「pならばq」型の命題には、「逆」「裏」「対偶」がある。

逆 :qならばp
裏 :pでない ならば qでない
対偶:qでない ならば pでない


「逆」はわかりやすい。「逆は必ずしも真ならず」とか言うし。


「対偶」も証明でよく使うのでそのうち慣れる。
それに、日常的な例もある。

「犯人ならば3時に台所に居た」の対偶をとると
「3時に台所に居なかったならば犯人ではない」
となりアリバイの話になる。


ところが、「裏」はあまり出て来ない気がする。

「裏」はいつ使うのだろうか?

この度、「裏」が使われる場面を見つけたので紹介したい。


「他人を蹴落としてでも、出世してやる!
出世すれば幸せになれるからな。」

「でも、出世しないと幸せになれないの?
他の幸せもあるんじゃない?」

下線を引っ張ったところが、もとの命題とその「裏」である。
(文才がないのは見逃して。)


数学的な例なら、

ならば」だ!

じゃあ、
でないならば、とはならない」といえるか?
指数関数以外の関数には、微分して変わらないないやつはいないのか?


数Ⅲをやってない人のために、もうひとつ例を挙げる。


「四角形ABCDが長方形ならば、2つの対角線の長さは等しい。」

これは正しい。では、

四角形ABCDが長方形でないならば、2つの対角線の長さは等しくない

のだろうか?



ある主張が、他のものについては成り立たないのか検証を求めるような場面で、「裏」は登場するようだ。

では、それ以外の場面に「裏」が出てくることはないのだろうか?(これも「裏」)
暇ができたので県外の本屋に行ってみると,古本フェアをやっていました.
タイミングが良かったのか珍しい本が残っていました.

ファン・デル・ヴェルデンの『群論の量子論への応用?』とかいうような題名の本がありました.古そうな本だとは思いましたが,開いてみると,なんと“手書き”でした.

もちろん肉筆ではなく,活字ではないという意味です“手書き”です.ガリ版的なものでしょう.

図書館で,「∫」が手書きになってる本は見たことがありましたが,その本でも地の文はタイプライターで打ってありました.(タイプライターでは大量に印刷できないから,本当はタイプライターではないかもしれませんが,文字が横だけでなく縦もそろっていて読みにくいやつです.)

今回見つけたファン・デル・ヴェルデンは,筆記体でドイツ語がずーっと書いてありました.きれいでなかなかカッコイイ仕上がりでした.

でも,ドイツ語を知らない上に,筆記体では読めないだろうと思って買いませんでした.あとお金もなし,量子群?の本はすでに持ってるので我慢しました.が,今思うと惜しいような気もします.


これを機に,きれいな字を目指そう!
公式

で、abやbcやcaの前に「2」が付くのをうっとうしく思ったことはありませんか?

今回は、この「2」がどこから出てきたものなのか探っていきます。

まず、おなじみの公式

このように項の順番を変えると(a+b+c)^2の公式とよく似ています。
2乗すると「2」が出てくるようです。

信じられないなら、a,b,cにさらにdを加えたものを2乗してみましょう。

やはり「2」が出て来ます。
「2」は2乗に由来するのです。

ここまで徹底して出てくると「2」が“きれい”なものに見えて来ませんか?


さて、今度は、
(a+b+c)^2の公式のよくある応用問題。

なる計算ができます。
「2」の代わりに(?)「12321」という“山”が登場しました。

さらに、
(a+b+c+d)^2の公式を使うと、

が得られます。

このようなピラミッドが現れるのは、組合せの問題が関係しています。
2つの箱{3,2,1,0}と{3,2,1,0}から数を1つずつ選んで、和が6,5,4,3,2,1,0になるよう選び方が、それぞれ1,2,3,4,3,2,1通りだということです。

以上の話は、整式(数Ⅰ)と場合の数(数A)の内容、つまり高校1年生の知識で理解できます。


~附録~
(a+b+c+d)^2の計算例。
その1

その2