OSCAR検査を受けた翌日にクリニックから電話があり、次の診察日を早めたいと言われました。
これまでこのような電話を受けたことが無かったため、とっさに、検査の結果が悪かったからですか?と尋ねたのですが、結果はまだ出ていないとのことでした。
先生の都合でこんなこともあるのかと思っていたのですが、実際クリニックに行ってみると、私の予想通りOSCAR検査の結果がとても悪かったため、早めに伝えたかったと先生から伝えられました。
私の子供がダウン症である確率は11%(9人に1人)、パトウ症候群は3.8%(26人に1人)で、私の年齢の平均よりもそれぞれ8倍、22倍高いという結果でした。
超音波スキャンでは異常は見られなかったため、この結果に頭が真っ白になりました。
先生からは、あくまでこれは確率であるため落ち込みすぎないこと、もし、確定したいのであれば羊水検査をすることもできるが、流産する確率は0.3%であることを伝えられました。
その場では、夫と話し合ってから決めますと返答したものの、私の気持ちは羊水検査をするという方向に固まっていました。
と言うのも、体外受精5回目にして授かった大切な命であるため、どのようなことがあっても育てようと私と夫で検査を受ける前から決めていました。ですが、もし子供になんらかの障害があるのであれば、事前に知って万全に準備をしたいという気持ちが私の中であったからです。
帰宅後、夫と話しあいましたが、夫としてはもう産むことを決めているのだから、流産につながるようなリスクを取りたくないということでした。
私は、やはり準備しておきたいという気持ちと、結果がわからないままで出産まで耐えられるとは思えず、検査を受けたいという気持ちでした。
少しでも情報を得たいとの思いで、この検査で陽性になった方のブログをたくさん読みました。その中で検査結果を入力することで、確率を出してくれるサイトを見つけて、色々と値を変えて計算しなおしてみたりもしました。今思うと、値を変えて計算したところで意味がないのですが、気持ちを落ち着かせるためには役に立ったのではと思います。
また、ダウン症のお子さんをもつ方々についての情報も集めました。その中で、やはり私には想像できない大変さがあるという事を知りました。
特にシンガポールでは(私だけかもしれませんが)、ダウン症の方を見かけることが極めて少なく、学校やどのようなサポートを受けられるのかも分かりません。途端に、私に育てていけるのだろうかと大きな不安に襲われました。
その様子をみた夫が、このままの状況は私の精神的に良くないと判断して、クリニックの予約をかなり前倒しで取り直してくれました。