倒壊したゴルフ練習場のポール 2週間以上経過も撤去始まらず | 親父と息子の口喧嘩

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台風15号でゴルフ練習場のポールなどが倒れ住宅に被害が出た千葉県市原市の現場では、2週間以上がたった今もポールの撤去は始まっていません。元の暮らしに戻れる見通しが一向に立たない状況に、住民の不安は高まっています。

今月9日の未明、市原市では、台風15号による強風でゴルフ練習場の金属製のポールやネットが倒れ、住宅に一時閉じ込められた20代の女性がけがをしたほか、近隣の住宅十数棟で屋根が壊れるなどの被害が出ました。

現場では2週間余りがたった25日も撤去作業は始まっておらず、ポールは住宅に倒れかかったままです。

住民によりますと、これまでにゴルフ練習場側の手配で撤去作業を行う業者が決まったということですが、元の生活にいつ戻れるのか具体的な見通しについての説明はないということです。

住民の中には時間の経過に伴って倒れかかったポールによる被害が拡大していると話す人もいて、50代の男性は「2週間たって、ポールが少し沈み、屋根の割れ方が大きくなってきた。ゴルフ場側の弁護士からも補償について具体的な話しを聞けていないので不安です」と話していました。

またポールが自宅に倒れ、賃貸アパートに避難している60代の男性は「2週間たって、家の中にカビが生えたりして被害が広がっている。ポールが撤去されず今、地震が来たら、ひとたまりもないと感じています」と話していました。

どうなる? ポール倒壊による住宅被害への補償

市原市によりますと、ポールの倒壊によって被害を受けた住宅の復旧への支援や補償については、倒壊が災害による被害と判断されるか、ポールの構造などに問題があり災害による被害ではないと判断されるかによって変わってきます。

市によりますと、災害による被害と判断された場合は、災害救助法や被災者生活再建支援法などに基づいて、修理費用などの公的な支援を受けることになります。

一方で、倒れたポールに構造上のかしがあった場合などは、災害による被害とはされず、公的な支援の対象とはなりませんが、ゴルフ練習場側に賠償の責任が生じる場合があるということです。

市原市によりますと、災害による被害に当たるかどうかは国が調査結果などを基に判断するということです。

このため現時点では、住民たちは災害救助法や被災者生活再建支援法の支援が受けられるかどうか決まっておらず、ゴルフ場側の賠償を受けられるかも不透明な状態だということです。

こうした中、市原市では、独自の制度でゴルフ練習場周辺の住民も含めて一時的な避難先となる住宅を借り上げて提供する支援を行っています。