親父「北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、核開発の中止を求める中国に対し、「朝中関係の赤い線(レッドライン)を中国が越えている」と強く非難する論評を配信した。後ろ盾としてきた中国を北朝鮮が名指しで批判するのは極めて異例のことだそうだ(産経ニュ-ス。2017.5.4 01:20更新)。
トランプさんと組んで、習近平政権が対北制裁を強めてくる姿勢への怒りと恐怖がよく表されているな。
どうやら、北は核実験に踏み切るかどうかの瀬戸際にまで追い詰められている。
要注意だな。」
息子 「最初は、ひょっとするとアメリカの手前、北朝鮮とシナがわざと揉めているフリをしている可能性もあるかな、と思っていたがね。
どうも、さすがにそれはなさそうだ。金正男氏の件もあり、やはり本当に北朝鮮とシナ共産党国家は、険悪な関係なようだ。
金正恩氏は、まだ金王朝の冠を譲られる前の2011年に訪中して以来、一度もシナへ行っていない。
父親(金正日)は、飛行機嫌いだったが、特別列車を使ってでも北京へ足を運んでいたのだがね。
属国へ屈辱的な態度と、従順さを求める伝統を持つシナにとっては、この辺りが気に入らない可能性がある。」
親父「北が中国の対応に不満を表明したのは、何も今回が初めてというわけじゃない。
だが、国営メディアを通じて中国を名指しして、全面的な批判をしてみせたのは、これが初めてだ。
中国の国営メディアが、北朝鮮が核実験を強行した場合、原油供給を止めるべきとか、中朝友好相互援助条約を見直すべきだと か連日のように騒ぎ立てたため、とうとう切れてしまったんだね。」
親父「朝鮮中央通信は、中国共産党機関紙・人民日報や系列の環球時報について『わが国の核保有は国益に反していると騒いでいる』『朝中関係の悪化の責任を全面的にわれわれに押し付け、米国に同調する卑劣な行為を弁明している』などと批判し、『わが国の自主的、合法的な権利、尊厳、最高利益に対する深刻な侵害であり、長い親善の歴史と伝統を持つ善良な隣国に対する露骨な威嚇だ』と決めつけたそうだな(時事通信 5/3(水) 22:33配信)。
北鮮からすれば、かつて核開発を手助けしてくれた江沢民政権に比べて、現在の習近平政権の態度は何だ、という思いは大きいだろうね。
一度捻れてしまった両国の関係の修復は非常に困難だ。
さて、これからどうなることやら。」
親父「名指しで批判された中国側も黙っているわけはないよね。
『中国の国益について理解していない北朝鮮にレッドラインがどこにあるかをわからせる必要がある(環球網HPより)』と、中国側も“レッドライン”というワードを持ち出したうえ、核実験などに踏み切った場合、『前例のない厳しい措置をとることになる』と改めて警告したそうだ(日本テレビ系(NNN) 5/4(木) 18:55配信)。
石油輸出停止という最後の切り札をチラつかせているのだな。」