今年から、コード進行について少しずつ解説をしていきます。
アカペラーの皆様の中にもコード進行を学びたいという要望を多くいただきます。
コード進行については、シリーズ化していきますので、徐々に是非学んでいきましょう。
本ブログのコード進行の解説は、コードを理解されている人が対象です。
コードについて分からない方は、新・アカペラ・パーフェクト・ブックを読んでみてください。
①コード進行とは?
コード進行とは、その名の通り、コードの流れのことです。
ポップスでは、1つのコードだけで曲を作ることはあまりありません。複数のコードを順番につなげることで、曲に動きや感情の変化が生まれます。明るさや切なさ、安心感や緊張感といった雰囲気は、このコードの流れによって作られています。
たとえば「世界に一つだけの花」(作曲:槇原敬之)も、譜例のようなコード進行で構成されています。あの曲らしい温かさや広がりは、メロディだけでなく、コードの流れによって支えられているのです。
本記事では、コードがどのように進んでいくのか、その理論や法則について学んでいきます。
②コード進行は順番がカギ
コード進行において大切なのは、どのコードをどの順番で配置するかです。
たとえば、「世界に一つだけの花」は、コードの順番を変えると、まったく違う曲のように聞こえてしまいます。使っているコードが同じでも、並び方が違うだけで印象が変わるのです。
これは、コード進行が単なる「コードの集まり」ではなく、「流れ」そのものに意味があるからです。音楽は時間の中で進んでいきます。そのため、前にどのコードがあり、次にどのコードが来るのかが重要になります。
③コードには役割がある
コード進行の中では、それぞれのコードに役割があります。
たとえば、Fmというコードは、それ単体で聴くと「暗い」という印象があります。
しかし、つぎの譜例のように

F → Fm → C
というコード進行の中では、「切ない」という雰囲気に変わります。
同じFmでも、
単体で鳴らしたときどんなコードの後に来るか
次にどのコードへ進むかによって、感じ方が変わります。
つまり、コードは単独で意味を持つだけでなく、進行の中で役割を与えられているのです。
④キーによってコードの役割が違う
つぎの譜例では上記の譜例と同じFmのコードが使われています。しかし、そのFmには「切ない」雰囲気がなく、少し落ち着いた感じを表現するコードになっています。

この2つの譜例で大きく違うのがキー(調)です。同じコード名であっても、キーが変わると音の位置関係が変わります。その結果、コードの役割や響きの印象も変わるのです。
コードの意味は、
「コード進行」と「キー」
によって決まります。
⑤アカペラやアレンジ上達への道
コード進行理論を学ぶことは、アカペラやアレンジの上達にもつながります。
・なぜこの流れが気持ちよく聞こえるのか
・どうすれば切なさを強くできるのか
・どうすれば落ち着いた雰囲気を作れるのか
こうしたことを理論的に考えられるようになります。
ただし、すべてを一度に学ぼうとすると大変です。まずは基本的な考え方を理解し、必要な部分から順番に学んでいくことが大切です。
少しずつ積み重ねていけば、コードの流れが見えるようになり、アカペラやアレンジの表現力も確実に高まっていきます。
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