初めての「昆劇」。 | つれづれパリ日記

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パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

先週に引き続き
坂東玉三郎パリ公演を
観に行って来ました~
ラブラブ


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(画像は劇場のHPよりお借りしました)


広告を見た時は
「京劇!?」と思いましたが
調べてみると
「昆劇」とは
中国の明の時代(1573-1620年)ごろ
古典的な舞台演劇である戯曲の一形式として流行して
清の時代に入る1620年以降、序々に衰退していった
中国古来の楽器と唄の地方劇とのことで
京劇とは
清の時代の1790年頃から
北京を中心に発達した古典演劇の戯曲のひとつ、とのことで
昆劇のほうが
その歴史が古く
ユネスコ世界遺産に認定されているのだそうです
サーチ


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坂東玉三郎さんは
2月5日からの3日間の「地唄」公演の後
10日から7日間
この、昆劇「Le Pavillon aux pivoines」
=「牡丹邸」の公演で
パリ公演中で
この昆劇「Le Pavillon aux pivoines」は
ヨーロッパで初演とのことです
耳

坂東玉三郎さんは
小さい時から昆劇に慣れ親しんだのがご縁で
2009年に初めて
昆劇の日中合同開催を実現させたのだそうです。

→詳しくは
人民綱日本語版特別インタビューをどうぞ
チョキ

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先週はカテゴリー4の席で
少し見にくかったのですが
今晩はカテゴリー3の48.5ユーロの席で
結構見やすくて、満足でした
ラブラブ

→先週の「地唄」舞公演の模様は
コチラをどうぞ
チョキ

昆劇では
歌舞伎役者ではなく
もう一人の
中国語で美しく唄を歌う
上品であでやかで、時に、消え入りそうなくらい繊細で優美な
坂東玉三郎さんが
いらっしゃいました
!!





玉三郎さんは
中国に半年!?くらい滞在し
中国語と
唄の発声練習などの猛特訓をされたそうです
!!

昆劇を見ていると
小さい頃慣れ親しんだ
竜宮城や、スサノオノミコトの住む国のようなイメージが沸いてきて
どこか懐かしい気持ちになり
私達の文化は中国大陸からきて
ルーツは大陸にあるのだな、と
実感しました。



「Le Pavillon aux pivoines」
=「牡丹邸」

9部作

promenade=散歩
Le Reve interrompu=途中までの夢
Le Portrait=肖像画
La Pretresse=巫女祭
Mort=死
Jugement aux enfers=地獄での判決
Decouverte et amour du portrait=発見された肖像画
Union au monde des tenebres=地獄の世界への結合
Retour a la vie=復活

第一幕
1-3部 1時間5分
15分休憩

第二幕
4-6部 50分
15分休憩

第三幕
7-9部 45分

合計3時間10分の大作でした。



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あらすじ

春になり
16歳の美しい娘(坂東玉三郎)が
春のお庭の美しさを堪能し
うららかな春の日差しのもと
うとうと眠りにおち
夢の中で、美しい殿方と出会う。

母親に起こされた娘は
夢を思い出しながら
筆で美しく殿方を描く。

秋の中秋の名月
満月を堪能しながらも、悲しげではかなげな娘は
母と使用人の前で息絶えてしまう。

地獄では、美しい娘が地獄に落ちるかどうかの
判決が行われる。

亡霊となった娘は
殿方のいるお部屋の窓辺に現れ、
殿方に、埋められているお墓を掘り起こし
自分を探し出して欲しい、と頼んで消え去る。

殿方は娘を探し出し
娘は美しく生き返る。

フランス語の字幕を見ながら
美しい中国楽器の音色と声をうっとり聴きながら
昆劇を堪能していて
ところどころわからない単語もあり
とてもざっくりなあらすじですみません
あせる

中国の京劇を
今まで観たことがなく
知識も無かったのですが
今回の坂東玉三郎さんのパリ公演で
初めて、地唄舞を見て
昆劇というものに触れ
とてもいい機会に恵まれました~ビックリマーク

そして
歌舞伎という枠を超えて挑戦し続ける
美しい坂東玉三郎さまを
これからも
応援しています~
ラブラブ