親父と息子の口喧嘩(自民党で始まったサイバー攻撃能力保有の議論) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

親父「自民党の安全保障調査会がサイバーセキュリティー小委員会を新設し、自衛隊による敵基地攻撃の一環としてのサイバー攻撃能力の保有に向けた検討を進めているんだそうだ(産経ニュ-ス2017.5.5 01:00更新)。

法整備や技術開発を担う人材育成といった課題が山積しており、実現へのハードルは高いそうだが、それにしても日本でも、遅ればせながらようやくその機運が湧き起こってきたか、やれやれという気持ちだな。」

 

親父「サイバ-軍事の分野では、専守防衛などあり得ない。

だから、怖がって日本は手を出さなかったんだよ。

でも、考えるまでもなく、飛んできたミサイルを撃ち落とすより、発射前のまたは発射直後のミサイルを機能不全に陥らせてしまう方がより安全だ。

そのためには、サイバ-攻撃が唯一の手段となるな。」

 

親父「核関連施設へのサイバー攻撃の成功例としてよく挙げられるのが、イランのウラン濃縮関連施設へのアメリカとイスラエルが共同で行った攻撃だな。

イランのコンピュタ-システムが、「スタクスネット」と呼ばれる不正プログラムに感染して正常に作動しなくなったんだよ。

この結果、イランの核開発を遅らせたといわれているな。」

 

親父「大体、北朝鮮自体が他国に対してサイバ-攻撃を行っている。

これは周知の事実だ。

すでに日本も狙われているのだよ。

ならば、やり返すのが正当防衛というものだろうが。

日本絡みの有名な例としては、ソニ-事件がある。

これはソニ-の米子会社が金正恩の暗殺を扱った映画を製作したところ、サイバ-攻撃を受けたという事例だ。

アメリカは、この攻撃は北朝鮮による犯行だと断定しているぞ。」

 

 

息子 「サイバー攻撃というのは、防御ができないと言われているね。お互いが攻撃をし合うしかない。

 

この分野はよくわからないが、本気になって取り組めば相当日本が強いのではないかね。

 

先日の北朝鮮のミサイルの爆発だけども、これは海外から調達した部品にマルウェアがあらかじめ潜り込ませられていた、という話がある。

 

やはり防衛装備にしても、部品をできるだけ自国生産できるようにしておかないといけないということだ。」

 

親父「ちょっと話題を変えるが、一年ほど前の産経ニュ-スの記事に『「ミサイル防衛を無力化」中国が“電磁気”装置を配備』というのがあったな。

少し引用すると、『韓国が配備作業を始めた米軍の最新鋭迎撃システムTHAADに対抗して、中国はレーダーの妨害装置を配備すると退役将軍が発言し、国内で注目を集めている』というものだ。

この装置というのは、ロシアの最新兵器である『ノイズ・ジャミング』を中国に技術移転をしたものではないかと言われているな。

ノイズ・ジャミングとは、相手方のレーダー波の使用する電波と同じ周波数の強いノイズ電波を放射し、本来の目標物からの反射波をこのノイズで撹乱してしまう装置のことらしいな。」