ちょっと今回は脇道にそれます。
勘違いしないでいただきたいのですが、シャントは特別感染をきたしやすいわけではないと思います。
これだけの回数の穿刺を、週に三回xAV、日本中で行われているのに、感染で送られて来る方はそれほど多くないと思います。
また、皮膚のちょっとした感染などは抗生剤で良くなることが多いとも思っています。
あとは、感染といってもいわゆる細菌などのついたものではなく、無菌性の炎症もずいぶん多いのではないでしょうか。
だからといって穿刺をキチンと清潔に行うことが大切なのに変わりはありませんけどね。
今回の連載で患者の皆様を怖がらせるつもりはありません。
私が一番大事だと思うことは、日頃からシャントの手を清潔にしておくことだと思っています。
ゴシゴシこすり過ぎはダメですが、不潔にしていると感染しやすいことは確かでしょう。
むしろ気を付けなくてはいけないのは、出血やソアサムなどを放っておくほうが心配です。
以上は私の私見ですので、あしからず。
次回はシャント感染外科的手術について説明します。