祭り維持に人員派遣する福岡県 | 歴史ニュース総合案内

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 福岡県が伝統行事を継続させるべく、「地域伝統行事お助け隊」の支援事業を2023年度から始めている。熱意に欠ける地域社会の担い手よりは、やる気のある人材を集めるのが目的だ。

 地区の枠を超えたボランティア活動を発展させたもので、2023年8月に始動した。運営補助や山車曳きのほか、企画も担うものもある。県が登録者を募り、嘉麻市での上臼井日吉神社での神楽奉納で練習段階から募集をかけた。その後も各所で参加を募り、2024年には筑後市の熊野神社で1月6日に開かれた鬼の修正会で初出動した。その翌日には高齢化社会と少子化と過疎化が深刻でない久留米市でも大善寺玉垂宮の火祭り「鬼会」でお汐井かきや大松明担ぎに参加した。この時には6本ある大松明を軽量化するなどの配慮がなされた。

 博多どんたくのような全国的知名度の祭りは含まれていない。どんたくレベルなら県に頼らずとも人員が簡単に集まるからだろう。

 

 伝統行事の継承といっても、地元の平均的な参加者は嫌々で否定的なことをひとしきり喋ってから「絶やすよりは続ける」程度の熱意でやっているものだ。そんな手合いよりは熱心に取り組むものだろう。