現役木造校舎西脇小学校 | 杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

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古民家を壊してしまうこと無く、修繕、再築しながら、未来のこどもたちに残して行ける、持続可能な循環型建築社会の創造を目指しています。

そのような活動を、建築士の立場から紹介していきます。

兵庫県西脇市にある西脇小学校は現役で使われている木造校舎です。
 
築85年以上経つ2階建て木造校舎の3棟で、令和3年8月に国の重要文化財に指定されました。
 
玄関のある1棟は洋風であるが、あとの2棟は特別に凝った造りではない。但し古い状態をこれほど良好に保ち、現役として使用している例は現在では珍しい。
 
「普遍的だったものが気付かないうちに無くなってしまう。歴史的な価値を認めて保全する必要がある。」と言うのが重要文化財になった理由だそうです。
 

 
歴史的建造物をただ遺して展示するだけでなく、有効的に活用していくことが大切だ。という流れに変わりつつあります。

私達活動も、古民家に住んで頂きながら有効に活用していくことが目的です。

西脇小学校に通う子どもたちも、そこが重要文化財だからというのは、恐らく全く意識していません。

文化財としての価値よりも、森林豊かな日本で地域の木材を使った建物で学び暮らす事の重要性を子ども達に体感してもらい、未来に繋いでいってもらいたいと思います。