今回はアカペラではなく、ハモり(コーラス)の作り方について解説します。
作曲でボーカルに合わせたコーラスを作りたい、そんな方のための記事です。
2声ハモりの作り方
ハモりは和音を複数パートで奏でることで成立します。
2声(ボーカル+コーラス)でハモる上で一番有名なのが「3度ハモり」と呼ばれる手法です。
3度とは音楽理論で用いられる音で、端的に言えば、ボーカルの音から数えて3番目の音でハモります。
例えば、ボーカルが「ド」を歌っているときに、「ド」から数えて「1.ド」「2.レ」「3.ミ」の「ミ」でハモります。
このように3度の音でハモりを形成していくことで、簡単なハモりパートが出来上がります。
ボーカルに3度で音を重ねるとちょうど串団子のように音符同士がくっつく形になります。
●ボーカル+3度上のコーラス例
●ボーカル+3度下のコーラス例
※下記で説明しますが、完璧なハモりではありません。
3度ハモりの落とし穴
実はこれらのコーラスの作り方では失敗する(ハモりが綺麗に聞こえない)こともあります。
上記の譜例も和音がおかしい部分が何か所かありますので、修正が必要です。
コーラスはコードに基づいて作るのが基本です。
3度ハモりもコードに基づいて作らないと失敗します。
コードとは、ボーカル譜やバンドスコアに記載してある「C」、「Am」「E7」などの記号を指します。下記に修正した譜例を載せます。
●ボーカル+3度下のコーラス(改善)例
コードの勉強をしつつ、より完成度の高いハモりを完成させましょう。
アカペラパーフェクトブックシリーズは、アカペラのみならず、コード理論(上記3度を含む)や3声以上のコーラスアレンジについて学べる本ですので、作曲や編曲にも役立ちます。
是非学んでみてください。
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