その式典が、真に世界平和を希求する目的に適うものだというなら、ロシアだろうがイスラエルだろうが、あらゆる国の人々を例外無く招待すべきだろうよ。

 

「あいつは乱暴者だから呼んでやらない」

 

そういうのいちいち実践してて、どうやって世界平和を手繰り寄せられるって言うんだ? 今現実に戦争に手を出している国家こそ、無理やりにでも連れてくるべきなんじゃないのか?

 

結局、最初にロシアを外した時点で終わってるんだよな。

わざわざ西側諸国同士の馴れ合い・東側排除のお仲間パフォーマンスとして位置付けることになっちまったのさ。

 

にもかかわらずイスラエルを不招待なんかにすれば、怒られるのは当然だ。

 

はぁ? 「式典を平穏に進めるためです」だって?

 

ふざけんな。

平穏に進めるのが目的になってるような式典で、いったいどんな主張がまかりとおるって言うんだよ。長崎は原爆を落とされたんだぞ?

 

まったく、こんな茶番のダシに使われる被爆者の気持ちにもなってみて欲しい。

彼らは「ロシアを排除しろ!」「イスラエルを排除しろ!」なんて言ってないだろ。

 

誰かを排除して手に入れられる平和なんて、ホンモノの平和であるはずが無い。

 

そんなの少し考えれば解ることだと思うんだけどな。

 

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(追記)↑で「言ってないだろ」と書いたんだけど、どうやらずいぶんエライ立場の人が実際に言ってたようなので。

 

 

(長崎原爆被災者協議会 田中 重光会長) 

「今、戦争して人殺しをしている、核で脅しをかけている。そういう戦争中の国が(式典に)参加して、亡くなった被爆者たちは喜ぶのか。喜ばないと思う。市長がとった態度は正しいと思う

 

いや、でもさ。

この人の言うこと、ちょっとおかしくないか?

 

亡くなった被爆者たちを喜ばせることが主たる目的なら、それは「過去」の方を向いた慰霊祭だ。平和祈念式典をうたうからには「未来」への祈りが込められてなきゃならん。目的べクトルの向きがまるで違ってると思うんだが。

 

被爆者たちは喜ぶのか、喜ばないと思う、ってさ。それって完全にあなたの感想だよね。亡くなった人たちの想いを個人の感想で代弁するのって、ホントに平和祈念って言えるのか?

 

そもそも長崎市長は「政治的意図はない」と言ってる。「ただ平穏に進めたいだけ」だと。そこに戦争中の国は呼ぶなという自身の主張を重ねて「市長がとった態度は正しいと思う」って、どう見ても支離滅裂なんだが。

 

てかマジで戦争する国、核で脅しをかけてる国はダメだとか言うなら、真っ先にアメリカなんか呼ぶなって話だろうよ。アメリカは現実に世界1,2を争う核保有国で、未だに世界のどこでも戦争する国だぞ。イスラエルを支援してる国だぞ。そのアメリカの核の傘に思いっきり潜んでいながら亡くなった被爆者の慰霊とか、いったいどのツラ下げて出来るってのかな?

 

まぁ、人の考えなんていろいろあるんだろうが、結局みんな集まって何がしたいのかよくわからん式典になってることだけは確かなようだな。

「障害者は死ぬべきだ」

 

世の中には本気でそう考えている輩がゴマンと居る。

そういう連中が定める「価値」は常に、

 

個人の存在・基本的人権 < 社会的コストパフォーマンス

 

の不等式を満たす。

 

 

一族の内幕を描いた本を30日に出版したフレッド氏は、2020年5月に障害者の権利促進のためホワイトハウスの大統領執務室でトランプ氏と面会した際、トランプ氏は障害者は「金がかかる。死ぬべきだ」と言い放ったと振り返った。
 
 フレッド氏の息子も障害者で、数年前に支援を求めたところ、トランプ氏は「君の息子は君を認識していない。彼を死なせろ」と言ったという。
 

この暴露話が事実だったのかどうか、真相は不明だ。

 

しかしヤフコメでは、「障害者は死ぬべき」と大マジで語るのがデフォになってるぞ。

歴とした事実だから、そっちを記事にした方が良いんじゃないのか?

 

人の心あるかどうかなんていうどうでもいい話ではなく、この国が本当に憲法の上に成り立っている国なのかどうかをしっかり問うてくれ。

 

鈴木宗男の「日本にとってはウクライナよりもロシアとの関係が重要」という主張は全くもってそのとおりだし、そのためにロシアへの渡航が必要だと言うのなら俺は支持する。

 

だがそれは、宗男がプーチンに対して「ウクライナから手を引け」「話し合いのテーブルに着け」と、堂々と進言出来る状態にあることが前提だ。それをせず、依然として「ロシアの勝利を確信している」などとゴマをするだけなら、日本に対しても、ひいては世界に対しても何の役にも立たないと断言する。

 

欧米諸国はウクライナを支援すると言いながら、その実単に武器を与えるなど「火に油を注いで」いるだけであり、このまま持久戦でロシアの体力を削ぎ落とせれば一定の成果と見做す程度の動機でしかない。そこに日本がへばりついているのも別にウクライナが不憫だからではなく、その方が先々何かと得策であると踏んでるからだ。

 

しかし、ウクライナ云々を抜きに単純に国益だけで考えれば、ロシアとのまともな付き合いを丸々捨て去るような選択はあり得ない。

 

もしも巷の猛者たちが吠えまくるように「米国は日本を守ってくれない」なんてことが起こり得るならば、この国は微々たる戦力の増強に向けて増税メガネの支持率をどうのこうのしてる場合ではなく、いかにしてロシアとの友好関係を築いて行けるかに最大限気を配る必要があるはずだ。

 

そのためには、ウクライナ支援における思考時間ゼロの絶賛対米追従を再考するばかりか、レイプし放題・PFAS垂れ流し放題でおなじみの日米地位協定の適用範囲を微調整するぐらいの気概はあって然るべきだろう。

 

それゆえ宗男の主張は十分に筋が通っており、政府は「適切でない」などと安易に切り捨ててはならない。

 

ただし、宗男はその主張を通すのなら、ロシアによるウクライナへの攻撃を止めるために今すぐ体を張るべきだ。宗男一人の声がプーチンにまで届くと言うのなら簡単だが、そうでない以上、まずは「ウクライナ応援団」に対抗出来る数の「ロシア鎮静団」を結成すべく奔走しろ。「やれ!やれ!」と囃し立てるのではなく、「やめろ!やめろ!」と諫める勢力を立ち上げ拡張させねばならぬ。

 

しかし・・・悲しいかな、俺はまったく同じことを10か月も前に書いている。宗男がロシアに対してしつこいぐらいに「戦争をやめろ」と語る気配でもあれば少しは見直すが、そんな声も報道も聞こえてはこない。単にロシアに摺り寄るだけなら政府の欧米追従と比して何ら優位はない。信用に足らぬ影にいくら踏み及んだところでそっぽを向かれるだけだ。いい加減、率先してミイラになるその心づもりを返上しろ。