初めての「地唄」。 | つれづれパリ日記

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パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

友人に誘われて
初めて「地唄」舞公演を
観に行って来ました


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昨年末から
よくメトロの構内で見かけたポスター


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会場は
メトロ1番線ChateletからすぐのTheatre du Chatelet=シャトレ劇場
 
このシャトレ劇場の歴史もまた古く
エッフェル塔が着工された1887年より前の
1862年開場とのことで
オペラガルニエの1875年開場よりも古い建物です


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趣のあるホールがいくつかあり
幕間には
人が集うスペースとなります 


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窓側部分は前衛的な空間でした


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1階からの眺め


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今回の席は
カテゴリー4=35ユーロのお席で
5階席だったのですが
シャトレ劇場で公演を観るのが初めてで
上のほうの席はかなり席が狭かったので
もう少しカテゴリーをあげればよかったな~、と後悔


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地歌(ぢうた、地唄)は、江戸時代には上方を中心とした西日本で行われた三味線音楽であり、江戸唄に対する地(地元=上方)の歌であり、当道という視覚障害者の自治組織に属した盲人音楽家が作曲、演奏、教授したことから法師唄ともいう。長唄と共に「歌いもの」を代表する日本の伝統音楽の一つ。また三曲(三味線、箏、胡弓)の一つ。多くの三味線音楽の中でも最も古くまで遡ることができるもので、多くの三味線音楽の祖であり、江戸時代を通じて他の三味線音楽分野に多大な影響を与え続けてきた。義太夫節など各派浄瑠璃や長唄も、もともと地歌から派生したとみなすことができる。地歌は現在では箏曲と一体化しまた尺八楽、胡弓楽とのつながりも深く、全国的に普及している。また多くの三味線音楽が人形浄瑠璃や歌舞伎といった舞台芸能と結びついて発展してきた近世音楽の中にあって純音楽的性格が強く、舞台芸能とは比較的独立している。
(Wikipediaより)

フランス語で
人間国宝のことを
Tresor national vivant
というんですね~、知らなかったです

坂東玉三郎の舞と
同じく人間国宝の富山清琴(とみやませいきん)の三味線と唄
息子の富山清仁(きよひと)の琴で
白い内掛けで舞う「雪」
能楽から借用した「葵上(あおいのうえ)」
歌舞伎舞踊を地唄舞にとりいれた「鐘が岬」
の3作品が披露されました。


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玉三郎様はやはり
妖艶でつややかで上品で
華がありました

昨年から
歌舞伎界の重鎮が
立て続けに亡くなられ
心からお悔やみ申し上げます。


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もの静かな公演でしたが
拍手喝采でした

こういう公演が
日本という国の良さを
より広く知ってもらうきっかけとなり
私達日本人がここパリで
より親切に接してもらえることにつながっているのだと思います。

この公演へ行くまで
よく知らなかった「地唄」に触れて
日本という国の伝統文化について見直す
いい機会になった夜でした