Noises Off
ちょっと前になるけど、この前の土曜日に池袋のあうるすぽっとで公演してたNoises Offを観てきた。
名前は聞いたことあるんだけど、どんなんだったっけって思い出せず、ろくにリサーチもせずにいざ観劇。
幕が上がる直前に場内アナウンスが流れる。
「ようこそ何々公演ナンチャラカンチャラ、主演がダレダレ、作品云々、どうぞ最後までごゆっくりとお楽しみください。」なんか声優さんになりたい舞台監督助手が張り切りすぎちゃった感。って言うか今のアナウンスに聞き覚えのある固有名詞が一つも入ってなかったのは気のせいか?例えば「豊島区芸術~」とか「池袋」とか「池ふくろう、モトイ、あうるすぽっと」とか、、、役者の名前とか全部カタカナだった気がする??
脳内にかすかな不協和音を残しつつも幕が上がる。
中年の女優さんが登場し、物語が始まる。臭い演技。
すると天より降り注ぐ生なマイクの声。
「、、、受話器は置く。」
演出家である。すかさず場内を見渡す。するとちゃんと客席内に演出家のブースがあって、演出家役の人も座ってる。今まで観てたのは劇中劇。本番前夜のゲネ中っていう設定らしい。なるほど、最初のアナウンスはこの劇中劇のやつだったのか!(因みにNoises Offの原作はイギリスの作家さんなので劇中劇の登場人物の名前も当然横文字。得心。)
この後演出家役の人も舞台にちゃんと上がってきてストーリーはドンドン面白くなってゆく。そしてなんとこの演出家役の千葉哲也さん(あ、あしたの??)実際にこのNoises Offの演出もやってるんです!!
舞台に絡んだことある人なら絶対共感出来る、稽古や本番中のあれこれがてんこ盛り!
耳が遠くなってきてて、膝も悪く、芝居も古風だけど、大先輩で年配の役者さんとか、演出家やキャスト間の色恋沙汰とか、センスも才能もあるけどハートの弱い若手とか、見ながら「あるあるある!!!」って頷きながら大爆笑しっぱなしでしたw一幕はゲネ、二幕は本番中を舞台裏から、っていう構成で時間があっという間に過ぎてゆく。
今回印象に残ったのは成河(ソンハ)さん。とっても上手だった。すげぇ面白いのに、シッカリ芝居を続けて行けるのは才能からくる勢いだけじゃなくて、地味でハードな稽古で培ったテクニックを感じる。つかこうへいさんの所にいたのが効いてるんだろうか?羨ましい。。。しかし、成河さん二幕の途中くらいでスゴイ痛そうな音立てながらベッドに倒れこみました。そう言う感じの展開も多い舞台なので、演出?って思ったけど、音がリアル。一瞬客席ワザってした。そしたら案の定その日のソワレと次の日の公演は怪我によりキャンセルってなってた。逆に考えると、二幕の後半は負傷していたにも関わらず全くそんな素振りは見え無かった。まぁ、当たり前と言えば、そうだけどそれでもナイス役者根性!家帰ってからその日劇場でもらったチラシ見返してたら本谷さんのクレイジーハニーに成河さんのってるし。またこれから稽古じゃん!ガンバレーーー!!!
ミュージカル座「ロイヤルホストクラブ」観劇
今日は知り合いの麻衣さんがローズ役で出演中のミュージカル座「ロイヤルホストクラブ」を観てきた。
もうエネルギーが半端じゃない!!これぞエンターテイメントと思うほど観客を楽しませる要素がぎっしり。
久しぶりにこんなに笑った。隣の座席を忘れて大口開けて笑ったのは帰国後初。とりあえず楽しいっ!!!
ストーリーはまぁベタなんだけど、要するに期待を裏切らない展開と期待を遙かに超えるボリューム!!キャラクターも一人一人、「これでもかっ!!」て位たってて、オイシサ満点。ホストクラブの客なのに、スーパーロリキャラとか、犬!?っとかゴージャスなおっさん!???とかまぁスゴイw しかもキャラクターは決してふざけてない。キャラ自体をネタにしてるコントとかよく見かけるけど、コレは決してそうじゃなくて、キャラ設定から得られる面白さを使ってコメディーにしてるところが超いいと思った♪個人的なツボは東南アジア系キャラの日本語の完成度の高さ。あの絶妙な間違い具合は絶対創作じゃない。本をお書きになった御本人もどっかのシャッチョさんであられる可能性がナキニシモアラズヨ。
だめホスト達が主人公だと知らず、オープニングナンバーで色んなホストや女性達が出てくる中で「あれ?この3ばかトリオ(4人だけど)的な立ち位置の役者さん達上手くね?」なんて思ってたのはまだいい方で、「この3バカのうちのあのメガネの人は目立たない役だけど絶対イイ!」なんて勝手に知った気になっていたら、その方、とても有名な方で、結果的にその役はとっても重要な役でした。って言うか広告のチラシ見ると一番上に乗ってるじゃん!知らないとは恐ろしい事だ。。。そしてこの方、人気の漫画ミュージカルに出演されていたようで、知っている方(因みに今日の観客のほとんど)が狂喜するようなネタが今回仕込んでありますw そーゆーコトやれちゃうミュージカル座の土壌っていいなぁ。
正直今までは国産ミュージカル否定派だったんだけど、今回初めて生で観て、超アリ!!に意見をチェンジ。以前NY の知り合いでミュージカル座の作品に出演してた人が「ミュージカル座の作品は結構いいよ」って言ってたのも納得。全部で3時間がっつりミュージカルやってるのに、最後のナンバー中に「あぁもうちょっとでいいから観ていたい」と思った時、改めてこれスゲェなぁって気づいた。とにかく最初のからテンション MAXで最後まで走り抜けるチカラ技は圧巻。3時間がすっ飛んで行く。出演者全員のエネルギーに敬服。
それと完全に個人的な話しになってしまうが、麻衣さんがミュージカルやってる姿を観られたのが超嬉しかった♪ストレートの演技は一応見たことあってスッッゲー良かったから、本業のミュージカルも観たかった。声がやっぱ良くて、とってもキレイな方だからSM嬢のローズにバッチリ!!迫力と雰囲気があって、リーゼント風の髪型も超イケてた!ただ、セクシー過ぎて、何かちょっと、照れたw もっとキワドイ衣装でも今まで全然平気だったけど、なるほど、知り合いだと照れる!!勉強になった!!それとゴローちゃん役の菊地まさはるさんのファンになった!!
