっかりのホンドタヌキも舌をぺロっと可愛い仕草を見せてくれました
昼間は寝てたユーラシアカワウソも元気いっぱいに泳ぎまわってます
さきほど紹介したフンボルトペンギンの子供も何度もダイビングを繰り返してました
そして今回、個人的に一番のベストショットがこれです
ミナミアフリカオットセイの展示水槽をちょっとアートな感じに撮ってみました
これも人のいなくなった閉演間際だから撮れた一枚です
今回はただ動物を紹介するだけでなく、動物園と絡めて紹介してみました
これを見てくださった方が少しでも動物園に興味を持っていただけると幸いです。
ものすごく長くなったうえに書き足りないことがたくさんありますが今回はこの辺で
よこはま動物園ズーラシア②
開園時間の9:30に合わせて朝から車を走らせ到着
平日なのに朝から想像以上に人が多くてびっくり
幼稚園の子供たちが多く、とてもにぎやかでした(笑)
ズーラシアは過去に1度訪れたんですが、その独特な展示環境である敷地面積の広さと自然環境の再現により、展示動物が観察しにくいと感じたことがありました
しかし今回その経験を踏まえて、餌の時間やイベントの時間、目的の動物の活動時間を考えた上で行動したら、とても活動的で躍動感あふれる動物達を見ることができました
鼻にためた水を噴射
少し距離をとったつもりが、かなり水が飛んできて濡れてしまいました(笑)
撮った写真をよく見ると水の噴射の根元が二股に分かれているのが分かります。
ゾウの鼻の穴も人間と同じ2つって訳です
現存するトラの中で一番小さく、島に生息する最後のトラで、野生での生息数は300頭ほどしかいません
2枚目の写真のトラの耳の後ろにある白い模様。これは虎耳状斑(こじじょうはん)といってライオンやチーターなどのネコ科の猛獣全般にある特徴です
仲間とのコミュニケーション等に使われているらしいですが詳しいことは解明されていません
こういう特徴を知っていれば、動物が寝てたり、後ろ向きでも発見する楽しみが増えます
スマトラトラの隣に、昨日ブログに書いたマレーバクがいたので、いい写真が撮れるか期待したら・・・
この後も何度か足を運んだんですがずっとこんな感じだったので、ブログにも書いたお腹の模様をチェックして楽しみました
この後に「リーフイーター」といわれる木の葉を主食にする珍しい猿が数種類いて、取り上げたいのはやまやまなのですが、檻の格子が邪魔でいい写真が撮れなかったので、次の機会に
リーフイーターだけでなく、檻のせいでいい写真が撮れない動物が結構いたので、こういう珍しい動物の展示にはアクリル面が少しでもあると嬉しいなぁ。
アフリカライオンより小型で生息数は350頭ほどしかいません
アジア最後のライオンで、日本ではズーラシアが初導入繁殖にも成功してます
日が当たると名前の通り綺麗な金色にみえるこいつは、ジャイアントパンダ、キンシコウに並ぶ中国の国家第一級保護動物です
ちなみにキンシコウは金の毛並みが綺麗な猿で、ズーラシアで展示されてましたが2008年に中国に返還されました
トサカが立派なオウギバト
ハト類の中では最大ですが、飛ぶ力は弱く長距離は飛べません
日本で一番飼育数が多いペンギンですがその反面、野生では数が減ってきていて問題になっています
右の羽についている色のついたタグは動物園や水族館で個体の識別のために使われていて、つける場所や色、数によって識別されます
陸上最大の肉食動物です
近年温暖化による北極の氷の融解で、急激に絶滅への窮地に追いやられています
そして日本でズーラシアでしか飼育されていない動物の一つ・・・
セスジキノボリカンガルーです
その名の通り背中にある筋模様が特徴で、樹上生活をします
1枚目の写真を見ればわかるように、木に登る為に腕と爪が発達しています
同じカンガルーでも生活環境によって体のつくりも変わるので見比べると楽しいです
2枚目の写真の背中の真ん中につむじがあるのが分かりますか
背中につむじがあってそこから放射状に毛が生えているために雨に濡れても水がスムーズにお腹の方に流れる仕組みになっています
ってゆうかブログ長すぎる上にまだまだ動物達が残ってる
眠くなってきたんであと半分は次の機会に
次の後半戦はズーラシアの目玉のオカピや、日本初展示のテングザルを紹介します
