いい曲見つけた
歌:斉藤和義 作詞:一倉宏 作曲:斉藤和義
あぁ 君に贈る ことば探し
眠れなかった
あぁ 思い出より あたらしい日々
美しくあれ
ここにいる人々
ここにいない友達も
きっと 君の名前
呼んでるだろう
その胸に 灯すだろう
おめでとう それだけ
言えばあとは こみあげる
たとえば あざやかな
夜明けのように
ただ その風のように
あぁ 白い花が 揺れて笑う
とてもきれいだ
あぁ 出会う不思議 愛する不思議
扉をあけて
そのひとを選んだ
人生がいまはじまる
誰もしあわせしか
いらないだろう
それだけを祈るだろう
しあわせのその日に
ひとはなぜ震えて泣く
あんなに輝いた
笑顔のあとで
こんなに愛されながら
そのひとと選んだ
人生がいまはじまる
誰もしあわせしか
いらないだろう
それだけを祈るだろう
しあわせのこの日に
君はなぜ震えて泣く
世界でいちばんの
笑顔のあとで
世界に愛されながら
ガラスの動物園観劇
知り合いの演出家の野崎さんが演出を手がけた芝居三昧プロデュース公演の「ガラスの動物園」を観てきた。この芝居は俺が人生で初めてまともに読んだ戯曲で、何もわからないままラストのモノローグを養成所のオーディション用に使った思い出深い作品。
話しちょっとズレるけど、何も知らないとはスゴイことだなと思う。今が考えると恐ろしい。オーディションの時学長を前にして気を使ったつもりで、「テネシー・ウィリアムズって言う戯曲家がいるらしいんですけど、聞いたことありますか?」って言い放った挙句、白人社会でアジア人が南部訛りも無視して素人演技でトムのモノローグやっちゃったんですから。後からテネシー・ウィリアムズの存在を知ったときは、穴があったら入りたいと思った。
そんなガラスの動物園ですが、今回のはとっても面白かった。
外国の芝居、特にアメリカンモダニズムみたいにリアルさと追求する演劇を、言語も文化もスタイルも違う日本人が日本で演るとかどういう事なのかずっと探ってる。
確かに細かい台詞のディーテールは伝わらないものもある。
「トムのお友達のお名前はなんておっしゃるの?」
「ジム・オコーナー」
「アイリッシュなのね。」
結構細かく台詞を追ってる観客だったら一瞬はてなマークで頭がモヤっとするだろう。
これがもし、
「一郎のお友達のお名前はなんておっしゃるの?」
「具志堅太郎」
「沖縄の人なのね」
ならまだ分かる。
似た要領でユーモアもやっぱり伝わりずらい。
一家を捨てた夫も、ジムも酒飲みなので、娘の相手には酒を飲まないで欲しいを願うアマンダの台詞:
「母親もアイリッシュなのにお酒を飲まないの?」
期待と不安でソワソワしたテンションのシーンでぽんっと入る彼女のコミックな台詞だとおもうんだけど、アイリッシュが酒をやたら飲む人種だっていう常識が日本では当然浸透してないから、そこ伝わりにくいな~って思う。
しかし!!
人間であることは万国共通なので、人の心の動きとかは誰でもわかる。今回改めて、この物語の主役は姉のローラなんだって気づいた。そうそしてこの戯曲の題名は「ガラスの動物園」。もっと早く気付け、俺!ガラス細工の様に繊細で内気なローラがロウソクに照らされた闇の中で恐る恐る心を開く。そしてそのガラスのハートが砕け散る瞬間。ヤッッヴァイ!!!んもう、観てられないくらいゾクゾクして俺のチキンハートは逃亡寸前でした。(実際、なんで俺こんな辛い思いするためにわざわざ劇場きたんだろって一瞬自問自答した。)
そしてその後のローラが無言で彼を見つめる瞳が、、、もう今思いですだけでも胸に突き刺さる!相手を攻めるわけじゃなくて、許しと諦めと自責と無限の寂しさみたいのが、そっと写り込んでる。そして去り際に彼がローラに礼儀としてかけたお別れの挨拶に、彼女が一言答えた時のトーンがっ!!もう台詞は覚えてないけど、ぞっとする程彼女の内面を表してた。本当に凄かった。ローラやくの山畑さん、超良かったです!!!
という事で、話の細部は伝わり切らないまでも戯曲の核の部分が活かせれば結構アリなのかなって今回ので思った。そしてちょっと敬遠しがっちだったテネシー・ウィリアムズの良さを再確認した。
それと余談ですが、偶然「匂いのないものたち」で知り合った人が二人観に来てた。彼らも演出家の野崎さんと知り合いらしい。いやぁ狭い世界ですw
匂いのないものたち無事終了(ちょっと長いです。)
日本での初舞台「匂いのないものたち」無事公演を終了しました。
観にいらして下さた方々、本当にありがとうございました!