本当に超楽しいショーでした!出演者の皆さん、楽まで頑張ってください!!!\(^o^)/
そして観てない人は当日券狙いで劇場に豪!Don't miss it!
因みにロイヤルホストクラブの稽古場日誌のリンク
(参考までに)
ブライトンビーチ行の電車欲望号
ちょっと前だけど、松尾スズキさん演出の「欲望という名の電車」と文学座本公演「思い出のブライトンビーチ」を観てきた。
欲望~の方は知り合いの人が観に行ってよかったって言ってたし、池内博之さん(俺的に分かりやすいのはドラマ版GTOの村井国男)が出てたので興味あった。結果から言うとう~む、、若干ビム。松尾スズキさんの舞台を生で観るのは初で、なるほどテネシー・ウィリアムズの世界に上手く大人計画的ギャグを組み込んでいるものの、なんか全体的に不思議。松尾スズキさんはどう言う気持ちでこの戯曲の演出を引き受けたんだろう。池内博之さんは確かに見た目スタンリーにバッチリだった。でも、どうしてか、優しい。スタンリーの乱暴さに歯止めがかかる。結局パフォーマンスって巧いヘタじゃなくてその人が好きかどうかになってくるところがあると思う。そう云う意味でスタンリーとしての思い切りにはちょっと欠けたかもしれないけど、あぁ本当に優しい人なんだろうなぁって思ってファンになったw
思い出のブライトンビーチは帰国以来初のヒット。
流石は文学座の本公演。質高し。
まず、幕(って言うか巨大な寄せ書き?)が上がった瞬間に現れるセット。
それだけでもご飯三杯行けそうな立体感のある造り。
子供の頃遊んだアスレチック遊具みたいに、もうどっからどう行こうか遊びゴコロを掻き立てられる。
次に主役の人。エネルギーあって超いい。
当然ハキハキ喋ってて、ちょっと演劇じみてるけど、臭くない。
当たり前だけど、なんか改めて、「そうか、お芝居ってこうだったな」って思い出した。
彼をみてるとオリジナルをMatthew Broderickがやってた姿がなんとなく想像できる。
コレって凄い事だと思う。
文化のバリアがある中で日本語でやってるのに英語のオリジナルが浮かぶってことは、キャラクターの内面のピントがしっかり合ってるってことだと思うから。
文化の壁を超えて日本でも外国の芝居ができるかもしれないって初めて希望が持てた。
他のキャラクターを演じてる人たちもやっぱりちゃんとお芝居が出来てて、全体を通して何度も自分に響く光景を目撃した。台詞じゃ無くて態度や声の響き方。途中泣くの我慢してたら、涙が溜まって右目のコンタクトとれたw
演出も流石で、手品師かって位観客の目線をガイドするのが上手い。なんでか分からないけど、必要な時に必要な所に目が行くようになってる。違うキャラクターが喋ってても、後々ストーリーに関わってくる行動を起こそうとしてるキャラクターが居るときは、丁度その行動のちょっと前くらいから喋ってないキャラクターに目が行く。照明でやってるのかと思ったけど、別にそうでも無いっぽい。前にマイ神様のTrevor Nunnの舞台を観たときもこんな感じだった。スゴイ。
そして何よりもいいなって思ったのは、全部見終えて、最終的に思った感想が「ニール・サイモンってやっぱりイイ芝居書いてるんだなぁ」って思った事。全部出し尽くして、最後に戯曲作家に想いが行くって言うのはちゃんと戯曲をリスペクトしてる作りになってるから。演出家のエゴとか役者のスター性が先行してると絶対にこういう想いは生まれてこない。
うん、超よかった!色んな意味でいいエネルギーを貰えた芝居達に感謝。


