シミュレーションゲーム「ザ シムズ4」で、画家アンリ・マティスの邸宅「夢荘」を作りました。
楽しかったマティス展の記録を書いていたら、いつの間にか脱線してお家を作ってしまったので、ご笑覧いただきたく存じ奉る記事です
過去の作ってみた
★追記:ちょっと待って、前にもマティスのこと書こうとしていつの間にか違うことしてた!マティスの何が私にそうさせるの!?😂
夢荘(ル・レーヴ)は、晩年のマティスが暮らした南仏ヴァンス市にあるヴィラ。
ピンク色の外壁に、大きなヤシの木が印象的なお宅です。
※画像はvillalerevevence.comよりスクリーンショット
ヴァンスの歴史的な街並みや海を見渡せる閑静な住宅街。
少し高台に建っていて、緑いっぱいの広大なお庭に下りる階段があります。
WW2下の1943年、空爆を逃れて、長年暮らしたニースから近郊にあるこの地に移り住んだマティス。
腸の手術による後遺症を抱えながら、ここで切り絵や夢荘をテーマにした室内画などを制作しました。
…という夢荘を、各所の参考写真をもとに作ってみました。
右側は増築したのかな?
1階の間取りはこんな感じに。例によって家の中は全て妄想です。
左に居間、キッチン&バスルームを挟んで、右の建物をアトリエにしてみました。
本当は2階に広〜いアトリエを作りたかったけど、こちらの記事によると、体を壊していたマティスは主に1階で暮らしたと考えられるそうなので、このようにしました。風呂トイレもすぐ行ける場所にしたよ!
リビング・ダイニング。
夢荘のインテリアは勝手にプロヴァンス風にしてみました。
アトリエ。療養のためベッドを持ち込んであります。
ベッドの上で彫刻を作るマティス。切り絵もできるようハサミも常備。
マティスにとって彫刻は、着想に形を与えようとする段階で、自分の感覚を整理し絵に向かう方法を見つけるために作られました。
こんな感じをイメージ。
Henri Matisse sculpts a nude in clay in Nice, France, 1951. See more photos: https://t.co/0SkSWy4H4J pic.twitter.com/6FBcrqq6XR
— LIFE (@LIFE) January 1, 2016
寝たきりや車椅子生活でも、精力的に創作していたマティス。
夢荘をテーマにした《ヴァンス室内画》シリーズや、のちに画文集《ジャズ》として出版される切り紙絵は、この地で生まれました。
マティス展にもそれらの作品が来ています。彫刻も面白かった!
左:「ヴァンス室内画」シリーズ1作目となる《黄色と青の室内》1946
右:油彩最後の作品となった《赤の大きな室内》1948
アトリエには、画家が収集した生地やロカイユ様式の家具、それから植物好きで草花がいっぱいあったそうなので、いっぱい置きました。
すぐ外に出て日向ぼっこもできます。
お外も緑いっぱい。
…などなどの、マティス展de夢荘づくりでした。
楽しかったですが、力尽きたので2階以上は未完です。というか尽きるまでゲームするな😇
夢荘があるヴァンス市には、マティス晩年の大作「ロザリオ礼拝堂」もあります。
マティス展では画家を志した初期作から最晩年のロザリオ礼拝堂まで網羅。※画像は本展チラシより
色彩と形態の調和を生涯探究し続けたマティスの集大成。
信仰問わず、訪れる人の心が軽くなる場所に…と願って作られたそうで、私も昔一度だけ訪れたことがあるのですが、当時は心が軽くなるというか、なんてまあヘンテコな教会だろう!と思いました😇あんな斬新な教会、たぶん初めて見たもん。
真っ白な空間に描かれた壁画もステンドグラスも、クラシックな教会とは全く違う。
カラフルな祭服も正直、え神父さんコレ着るの罰ゲームでは?とかまあ失礼な感想を思った🤯それが今やむしろ好き。
そんな風に「なんだこれ!」っていうものこそ心に残ったり、後々考えがひっくり返ったりすることもあるから面白いですね。
だから「なんだこれ!」って出会いも好きだし、大事にしたいなあと思います。
マティスのような芸術家たちに、それを教えてもらったと思いますもいもい
マティス展
Henri Matisse: The Path to Color
会期:2023.4.27.木~ 8.20.日
会場:東京都美術館
料金:一般2200円
20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス(1869–1954年)。純粋な色彩による絵画様式であるフォーヴィスム(野獣派)を生みだし、モダン・アートの誕生に決定的な役割を果たした彼は、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩と光の探求に捧げました。彼が残した仕事は、今なお色あせることなく私たちを魅了し、後世の芸術家たちにも大きな影響を与え続けています。
世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するポンピドゥー・センターの全面的な協力を得て開催する本展は、日本では約20年ぶりの大規模な回顧展です。絵画に加えて、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、晩年の最大の傑作であり、マティス自身がその生涯の創作の集大成とみなした南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する資料まで、各時代の代表的な作品によって多角的にその仕事を紹介しながら、豊かな光と色に満ちた巨匠の造形的な冒険を辿ります。