バトンルージュでひと騒ぎして
列車を待っていたの
ジーンズと同じくらい
色あせた気分だったわ
遠くからやってくるディーゼルトラックをボビーが見つけて
ニューオーリンズまでずっと一緒に旅したわ


私は汚れた赤いバンダナに包んだハーモニカを取り出し
ボビーの歌うブルースに合わせて
そっと吹いたわ
トラックのワイパーがリズムを刻み
私はいつしかボビーの手を握っていた


運転手の知ってる歌は残らずみんなで歌ったわ
自由っていうことは
失うものが何もないってことね
自由でなけりゃ
なんにも
なんにも意味はない


彼がブルースを歌えば
いい気分になるのは簡単だった
いい気分になるだけで
私はもう何も言うことはなかった
私とボビー・マギーには


ケンタッキーの炭坑地帯から
カリフォルニアの太陽の話まで
ボビーと私は
どこまでも気が合った
どんな天気になっても
何が起こっても
そうよ私のボビーは
全世界から私を守ってくれた


ある日サリーナス近くで
彼と別れたの
彼は生まれ故郷を探してたの
うまく見つかればいいのだけれど


私は思い出のうちのたった一日の為に
未来のすべてを売り払ってもいい
ボビーの体に
ぴったりと寄り添ったあの日の為になら


自由ってことは
失うものが何もないっていうこと
何もない…
ボビーは行ってしまったわ


彼の歌うブルースを聞けば
すぐにいい気分になれた
そしていい気分になるだけで
私は満足だった
私とボビー・マギーには…


ラ・ラ・ラ・ラ
ボビー・マギー


ル・ル・ル・ル
私のボビー・マギー


あの人を恋人と呼べたなら
私の男と呼べたなら
私の恋人と呼べたなら
命を賭けて愛するわ

愛しているのよ
ボビー・マギー


ヘイ・ヘイ・ヘイ
ボビー・マギー


(ミー・アンド・ボビー・マギー)




