二回目の胚移植が失敗に終わったという連絡を主治医から電話で受けた時、これからの治療方針については何の説明もありませんでした。しかし、胚移植の手術の際に”これで上手くいかなかったら次回は胚盤胞を2個移植する”と言われていたので、何となくその流れなのだろうと思っていました。
次に行う治療は分かってはいたものの、電話を受けてから二日くらいは将来のことを考えられないくらいかなりのショックで、何も喉を通りませんでした。暗い部屋の中で一日中横になっていました。
酷く落ち込んだ後、これまでのクリニックの対応を思い出し、怒りと猜疑心が止められなくなった私は、以前から調べていた他の不妊治療専門のクリニックへ話を聞いてみることにしました。
このクリニックは、インターネット上の口コミやクリニックのHPを参考にして調べました。HPには体外受精の成功率等の細かな情報が記載されており、また、自宅から近いという理由で候補に入れていました。
他にも、知人から偶然このクリニックは患者さん思いの良いクリニックだと聞いていたことも大きいです。
二回目の胚移植から二週間後、セカンドオピニオンを受けました。とても人気があるクリニックのようで、予約時間から40分後にようやく診察が始まりました。
これまでの経緯を説明し、胚盤胞を2個移植についてどう思うか聞いたところ、移植自体には賛成であるとの回答でした。ただ、このクリニックでは移植までのプロセス（投薬等）が異なることも付け加えられました。
このセカンドオピニオンを受けて、胚盤胞2個移植を通っていたクリニックで受けることを決めました。そして、もしうまくいかなかった場合はセカンドオピニオンを受けたクリニックに転院することも決めました。
理由としては、胚盤胞2個移植はこれまでよりも確率の高い方法であるため、これで失敗した場合はもうクリニックに期待できないと判断したからです。
この判断が合っているかどうかは分かりません。ですが、二度の移植が失敗した後でさえも、原因を調べるための追加の検査が提案されなかったことから、このまま通院する意味が見いだせないと考えました。