小江戸鏡山酒造 | 杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

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古民家を壊してしまうこと無く、修繕、再築しながら、未来のこどもたちに残して行ける、持続可能な循環型建築社会の創造を目指しています。

そのような活動を、建築士の立場から紹介していきます。

日本酒の酒蔵といえば、まさに日本の伝統文化や歴史的建造物とも馴染が深いものです。

しかし、残念ながら歴史ある蔵元が消えてしまった地域があります。

それは「川越市」蔵の街で有名です。かつては複数件の酒蔵がありましたが、2000年に最後の1軒が廃業してしまいました。

埼玉県を代表する歴史的な街に地酒がないのは寂しいと「小江戸鏡山酒造」が立ち上がりました。

看板銘柄の「鏡山」は最後まで残った蔵元の商標を譲り受けましたが、引き継いだのは銘柄の名前と秩父山系から流れ込む良質の水だけ。

蔵元を立ち上げた五十嵐昭洋専務は「新しい酒としてゼロから挑戦したい」と埼玉県産のお米「さけ武蔵」と秩父山系から流れ込む良質な水を使いました。長い歴史に寄りかかるのではなく、この土地から新しい日本酒を生み出す覚悟で挑んだようです。


蔵人は4人、全員が20代とのこと。

全国でも最小規模の蔵元の一つです。


19年の全国新酒鑑評会では、さけ武蔵で仕込んだ同社の大吟醸が金賞を受賞、今年の春は「ももいろクローバーZ」とコラボ。メンバーの意見を取り入れ、甘口で低アルコールの日本酒を発売しました。


インバウンドで海外への販売も始めました。


若い人への日本酒の普及、川越の街の活性化につながれば良いと思います。