鈴木屋敷の復元 | 杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

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古民家を壊してしまうこと無く、修繕、再築しながら、未来のこどもたちに残して行ける、持続可能な循環型建築社会の創造を目指しています。

そのような活動を、建築士の立場から紹介していきます。

和歌山県海南市にある「鈴木屋敷」平安時代末期の1150年頃、藤白神社の敷地内に鈴木一族は屋敷を構えました。


1942年に住んでいた一族が途絶え、空き家になっていていました。2015年に神社の一部が国史跡に指定されたのを期にクラウドファンディングや国の助成金、企業版ふるさと納税等を募って、建て替え復元を行っています。

鈴木氏は熊野三党の一つとして、熊野神社と深く関わりを持つ一族で、熊野信仰を普及させる為、全国を訪れ分家をつくり信仰者に姓を与えることにより鈴木姓が広まったとされています。

藤白神社には源義経が熊野詣でをした際に何度か訪れているとされていて、敷地内には義経弓掛松があります。

実際、義経の家来の鈴木三郎重家は鈴木家の当主で、義経四天王の一人で弓の名手とされた亀井六郎重清は重家の実弟です。


このようにして、全国に広まった鈴木姓は179万人、最も多いのが静岡県で約20万人いるそうです。

私も静岡県出身ですが、クラスに必ず鈴木さんが複数名いました。

鈴木屋敷復元の会が鈴木屋敷の復元に向けて活動しています。

海南市では企業版ふるさと納税やふるさと納税型クラウドファンディングを行い、「鈴木証明書」が発行されたりしました。

自動車メーカーのスズキ等、静岡県内の鈴木さんから多くの寄付金が寄せられたとのこと。

その寄付金が鈴木屋敷復元に役立っています。
こういった形で官民連携で地域創生が出来ることは素晴らしいと思います。

歴史を重んじ、後世に伝え遺していくこと、私達も大切にしていきたいと思います。