先日の6月20日 学会明けて・・・
のブログでおばちゃん看護師さんからコメントいただいた、
PTAの痛み
について、コメント記事が盛り上がってきましたので本編でも一言。
あらかじめお話ししておきますが、専門的な内容ですのでご容赦下さい。
当院でもPTA時の疼痛コントロールは重要な問題です。
ただし、局所麻酔の使用と、ちょっとした拡張の際のコツで、かなりの部分の疼痛は緩和されているようです。
(コツについては専門的かつマニアック過ぎるのでまたいずれ・・・)
我慢できず、もうやりたくない!とまでおっしゃる患者様はそれほど多くはありません。
ただし、PTAが向かない患者様もいらっしゃることは確かです。
①ご高齢、障害などで疼痛の閾値が低く、メンテナンスフリーのアクセスが望ましい場合
②遠方などの理由で定期フォローが困難な場合
③その他、性に合わない方など
こういった場合、ケースによりますが、
PTAが必要となるアクセスは選択しない
こともあります。
シャントが無理なら動脈表在化やカテーテルなど、他のアクセスを選択せざるを得ないこともしばしばです。また人工血管は維持にPTAがほぼ必須であるため、選択は慎重に行います。
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ちなみにわれわれは、スタッフの一人一人が、シャント関連手術とPTAを同じレベルで両方できるよう教育されています。
つまりアクセス作成時点から、PTAでの管理も念頭にいれた長期展望を持つようにしている、ということです。PTAと手術のバランスのとれた治療は、患者様にとってもストレスが少なく、一番その方にあったアクセスをご紹介できると思いますよ。
(何でもかんでもPTAで全部やる!とは思っていないのですよ。)
ちなみに両方できると、シャントの診断がとても上手になる気がします。
私なんてまだまだですけどね
(‐^▽^‐)
PTAの痛みについて コメント補足②に続きます。