セカンドオピニオンを受け心の準備ができた私は、三回目の移植では胚盤胞を二個移植することに決めました。
主治医から二個移植の前に、リスク（双子を妊娠する可能性）の説明を受けましたが、今までの移植でかすりもしないのに、何を言っているのかと正直なところ冷めた気持ちになりました。
移植前の準備は、一回目、二回目と同じでした。ただ、プロガノーバの服用量が増え、さらに新たな薬が追加されました。（前回と同様にこの薬に関しても主治医から説明はありませんでした。）
新しい薬が処方されるたびに、看護師にいつ服用するのかを確認するのですが、この薬に関してはいつでも良いと言われたので、忘れないように既に処方されていたアスピリンと一緒に服用することにしました。
薬が追加されてから少しして胃の痛みが続くようになり、D14の診察の際に主治医に伝えたところ、この新しい薬と既に処方されていたアスピリンを一緒に飲むと胃が荒れるため、分けて飲むように言われました。
過去にこの薬を処方されたのは恐らく私だけではないはずなのに、なぜ事前に説明しないのか不思議でなりませんでした。この時には、転院することを決めていたため、このような対応をみて腹が立つよりもむしろ、転院は正しい判断であるのだと変な自信が出てきました。
移植二日前に移植前後に行う自己注射と追加のクリノン膣用ジェルを受け取るのですが、その際に看護師から”Good Luck”と言われました。
これまでの移植では、移植後はリラックスするようにとか、あまり運動しないようにということを言われていたので、結局は神頼み（？）なのかと変に納得しました。
移植当日の流れも前回、前々回と同じでしたが、今回はコロナの影響で夫の立ち合いはトータルで30分までと制限されていました。シンガポールで感染者が増えだした時期と重なっていたので、より厳しい対策をとっていたのだと思います。
移植自体は問題なく行われ、無事に二個の胚盤胞が移植されました。
前回、前々回の移植では、判定日まで自分で検査をしなかったのですが、今回は判定日の前日にフライング検査を行いました。
結果は陰性でした。今回は移植日から判定日までの間に、いわゆる超初期症状のようなものを感じていたことや、二個の移植であったため、かなり期待が大きかったので、過去最大に落ち込みました。
翌日に主治医から陰性の連絡を電話で受けた際に、転院をしたい旨を伝えました。
本当のところどうか分かりませんが、主治医は明るい声で転院に承知してくれました。