いちかばちかの、おじさん。 | つれづれパリ日記

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パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

3月には
友人がはるばる
我が家に遊びに来てくれる予定なので
その前に
またもう少し
アパルトモンをすっきりさせたくて
郊外のIKEAへ行きました


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勝手に
我が家コーナーと名付けている
我が家のキッチンと同じFAKTOMというシリーズのコーナー 

やはり
キッチンまわりの収納を増やしたくて
吊り棚が欲しくて
キッチンコーナーのブースで
吊り棚の購入手続きを済ませて... 


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今回のメインテーマは
秘密の小部屋のクローゼットを購入すること 

→秘密の小部屋の内装のことはコチラ

我が家の内装工事をお願いしている
工事人のSさんは
腰を悪くした、とのことなので
一人でIKEAに乗り込み
livraison=配達をIKEAでお願いすることにしたのでした、
IKEAの配達、恐怖ですけれど~

→大変だった、IKEA配達の顛末はコチラ


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クローゼットは
あらかじめ
大きさや幅などをネットで確かめていたので
すんなり決めて購入手続きを済ませたのですが
クローゼットの取っ手を選んでください、と言われ
キッチン注文エリアにある
取っ手コーナーへ 

秘密の小部屋は
人に見られないお部屋なので
出来るだけ機能的にクローゼットを収めたいですが
費用は抑えたいので
最低限のクローゼットと取っ手を選び
倉庫のような一角へ行き
組み立て用のクローゼットの板などを
倉庫から運び出していたのですが
クローゼットの高さは2m近くあり、重くて
自分一人で
カートに乗せることが出来ません  

それでも
通りがかりの人達に手伝ってもらいながら
一つ一つカートに乗せて移動していると
不意に背後から声が

「Vous voulais la libraison 」=「配達手伝ってあげようか

あまりに急で
振り返るとそこには
北アフリカ系の強面のおじさんがいて
即座に
「Non merci」と断りました 

もはや重くて真っ直ぐに押せなくなったカートを
レジまで引っ張りながら...

「おじさんに頼んだら
今日すぐに家にクローゼットを運べるわ...
IKEAで配達を頼んだら
配達の時間はまた朝8時-午後1時とかのアバウトな時間指定で
長~い時間待たされるかもしれなくて
さらにまた、意地悪なおにーちゃんに当たり
エレベータに入らなくて
1階から自分で運べと言われるかも~   」

移民系のおじさん達は
週末自分のcamion=荷台車でIKEAにやってきて
配達の必要な人を探して
小遣い稼ぎをしているのかもしれない 

そんな考えが
頭をグルグルよぎりました


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会計を済ませ
倉庫にない大型荷物を待っている間に
今度は
人のよさそうな、ぽっちゃり型のおじさんに話しかけられ
値段交渉の末
承諾



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どうやらおじさん達はみんな知り合いで
「お前、仕事が見つかって、いいな」
みたいなことを話しているようです

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おじさんに70ユーロで
配達をお願いして
世間話をしながら
自宅まで運んでもらったのでした
ちなみに、IKEAの配達代は79ユーロ。

おじさんは
アルジェリア系の移民で
家族は皆アルジェリアにいて
おじさんだけが
出稼ぎでパリに住んでいるのだそう

こういうやり方で配達をお願いするのは
とても皆さんにお勧め出来ることではありませんが
私は万が一のために
車のナンバーとおじさんの顔を
携帯の写真に隠し撮りしていて
私にはフランス人の旦那がいて
今日は急に仕事が入り
(もちろん、嘘八百
一緒にIKEAに来れなくなったので
IKEAの配達をお願いするつもりだった、と話しました。

無事家に着いて
管理人さんにブツブツ言われながらも
1階から荷物を運び入れることが出来て
一部の箱が
エレベータに入らなかったのですが
おじさんと一緒に箱をばらして
一枚ずつ板をエレベータに入れ
なんとか全部
エレベータで7階まで運ぶことが出来ました


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いちかばちかは
成功でした

いろんなことがあります~