今回は、「義援金」についてお伝えしようと思います。
前回同様、佐藤大吾さんの話を聞いて学んだことに、私なりに調べた補足も加えてお伝えしたいと思います。
企業の総務やCSR部門に働かれている方で、今回の震災に際して会社として義援金を集めている方もいらっしゃると思います。
また、このブログを読まれている個人の方の中にも、既に義援金を払われた方も多いと思います。
義援金を支払われた方の中には
・被災地のためにすぐに使ってほしい。
・払った額の全てを被災地のために使ってほしい。
と思っておられる方が多いのではと思います。
ところで、「義援金」と「支援金」の違いをご存知ですか?
◆「義援金」は、「お見舞い金」
「義援金は、災害により生命・財産に大きな被害を受けた方々に対する慰謝激励の見舞金の性格を持つもので、受付けた義援金は被災された方々に全額、迅速かつ公平に配分されます。」
(日本赤十字社ホームページより)
被害を受けた方々、その個人個人にお見舞いをお渡しする。
だからある条件を設けて“平等”にお渡しする必要が出てきます。
そのためには「被害状況の把握」と「被災者」の特定が必要なのです。
阪神大震災の時は、「被災者」の特定に震災から6カ月ほどかかり、それからようやく支払われたそうです。
今回の災害はその規模から1年ほどかかるのでは?という見方もあるとのこと。
「義援金は、日本赤十字社だけでなく報道機関など多くの団体が受付け、第三者機関である義援金配分委員会(被災自治体、日本赤十字社、報道機関等で構成)に拠出されます。義援金配分委員会では、各機関で受付けた義援金をとりまとめるとともに、配分基準を作成し、被災された方々へ配分を行います。」
(日本赤十字社ホームページより)

(日本赤十字社ホームページより)
まさにこの義援金の支払い(1次)について、8日(金)マスコミ各社より報道がありました。
(中日新聞より)
「東日本大震災の「義援金配分割合決定委員会」(会長・堀田力さわやか福祉財団理事長)は、8日の初会合で第1次分の配分を決めた。
(1)死亡・行方不明者に1人当たり35万円
(2)住宅が全壊した世帯と福島第1原発の半径30キロ圏内の世帯に35万円
(3)半壊の世帯に18万円―を目安にすることにした。
第1次配分としては、死亡・行方不明者1人当たり10万円を支給した阪神大震災を上回る。阪神大震災と同様に外国人や旅行中に被災した犠牲者も対象になる。
厚生労働省によると、今回の配分のために必要な義援金は、判明している被害状況で計算した場合、500億円超が必要。だが、宮城県の建物被害が把握できておらず、最大で2100億円程度に上るとみられる。
まず被災した15都道府県に配分され、各都道府県が「義援金配分委員会」を開いて、今回決まった目安を参考に配分対象と金額を正式に決め、市区町村を通じて被災者や遺族に配る。しかし、被災地の自治体では、こうした事務手続き処理の負担は大きく、配分に時間がかかったり、混乱したりすることも予想される。」
さて、この「義援金」
確定申告をすると「寄付金控除」が受けられます。つまり経費とできるのです。
大半を控除できるものの、全額ではありませんのでご注意を。
まとめると、「義援金」とは「見舞金」の意味合いが強く
・平等に支払われる
・一方で、被災状況の確認・支払に時間がかかる
・寄付金控除が受けられる
というのが主な特徴です。
※(参考:日本赤十字社/該当ページ)
http://www.jrc.or.jp/saigai/about/gienkin/index.html
◆「支援金」は「支給金」
さて一方、「支援金」はというと、被災者支援のために活動するNPOやボランティア団体へ贈られるお金のことで、すぐに彼らの支援活動に使われます。
もうお分かりですね。
・このお金ですぐに食料を届けてほしい
・毛布を届けてあげて
という気持ちで、義援金に募金をされた方は、その意味においては残念ながら・・・という訳です。
つまり、支援金を被災者支援のために活動している団体に支払うことが、みなさんの気持ちに適した使い方だったということになります。
さて、支援金はすぐに救援活動に役立てられる半面、どの団体を「支援」するかによって、その使われ方は異なります。
子供の支援なのか、医療なのか、老人介護支援なのか・・
自分のお金を役立ててほしい分野の団体を選んで「支援金」を出すことが必要です。
佐藤大吾さんのお話の中で、共感した部分のひとつに
企業は、その理念に即した支援先を選ぶのがよいのでは? という内容がありました。
例えば、事業を通じて文化の発展に寄与するのが理念であるのならば、
文化施設の復興に尽力している団体に寄付するというようにすることです。
これには大賛成です。
さて、こういうことを調べて感じたのですが・・。
私の周りでもそうなのですが、「義援金」を支払ってはいるものの、本来の感情は「支援金」として使ってほしい方が多いのでは?と思います。
税制を含めた違いを理解した上で、ご自身の意思で義援金にするか支援金にするか決められるのがよいと思います。
義援金を支払った私ですが、今は支援先を考えています。
◆あらたな疑問
さて、自分、あるいは当社は支援金を払いたいんだ と感じた方(企業)。
次にこんな疑問や感情はでませんか?
・どんな団体なら信用できるのか?
・自分の支払ったお金は全て活動に役立ててほしい。
次回は、そんな疑問を解決し感情に応えてくれる仕組み。
チャリティプラットフォームについてご説明します。
過度な「自粛」は「委縮」だと思います。
被災地のことを決して忘れずに、その上で元気に経済を回していきましょう!





