国産レインボーガーネット | まさちぇりーの部屋・鉱物採集とか!日記

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主に水晶、鉱物採集を2011年より開始。
日本の美しい鉱物に心惹かれ綺麗な石を探しに行きます!(*゚ー゚)ゞ

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ご質問の件ですが、旧レインボーガーネットはレインボーガーネットの初期タイプとも言われております。川迫鉱山で最初にまとまって見つかったレインボーガーネットになります。比較的小規模な脈だったようで、そのため出回りの機会が少ないと思います。基本的には群晶状で産し、ゴールドメタリックで多色のレインボーが入り、N面発色や水晶を伴う場合もあります。「旧」とは、次に見つかったスーパーレインボーガーネットに対応して名付けられました。

 

一方、スーパーレインボーガーネットは次に発見されたレインボーガーネットになります。川迫鉱山の近くの露頭でみつかり、一般にレインボーガーネットといえばこの脈のものになります。産出量が大変豊かで、七色の発色があり様々なタイプを産しました。単結晶と群晶がありますが、群晶のほうが少ないようです。ものによっては若干の水晶を伴います。

 

またレインボーガーネットは他の露頭や地域でも見つかっております。例えば白倉谷産の標本などが挙げられます。特徴のあるタイプや産出物に関しては、いくつかは固有の名前がつけられております。たとえば有名なものでは「ネオンレインボー」や「オーロラレインボー」「メタリックレインボー」などがありました。しかし名前の無い出物や、特徴のみで名付けられたレインボーガーネットも多く存在しております。

 

当地域にはレインボーガーネット以外にも様々な灰鉄柘榴石のバリエーションが存在しますし、様々なスカルン鉱物も産しました。ただレインボーガーネットに限っては、基本的には水晶のみの共生になります。当地域のスカルンの特徴として、磁鉄鉱や灰鉄柘榴石に特化した脈中の産状になります。他産地のスカルンと比較してやや方解石に乏しく、ヘデン輝石は結晶質になりにくい特徴があります。石英や水晶は比較的小規模な発達ですが、柘榴石と同様に分布は広いです。鉱物種や成分の偏りは産地や脈ごとに異なります。

 

鉱物標本に関するご質問の回答は以上になります。ご参考までによろしくお願いします。