ジャニス・ジョップリンは70年代に活躍したロック歌手
一度でも彼女の歌を聴いた事のある人なら
その歌声を忘れる事はできないだろう


上手い下手なんていう問題じゃなくて
ロックとは
こうやって歌うんだ
と教えてくれるような凄まじいド迫力


ガラガラの声で
叫ぶように
絞り出すように
髪を振り乱して歌う

この歌も
日本のシンガーが歌っていたが
ジャニスの歌を聴いて驚いた
全然違う歌い方だったのだ


彼女もまた孤独と向き合いながら歌を歌い続けた人だ

インタビュー映像を見るとそのナイーブで傷つきやすい内面がすぐ分かる


それゆえに麻薬依存症になり若くしてこの世を去ってしまった

でも時々 彼女の歌声を聴きたくなる


魂の叫び


そう彼女の歌こそ
本物の魂の叫びなのだ



う~ん
やっぱりいいなぁ

ジャニスは。






それは温かい春の昼下がりだった

あまりにも温かくていい天気なので
僕は近所を散歩する事にした


道端にはたくさんのタンポポが咲いていた
頬にあたる風がほんのりと優しく温かかった


時々買いにくるパン屋の横道を入ってしばらく行くと

見た事もない通りに出た

しばらくそのまま歩いていくと
不思議な洋館を発見した


蔦のからまるレンガの外壁の古びた洋館

初めて見るのに
なんだか懐かしい気がした


その正面までくると「めもあーる美術館」と書かれている


美術館なんだ…


こんな近所に美術館があるなんて聞いた事もなかった



入ってみようかな



庭にはピンクや黄色の綺麗な花が咲いていた
入り口に中年の女性がいて入場は無料だという


薄暗い館内は
壁に油絵がたくさん飾られている


僕は一つ一つの絵を丹念に見て行った



「保育園のクレパス」

という作品の前で立ち止まった


園児がクレパスを持って絵を描いている


あっ
このクレパスは…

覚えがある




僕が保育園に通っていた頃
僕はいつも行くのを嫌がっていた
母親に園まで連れていかれると
いつも泣いていた



僕は他の子供達と一緒に遊ぶのが苦手で
いつも一人で砂遊びをしていた



担任の保母さんはそんな僕をどう扱っていいのか
いつも困っていたのだと思う



ある日
僕は保育園に行かないと行ってダダをこねた

前の日に砂遊びをしていたら
ワンパクな女の子に頭から砂をかけられて大泣きをしたからだった


何日もお休みをしたある夕方
担任の保母さんが訪ねてきた

「〇〇ちゃん、また保育園にきて、先生とまた遊ぼうね」

そう優しい笑顔で僕に話かけた


僕は母親の後ろに隠れてイヤイヤをした

「…〇〇ちゃん、お絵描きが好きだよね、先生クレパスのお土産持ってきたから、これでお絵描きしてね」

そう言って先生はクレパスを置いていった



次の日
やっぱり僕は園を休んだ

休んで家で絵を描いていた


先生がくれたクレパスで
一生懸命いろんなものを描いていた



翌日
僕はまた保育園に行った


母に手をつながれて少し不安そうに園に入ってきた僕を
先生は嬉しそうな笑顔で見つめてくれた



「せんせい…これ」
そう言って僕は昨日描いた絵のうちの一枚を先生に渡した


それは先生を描いたへたくそな絵だった


先生はそれを驚いたような顔をしてじっと見つめ

ポロポロと涙を流した

先生の涙は頬をつたい僕の手落ちた

温かい涙だった

その温かさが僕に伝わって
先生の優しさを感じた

僕はそれがうれしくて笑おうと思ったけれど
なぜか悲しい気持ちになった

そして やっぱり園に来て良かったと思った




いつの間にか

僕は泣いていた


気がつくと


そこは


美術館などではなく

見慣れたパン屋の駐車場だったのだ。







みなさんは
ナチュラルハイジーン
という言葉を聞いた事がありますか

ナチュラルハイジーンは人間の身体に本来備わっている自然治癒力を最大限に生かす健康法で
生の果物・野菜を中心にナチュラルフードを取るというライフスタイルです

これは19世紀のアメリカの医師達が薬を使わずに体に備わっている自然治癒力を 最大限に生かすために考案した科学的な健康法なのです


ナチュラルハイジーンの最も有名な書物はハーヴィー・ダイアモンドの著書
「FIT FOR LIFE」で
この本は1985年の刊行以来
世界中で翻訳され
1200万部をこえる健康栄養学のバイブルともいえる本です


日本ではまだ聞きなれない言葉ですが
お金もかからず、手軽に誰でもできる健康法、
それがナチュラルハイジーンです



ナチュラルハイジーンにはいくつかの決まりがあります


まず朝起きてから昼の12時までは新鮮なフルーツしか食べてはいけません

これはナチュラルハイジーンの一番大切な決まりです
何故なら朝4時から昼の12時までは体の中の老廃物や人体に必要のないものを体外は排泄する時間帯だからです
フルーツは食べ物の中で一番消化速度が早く胃腸に負担をかけない食物なのです

これによって体は体内の不要な物を外に出す事に専念できるのです



12時から夜の8時までは摂取と消化の時間です
ナチュラルハイジーンでは肉・魚・卵・乳製品は人間にとってあまり良くないもので
できるだけ避けるように言っています

でも絶対に駄目という訳ではなく
いままでよりも減らす努力をしましょうと言っています

昼食も夕食もまず始めにたっぷりの生野菜サラダを食べます
そして炭水化物とタンパク質は一緒に食べないように注意しましょう

人間の胃はこの二種類の食べ物を同時に消化できるようにはできていないからです

肉や魚を食べるなら野菜と一緒になら食べても構いません
炭水化物はできるだけ単独で食べるようにします


夜の20時から朝の4時までは同化の時間です
食べ物はもちろん飲み物もできるだけ飲まないようにします



生の野菜や果物を多く食べるのは酵素をたくさん採る為です
この酵素こそが自然治癒力を高めるもとになるのです

何故生で食べないといけないかと言うと酵素は48度以上の加熱によって破壊されてしまうからです