一ヶ月間と言う意外と短い期間にも関わらず、基本週7日一日8時間と言うスケジュールのお陰で、大分濃密な時間を過ごしたような気がする。本当にどこから書けばいいのか分からない位色んな事があった。
正直はじめは他の役者やスタッフと出会えるきっかけだし、日本の演劇界の文化に触れたいし、日本語の滑舌の練習になればいいかなぁ位の気持ちで受けた依頼だった。今回の演出家である豊島さんの書いた脚本はスゴク面白いと思ったし、彼の目指す演劇を探ってみるのも芸の肥やしになるかなって思った。
実際現場に入ってみたら謎だらけだった。でもそれはもっと経験豊富な先輩の役者さんたちも同じ。みんな暗中模索しながら懸命に演出家の意図を起こそう必死にやった。でも分からない。豊島さんの言ってる事がキャストに伝わりにくい。その上色んな事が不透明だったりアバウトすぎてどんどんキャストと演出の間に溝が出来ていく。反感を持つと誤解も生じやすくなる。俺はなんとなく豊島さんと考え方が似てるなって思うから言いたいことが汲み取りやすいけど、真っ直ぐ受け取ったら人が失礼に感じる言い方も多いから、そのせいで溝が深まっていくのが残念だった。個人的には「まぁとりあえずやってみるしかねーんじゃねーの??」って思ってて、それは別に楽観視したり、投げやりなわけでは無く実際前に進むにはそれしかないと思ったからなんだけど、みんな違うバックグラウンドから集まってて、それぞれの経験に基づく考えがあるから納得出来ないのは仕方がない。
そんな中、本番2週間前を切った頃にクーデターが勃った。
きっかけは予定していた舞台監督が急に使えなくなったらしいって事。堰を切ったように色んな不安や不満が豊島さんに押し寄せてくる。挙句の果てに「舞台監督なんて別にいらない」とか結構大きな役をやるはずの役者さんがずっと稽古に来ない事を問われて、結局降板するって事をこの時点になって発表した上で「じゃあ、俺がやるよ。こんなん誰だって出来るでしょ」(本人曰く、豊島さんに役者の経験は無い)って言っちゃうからなんとか踏みとどまっていた主役を含めメインの役をやってる役者さん達何人かを奈落に突き落とした。「申し訳無いけど、もうやれません。」
真意は定かじゃ無いけど、豊島さんはこのピンチを切り抜く為に虚勢を張ってたんじゃないかと思う。台詞の量も多い役を、一週間半くらいで、役者の経験もない自分が実際にやれない事は演出家である本人が一番良くわかっているはず。ただ最悪もし代役が見つからなければ、自分がやってでもこの舞台をやり切るって言う意気込みだったのかなって勝手に思う。でもそういう言い方が通らないぐらいみんながナーバスになってて、その状況を作った責任は少なからず豊島さんにもある。模索ばかりしていて、どこに向かっているのはも分からないままぼんやりとした稽古をだらだらと繰り返し、これじゃお客さんに責任が取れない。本番2週間前を切っても舞台の装置が定まらず、舞台上の何処に二階を作るのか、作らないのか、階段を作るのか、柱なのか、出ハケは何処なのか、下手はハケられないのか?ろくにバビることさえ出来ずに繰り返す立ち稽古。このままのやり方では間に合わない。人によっては、舞台を観に来るお客さんは時間を買ってるんだ、4000円も払って預けてもらう2時間に、この時点で辞めたい人はやめて、残った人に合わせて台本を書きなおして、演出家が役者もやりながら演出するような中途半端なものを観せる訳にはいかない。自分を応援してくれているファンの方に申し訳が立たないし、もう次は来ないかもしれない。役者としてちゃんと納得した上で舞台に立てない。とかみんなそれぞれに色んな考えがある。クーデターは大変だったけど、色んな先輩の役者さんたちがそれぞれ持っている演劇に対する考えや意識を聞けたのは俺にとっては良いチャンスだったなぁって思う。
結局新しい舞監さんも代役もを見つけ、誰もやめること無く、無事公演を終了したわけです。確かに舞監さんがもし本当にいなかったら(実際に舞監不在で初日を迎えたからわからないけど)大変な事になってたなと思う。今なら先輩達の危惧にも賛同出来る。やり終えて思うのは、やっぱりやり切って良かったなって事。観に来てくれたお客さんは基本的に喜んでくれたみたいだし、やっぱり本番はいつだって楽しいし、最後まで終わらせる事ではじめて一つの経験としてシッカリ自分の中に蓄積されて行くと思う。それとこの舞台で役者の責任のとり方を目の当たりにした。演出の言ったとおりにやったんだからダメでもしょうがないじゃん、って言う考え方では無く、もしそう思うなら自分が出ている芝居を何とかして観られるレベルまで持って行くって必死さを学んだ。はじめの頃の俺はちょっと意識が甘かったなって思うし、今回も今後も活かせる本当にイイ体験だった。
大変だった分戦友みないな感じで、終わると別れが寂しい。
毎日毎日一緒だったから、急に状況が変わるとなんだか調子が狂う。
よく考えたら、このとこと久しく経験して居ない本当のお別れだと思った。
NYに居たときは一緒に出演してるキャスト全員とはこんなに仲良くならなかったし、友達は例え海外に居ても最近はSNSとから繋がって居られる、学校や職場の知り合いはそこに行けば会える。でも単純計算で約265時間も一緒に過ごしてきたこの仲間にはなんだか愛着があって、それでも中にはもう二度と会わないかもしれない人も少なく無いかもって思うと、胸が痛んだ。びっくりするよ、俺こんなにおセンチだっけ?
楽日の開演前にチーム無臭で円陣を組んでいた時に斎藤さんが言っていた言葉を思い出す。
「一度出会った僕達ですが、もう二度と会わないかもしれません。うん、もう二度と出会いません。一期一会です。」その時はなんかちょっと嫌だなって思ったけど、『幼かった僕にその意味が分かろうはずはありません。でも、今なら分かるような気がします。』一期一会、大切にします。
みんな本当にありがとう!!!
おまけ
萬劇場の入り口。写ってるのが作家で演出の豊島さん。ダンディーなニヒリズム醸し中。
今回の衣装とメイク。眉毛潰してます。
後ろに居るのは警官2役の林さん。超いい人♪
今回とってもお世話になった奈良坂さんと。ちょっと暗いけど(^_^;)
先輩役者として尊敬してます。マジで。
彼のブログはこちら 。
因みに今回俺の役はファウストのメフィストフェレスの台詞とか引用してます。
なので表情のコンセプトはヌルッと悪魔( ̄ー ̄)ニヤリ





