人生 迷いに来にけり 儚さよ | 山歩きと風景

山歩きと風景

趣味と健康維持で始めた山歩きのことや、風景写真、今読んでいる小説の感想などなど、自分の軌跡、日記としてブログを利用させていただいております。

 極楽征夷大将軍(垣根涼介著)直木賞作品を読むことができた。

室町幕府の初代将軍、足利尊氏の物語であります。あの頃の歴史の復習ができたかな、

尊氏には自分が政権を取ろうという固い野心がそれほどなく、時代の流れが偶然に

尊氏を後押したしたみたいだ。尊氏の先祖は、源頼朝の高祖父・源義家に繋がることから、

鎌倉時代にも源氏将軍への復古が叫ばれていたそうです。そういうなかにあって、足利家は対北条家に対し、野心がないように代々ふるまってきたようです。

系統からしても足利尊氏には土台があったということです。(彼は側室の子で、嫡男ではなかった)

 そこに、後醍醐天皇のクーデターが尊氏たちを後押ししてくれた、一度は討伐に成功したのだが、

二度目の討伐に向かう三河ぐらいで後醍醐天皇に加担し、幾多の困難を乗り越え将軍の座を射止めたわけです。

後醍醐天皇は相当な野心家、当時謀反人でも天皇を島流しにするのが限界だったのかな、

 

 

今から約700年前の話ですが、かなり面白いです。

最後は苦労を共にしてきた腹心の高師直は尊氏の弟と争い、そして弟までもが敵となり亡くなっていく。すさまじい時代、この頃から戦国の様相があった感じがする。

尊氏が晩年に詠んだ唄「五十路まで 迷いに来にけり 儚さよ ただかりそめの 草の庵に」

 

日本の現在の総理大臣も、日本を率いる器では全くないがそのポストにいる。

国民も不幸な時代を生きているポーン

 

西加奈子さん、あの大阪のおばちゃん、カナダで暮らしていた2年間、乳がんに罹患。

力強く生きておられます。

 

家のラベンダー(妻作)

 

ピークを過ぎていしまっていましたが、高島の平池(ダイライケ)のカキツバタを見に行ってきました。

 

 

大見影山まで歩こうかと思いスタートをしましたが、展望広場というところで引き返してきました。

歩きやすい道でしたが、変わらない樹林帯風景に泣

 

 

 話題作ということで読んでみました。

最後の仕掛けを楽しみに一気に読める本でした。

もうすぐ映像化されるんでしょうか?

無理のあるストーリーといえばそうですが、娯楽本と割り切れば、

ぼーっとネットフリックやアマゾンプライムを見ているより楽しめる。

 

 今ノーベル文学賞作家、フォークナーの代表作を読んでいます。

約100年前の作品です。漠然とじっくり読み進んでいます、

 

スマートウォッチでは読書の時間帯は覚醒状態~浅い睡眠~のように穏やかなんです、

精神安定剤のような時間なんでしょうか?

 

少雨の朝です、アジサイ(妻作)

 

人生、迷い来にけりかな笑