「光る君へ」の3つのドラマ館 | 歴史ニュース総合案内

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 放送が迫る「光る君へ」の大河ドラマ館は、京都府宇治市と滋賀県大津市の石山寺、福井県越前市に用意される。いずれも紫式部系であり、それぞれ源氏物語の舞台、執筆場所、父親・藤原為時の赴任先つながりである。

 源氏物語記念館もある宇治市では、3月11日から京阪宇治駅に近いお茶と宇治のまち歴史公園の交流館「茶づな」で「都のたつみ 道長が築いたまち」を紹介。息子世代の宇治十帖の舞台で、街の魅力も伝えていく。京の南(辰巳)にある宇治で藤原頼通が築いた鳳凰堂の平等院は、父親の藤原道長が築いた宇治別業という別邸が起源であり、木幡には藤原一族の墳墓「宇治陵」がある。

 満月の故事が残る石山寺では境内の明王院と世尊院を1月29日からドラマ館に。和泉式部も日記を執筆した古寺では、並行して現代アートの「恋するもののあはれ展」や「石山寺と紫式部展」も開催する。

 

 国府の所在地だった越前市の武生には紫式部公園や資料館がある。しかし、紫式部が1年連れられてきた2月23日にできる大河ドラマ館は公園の北の武生公園(しきぶんぶんミュージアム)に用意される。北陸新幹線が3月16日に敦賀へ延伸されると、武生は関西と名古屋方面から逆に不便になる。

 

 道長ゆかりの土御門第は京都御所の中にあった。平安宮の大極殿は二条城からかなり北に進んだ場所にあったが、今は石碑つきの公園である。かなり西の平安京創生館に関連展示がある。