よこはま動物園ズーラシア①
行ってきましたーーーーーまたまた1人で動物園(笑)
今日行った動物園は、よこはま動物園ズーラシア
まずは少しズーラシアの解説
1999年に開園した新しい動物園で、動物園の意味のZOO(ズー)と広大な自然をイメージしたユーラシアを合わせてできた名前で「生命の共生・自然の調和」をメインテーマにしています
特徴としては日本最大級の敷地の中に動物が実際に暮らしている自然環境を再現し、より自然に近い状態で展示してます
世界の気候や地域別に7つのゾーンに分けられたエリア展示をしていて、動物だけでなく植栽や、世界の文化の造形物の展示もしてあります
希少な動物を数多く展示していて約70種400点に及びます
また非公開ながら、敷地内に絶滅の危機に瀕する動物や希少な動物の飼育と繁殖と種の保存に関わる調査研究を目的に設立された「横浜市繁殖センター」があります。こういう施設が動物園内に作られたのは国内初なのです
さーて今回は長いブログになるんで一区切りします
ベストショットやズーラシアの希少な動物を中心にピックアップしていきます
レッツズーラシア
療養とマレーバク
滝沢歌舞伎が終わってからはや数日
崩した体調を戻すため数日療養してゆっくり休んでるんですが思ったほど良くならず、もやもやした毎日を送ってます
明日は気分転換に動物園か水族館に出かけようかと思ってます
そして久々に動物ブログを再開しようと思います
今回紹介する動物は「マレーバク」です
世間ではパンダが注目を浴びてる中、同じ白と黒のカラーのこいつにも関心を持ってもらいたくて今回取り上げました
マレーバクは世界に4種いるバクの中で最も大型で、体長220~250cm、体重は250~300kg。
唯一アジア地区のタイ、マレー半島、スマトラ島の熱帯雨林に生息していますが、森林伐採などの影響で野生では1000頭ほどしか生息しておらず、絶滅危惧種に指定されています
母子以外は単独で暮らし、泳ぎが得意でトラやヒョウなどの天敵を警戒して広範囲を移動します。
その特徴的な白黒模様は茂みの中で保護色になり、敵に発見されにくくなると考えられています
地肌は黒い色で、そこから白い毛が生えていて、お腹の下は黒く、前後の黒い部分とつながっています動物園で見かけたら見てみてください
ゾウと似ている鼻は上唇とつながっていて器用に草や枝葉をたぐりよせて食べることができます
バクの子供はウリ坊と呼ばれ、森や茂みで敵に発見されにくい模様をしています。
1産1子で模様は生後3ヶ月くらいまで目立ちます
●2009年に多摩動物園で生まれた赤ちゃん
ここでマレーバクについての逸話を2つ
でっぱりのない流線型でずんぐりとした独特な体型のせいか、タイでは「神様が地球上のあらゆる生き物を創造した後、あまった手や足、体を寄せ集めてつくった」という話があります(笑)
もう1つはちょうど黒い体の上から白い布をかけたように見えるため、「仏教の世界ではお釈迦様が乗った跡といわれ、神聖な動物とみなされています」
最後にバクの話と少しはなれる専門的な話になりますが、バク、サイ、ウマが属する奇蹄目(きていもく)は、その名の意味するように、蹄の数が奇数である動物と一般的に認識されがちですが、厳密に言うとそれは間違いです。
なぜならバクの前足の蹄は4つあります
なので奇蹄目の定義は、指にかかる重心が第3指(中指)にかかるというのが正しい解釈です
ここまで話すとなぜ前足だけ4つあるのかや、偶蹄目の話まで詳しくしたくなりますが、こ難しい上に長くなるのでこんなところで
マレーバクは結構いろんな動物園で見られるのでみなさんも見かけたらじっくり観察してみてくださいね
ちなみにパンダのいる上野動物園にはアメリカバクはいますが、マレーバクはいないのであしからず
千秋楽
今回は震災を始め、いろんなトラブルがあったので体力的にも精神的にも過酷でした

数日はゆっくりできる予定なのでしっかり静養して体調を整えたいと思います

最近書けてない動物ブログを書いたり、動物園や水族館に行けたらいいなぁ

次はブロードウェイミュージカルピーターパンに出演予定です
4年目の参加のこの作品も全力で取り組みたいと思います
