『一切なりゆき 樹木希林のことば』(文春新書)
『一切なりゆき 樹木希林のことば』(文春新書)を読了。出版の三ヵ月前、2018年9月に永眠した樹木希林さんが生前、方々の媒体に語った言葉を収録した一冊。夫の内田裕也さんや娘の也哉子さん、自身の倹約家ぶり(知り合いの使い古しのブリーフをもらって履いていたなど)、倹約家ながら購入していたもの(不動産)などに関する言葉が集められています。なかでも一番印象的だったのは、企業のCMに出たら、その契約期間は自分がその企業の社員であるという気持ちで過ごす、そのような覚悟を持つという主旨の言葉。立場が異なる人の気持ちを推し量る、想像力を働かせることは、決して簡単なことではないと思います。でも、人が社会で生きていくうえで欠かせないことであ るとも思っています。希林さんの仕事のうえでの当事者意識の持ち方が具体的に語られていて、私には深く響いてくる言葉です。一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)Amazon(アマゾン)