マガジンの新選組ミブロ | 歴史ニュース総合案内

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 新選組を題材にした漫画『青のミブロ』が舞台の京都を中心に「光る君へ」をのけるほどのメディア展開を活発に行っている。新撰組は漫画で何度も取り上げられている題材だが、実在の隊員たちは黒髪をしている。

 高校サッカー漫画『DAYS』で名を成した安田剛士が、週刊少年マガジンで2021年から連載。新選組の前身である壬生浪士組(ミブロの由来)に団小屋の白髪少年「ちりぬ にお」が1863年入隊し、様々な経験を積んでいく。この主役は武力こそ弱いが、前作と異なりある程度の判断力を備えている。史実ではこの年の4月に結成されたばかりの壬生浪士組では、勧誘した土方歳三が強面で、沖田総司が天然系で、斎藤一が戦闘役で、近藤勇が直感形で、芹沢鴨が全ての黒幕だ。歴史を投影し、会津藩の松平容保が治める京都所司代からお墨付きを受けて新選組となり、京で画策する長州や薩摩の浪士ら人斬り達と衝突していく。

 平和をつくるとの大義名分だが、ミブロとしての戦いは苛烈なものとなっており、この世界でも近親に死者が出るほどの騒ぎが起きる。ちりぬにおはその中でもう一人の架空人物たる田中太郎や斎藤一と共に狼になっていく訳だが、芹沢鴨が処刑(1863年)されてからも続けられるだろうか。