【北朝鮮問題】米韓の圧力:弾道ミサイル、対中警告
【Global Security Newswire, Jan 19】
●米韓は、現在は射程300kmに制限されている韓国の弾道ミサイルの能力を、1000km、投射重量1トンに延伸する案について検討
●韓国は射程500kmおよび1000kmの巡航ミサイルを配備。
【NYT, Jan 20】
●オバマ大統領は胡錦濤国家主席に対して、中国が北朝鮮への圧力を強めなければ、米国は北朝鮮の攻撃から防御するために、アジアに米軍を再配備しなければならなくなるだろうと警告(米軍の再配備、防衛体制の変更、北東アジアにおける軍事演習の強化など)
【南北会談の提案】
●1月20日、北朝鮮は、南北高官級軍事会談の開催を提案(予備会談を1月末、本会談を2月上旬)
●韓国側はこれに応じる方針
●日米韓は、多国間協議・対話の先立ち、北朝鮮による具体的な行動、何国間の対話と緊張緩和が必要との立場を明確にしていた
【XXXXX】
●北朝鮮によるさらなる挑発的な行動を抑止し、対話や緊張緩和←米韓による抑止力再構築・強化の取り組みが、一定の効果?中国による北朝鮮に対する働きかけや圧力によるもの?
●後者だとしても、そうした中国の行動を促したのが、日米韓による抑止力強化への関心の高まりと行動だったという側面(→そうした抑止力の強化は、必要な際には中国に対しても活用可能)
●「対話への復帰」だけでは褒賞は与えられないことを明確に示し続けるべき(→中国も同様の態度を取ることが必要)
●米韓は、現在は射程300kmに制限されている韓国の弾道ミサイルの能力を、1000km、投射重量1トンに延伸する案について検討
●韓国は射程500kmおよび1000kmの巡航ミサイルを配備。
【NYT, Jan 20】
●オバマ大統領は胡錦濤国家主席に対して、中国が北朝鮮への圧力を強めなければ、米国は北朝鮮の攻撃から防御するために、アジアに米軍を再配備しなければならなくなるだろうと警告(米軍の再配備、防衛体制の変更、北東アジアにおける軍事演習の強化など)
【南北会談の提案】
●1月20日、北朝鮮は、南北高官級軍事会談の開催を提案(予備会談を1月末、本会談を2月上旬)
●韓国側はこれに応じる方針
●日米韓は、多国間協議・対話の先立ち、北朝鮮による具体的な行動、何国間の対話と緊張緩和が必要との立場を明確にしていた
【XXXXX】
●北朝鮮によるさらなる挑発的な行動を抑止し、対話や緊張緩和←米韓による抑止力再構築・強化の取り組みが、一定の効果?中国による北朝鮮に対する働きかけや圧力によるもの?
●後者だとしても、そうした中国の行動を促したのが、日米韓による抑止力強化への関心の高まりと行動だったという側面(→そうした抑止力の強化は、必要な際には中国に対しても活用可能)
●「対話への復帰」だけでは褒賞は与えられないことを明確に示し続けるべき(→中国も同様の態度を取ることが必要)
【イラン】P5+1との交渉(2011.1.21~)
●P5+1とイランは、1月21日よりイスタンブールで、イランが濃縮した低濃縮ウラン(LEU)を国外に搬出し、その見返りにイランの研究炉(医療用アイソトープの生産を目的)で使用されるウランを受領するという構想について交渉を行う。
●イランは2010年5月にトルコおよびエジプトと、1.2トンのLEUの国外搬出に関する合意を結んだが、イランがLEUの生産を続け、3トン近くに増加していることもあり、P5+1は搬出量の増加を求めている。
【XXXXX】
●イランは、安保理決議などの制裁を受け、エネルギー部門を中心に厳しい状況が続いているとされる。また、コンピュータ・ワーム「スタクスネット」により、イランの遠心分離機の20%が稼働できない状況になり、ウラン濃縮活動が阻害されている。米国やイスラエルは、これにより、イランの核兵器開発が2015年ごろに遅れるとの分析を行っているとされ、イランとの交渉に当たって西側諸国に時間的な余裕が生まれている。
●交渉で、イランがこれまでの態度を大きく軟化させ、国外搬出量の増加、疑惑をもたれる活動に関するさらなる説明などを行う可能性は高くはないと思われるが、制裁のダメージ、ウラン濃縮計画の停滞、さらには内政の不安定化の兆しに直面するイランが、どのような方針で交渉に臨むのか→イランの今後の核政策を示唆するものとなるのではないか
●イランは2010年5月にトルコおよびエジプトと、1.2トンのLEUの国外搬出に関する合意を結んだが、イランがLEUの生産を続け、3トン近くに増加していることもあり、P5+1は搬出量の増加を求めている。
【XXXXX】
●イランは、安保理決議などの制裁を受け、エネルギー部門を中心に厳しい状況が続いているとされる。また、コンピュータ・ワーム「スタクスネット」により、イランの遠心分離機の20%が稼働できない状況になり、ウラン濃縮活動が阻害されている。米国やイスラエルは、これにより、イランの核兵器開発が2015年ごろに遅れるとの分析を行っているとされ、イランとの交渉に当たって西側諸国に時間的な余裕が生まれている。
●交渉で、イランがこれまでの態度を大きく軟化させ、国外搬出量の増加、疑惑をもたれる活動に関するさらなる説明などを行う可能性は高くはないと思われるが、制裁のダメージ、ウラン濃縮計画の停滞、さらには内政の不安定化の兆しに直面するイランが、どのような方針で交渉に臨むのか→イランの今後の核政策を示唆するものとなるのではないか