歴史漫画ランキングで1位になった江戸職人 | 歴史ニュース総合案内

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 江戸時代の様々な職人の仕事ぶりを描く漫画『神田ごくら町職人ばなし』が、宝島社の「このマンガがすごい!2024」で歴史系最高のオトコ編3位に輝いた。江戸職人の心意気を主役不在の各話読み切りで描く。

 坂上暁仁がリイド社のウェブトーチで連載。1巻目では桶職人、刀鍛冶、紺屋、畳刺し、左官の世界を描いている。神田などの大江戸が基本的な舞台だが、他所を舞台とすることもある。

 仕事の現場を熱心に描く内容は職人仕事の典型的な誇り方とは具体的にどのようなものかの塊みたいなもの。その中で刀鍛冶の話は自分の刀が殺人事件に使われたことを刀匠が知る場面から始まるが、その悩みは斬れすぎる真剣を鍛造することで晴らされる。それでも職人たちは金儲けよりも心意気を大事にしているという。

 

 マンガランキングのオトコ編上位20位で純粋な歴史系はこれだけだが、17位の齋藤頸吾『異世界サムライ』は戦国の武士が異世界で闘争する筋書きに。オンナ編では明治時代を舞台にして、華族令嬢と後藤進平という殺し屋が愛し合う橘オレコ『ホタルの嫁入り』が9位で最高だった。チンギス・ハーンの息子世代の後宮を舞台とし、2023年版で1位になったトマトスープ『天幕のジャードゥーガル』も11位になった。