最近のパリ。 | つれづれパリ日記

つれづれパリ日記

パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

私がパリに住み始めたのは
サッカー・フランスワールドカップで
フランスが優勝した1998年で
ワールドカップが終わってから
こちらに住み始めましたが
その頃はまだ
社内メール以外では
ほとんどインターネットでのメールを使っていなくて
持ち運びの出来るPCも
持ち運びすると文鎮みたいに重くて
メールのアクセスも
ピー、ビー、という電話回線を使っていた頃でした。

その頃も旅行者はパリにたくさんいましたが
昨今ほど人が殺到していなくて
大行列ののちにエッフェル塔にやっと登れたり
蛇行している行列の順番を1時間以上待って
ヴェルサイユ宮殿に入らなくてよかったので

ゆっくり観光出来ていました。

一方で
日本という国が
アジアの中の島国で
日本も中国もベトナムもフィリピンも
こちらの人達にとっては区別がつかないくらいの
低い認知度で
パリに住み始めた時には
労働ビザの申請に行った時に
「あなた、サラリエ=給与所得者=会社員なの
と担当者に驚かれたり
(→日本人は若く見られるらしく
学生に見られても、私は学生ビザ申請ではなく
働いているアジア人は
住み込みのお手伝いさんなど
お小遣い制で働いている人達が多かったため)
出掛ける時はきちんとした服装でないと
お手伝いさんだと思われて
フランス人から挨拶されないから気をつけて
なんて言われたりしました。

日本はいわゆるテレビ文化で
テレビを観て
例えば、長寿番組「世界ふしぎ発見!」などのクイズ番組や
世界遺産紹介の番組
最近では
「世界の果てまでイッテQ」「行ってみたらこんなとこだった!」
「アナザースカイ」
などの番組で
広く深く海外を紹介している番組が多いですが
フランスの人達は
朝のニュース番組くらいしかテレビを観ないので
日本人が海外のことを知っているほど
特に、アジア諸国、日本のことを
よく知りません。

最近のインターネットの普及により
あの電話回線を使ってのミニマムなメールのやり取りから
動画が手軽で簡単に観れるようになり
特に、フランスおよび海外では
YouTube動画により
日本の認知度が
ぐっと深まり
世界の距離が縮まったと思います。

このところ
世界中からの観光客で埋め尽くされていたパリですが
11月の同時多発テロ事件以来
随分観光客が減りました。

ユーラシア大陸とは
ヨーロッパとアジアが合わさった大陸のことで
ユーラシア大陸の西にあるフランスは
世界のたくさんの地域と陸続きで
いろんな人種、宗教、文化が混じり合っている国で
多様な価値観があり
たくさんの植民地支配、紛争を経てきた歴史背景があり
日本ほど安全ではないですが
国防や
危機管理の体制や意識が
日本とは比べられないくらいしっかりしているので
いざという時の対処が早く
政治力があるという信頼が出来る国でもあります。




フランス人の同僚達は
時にはちょっと意地悪だったり
シャレにならないくらい、価値観の違う冗談を言ったりもしますが
裏表がなく
優しい人は泣けるほど優しく
人間味あふれる人達で
相変わらず面白い人達です。

同時多発テロ事件の後
電車に乗るよりも
バスや自家用車で移動する人が増えて
交通渋滞が多くなったことくらいで
こちらパリではみんな普通に生活しています。


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例年よりも
静かなパリでの日々を
満喫しています。