アットザシーサイド
父キングカメハメハ(キングマンボ系)
母ルミナスハーバー
母父アグネスタキオン(サンデーサイレンス系)
母母父アリダー(アリダー系)



アットザシーサイドの父はキングカメハメハ。サンデーサイレンス系で占められているサイヤーランキングの中で2位。1位のディープインパクトの牙城を崩すまではいかないが、世界最強快速馬ロードカナロアやダートG1を10勝したホッコータルマエ、中距離以上で強さを見せるラブリーデイ等、多士済々な産駒を輩出。

母父はアグネスタキオン、母母父はアリダー。アグネスタキオンはパワーとスピードのバランスが良い、アリダーは芝では詰め甘いダートタイプ。母系は総じてパワー型、と言ったところ。パワーが必要な中山マイルにピッタリな配合と言える。



地味な戦績ながら、阪神JF(阪神1600m)ではメジャーエンブレムの5着。桜花賞(阪神1600m)ではジュエラーの3着と好走している実力馬。

春の激闘を終え、秋シーズン。ローズS(阪神1800m)で復帰、見せ場のない5着。スローペースの内枠と言ったところもあり、久々に先行。直線入って全く余力が無く、本来の斬れのある末脚が見られなかった。桜花賞でも坂下辺りからジュエラーやシンハライトに伸び負けた辺り、決め手の差と言うよりは距離適性の差なのだろう。1800mは長い。

秋華賞(京都2000m)を諦めたのか、オーロC(東京1400m)へ出走。あまりゲートが上手くないアットザシーサイド。そこそこのスタートだったが、1800m後の1400mや外枠だった事もあり、後方待機。終始後方3番手で溜めて直線勝負。

そこからが頂けない。外に出そうとするが進路が無く、ようやく外に出すと更に外から来られまた追い出しを待たされる始末。脚を使い始めたのが残り300m付近。そこからは33.5秒の鋭い末脚で追い込んだが3着まで。



駄騎乗のお陰で、アットザシーサイドの素晴らしい斬れ味を再確認。オーロCは勝ち馬は逃げ、2着馬は5番手の典型的な前残りのレースで、あそこまでアクセルを踏み遅れるのは致命的。それでも追い込んでこれたのは反応が鋭い事と斬れる一瞬の脚がある証拠。阪神コースをこなす様に、力の要る芝や坂も問題なく、小回りでタフな芝の中山でも脚を使えるだろう。ゲートさえスムーズなら1400mを経験した後だけに、マイルの流れにも乗りやすい。

昨年同様スローペースが予想出来るが、ある程度のポジションさえ取れれば、アットザシーサイドの末脚が炸裂するだろう。






レッドアンシェル
父マンハッタンカフェ(サンデーサイレンス系)
母スタイルリスティック
母父ストームキャット(ストームバード系)
母母父シルヴァーホーク(ロベルト系)



レッドアンシェルの父はマンハッタンカフェ。年々活躍馬は減っているがコンスタントに走る馬を輩出し、今年も重賞で産駒のルージュバックとクイーンズリングが気を吐いた。サンデーサイレンス系の中では母父がリボー系と重厚なマンハッタンカフェだけに、牡馬だと逃げのジョーカプチーノや追い込み一手のショウナンマイティ等硬質なタイプが多く、柔軟性のある牝馬の活躍馬が今は多い。亡くなったマンハッタンカフェ、2015年種付けした仔が最後。

母父はサンデーサイレンス系と相性が良いストームキャット。父マンハッタンカフェ、母父ストームキャットの活躍馬と言えば先程挙げたショウナンマイティ。レッドアンシェルも是非活躍してマンハッタンカフェの後継馬となって欲しい。



レッドアンシェルは札幌でデビュー。雨が降りしきる札幌1500m稍重。スタートを決めると3番手で控える。勝負所で外から動きだし、先頭に並び掛けながら直線へ。

直線に入ると一気に加速。素晴らしい瞬発力で後続を置き去り。四角でジワジワと先頭に並び掛ける雰囲気を見ると反応がイマイチなのか?と言う感じだったが、鞍上に従順なのだろう。直線に入るまで本気を出さなかった。瞬発力も素晴らしかったが、スピードをコントロールする気性も素晴らしい。

2戦目はもみじ賞(京都1400m)。タフな札幌の稍重だった初戦とは打って変わって京都の高速馬場。スタートすると200m過ぎた辺りで不利を受け少し後ろに下がる。内の中団につけそのまま直線へ。

直線に入ると馬場の2~3分所へ。前がガバッと空くラッキーもあり追い出し。高速馬場でも前走と変わらぬ瞬発力を披露し、一気に抜け出し2勝目。



スピードがかなりあるので距離はマイルまで。それでもコントロールも利いて最後の伸び脚に繋げている。

小回りの1500mと京都1400mしか経験しておらず初の1600mは課題。しかし初戦の上がり3Fは12.5-12.3-11.9秒、2戦目は11.5-11.6-11.3秒とゴールに向け楽に加速している。スローペースだったとは言え、1600mへの不安は少ない。タフな阪神芝コース、直線の坂は未知数だが、札幌芝の稍重を経験していて、タフな芝に対してはそこまで神経質になる必要はない。むしろ京都の軽い芝に適性を見せた事が中央で戦う面で大きい。

反応の速さと、爆発的な瞬発力。マンハッタンカフェの代表産駒になれるだけの資質はありそうだ。是非とも後継と成るべく、頑張って欲しい。




40歳のオッサンと12歳位の乙女。

全く関わり合いの無さそうな二人。まあ、あったらあったで親子、もしくは犯罪の香りしかしない関係な訳だが。

40歳のオッサンが12歳位の乙女、18人の事を真剣に考える訳だ。オタクのおっさんがアイドルを応援してる様な、なかなか滑稽な話ではあるが、それが成り立つのが阪神ジュベナイルフィリーズである。

古くはウォッカ、ブエナビスタ。最近ではメジャーエンブレムの様な断トツに強い馬はいないが、小粒でもピリリと辛いメンバー構成になった。

一番人気はフランケル産駒のソウルスターリング。勝ちっぷりの良さとフランケルと言う得体の知れない外国馬の怖さが一番人気に押し上げている要因だろう。やはり日本人は「外国」に弱い。普通であればオープンを勝ったばかりのソウルスターリングよりもG3を勝ったリスグラシューが一番人気だろう。

自分はソウルスターリングを無印。勝たれたら仕方ない、しかし経験のない1600mで内枠。速い流れで揉みくちゃにされたら競馬にならずに惨敗、と言うこともうら若き乙女ならありえる。バーゲンセールで揉みくちゃに慣れてるおばちゃん辺りとは違うのだ。

自分の本命は短距離経験もあり、マイル経験もある、競馬上手なジューヌエコール。3連勝でも一番人気にならないのは、僅差勝ちが多く、勝ち方が地味だからだろう。



なかなか上手いファンファーレ演奏。3番が異常に立ち上がる中、ゲートが開かれた。スタートしてジューヌエコールを探す。緑の帽子を見つけるとがっっ…………つり掛かってる。

意識が遠のき、チャンネルを変えたい右手を左手で抑えて、堪えて観戦。てか、ジューヌエコールはもうねえわ。

阪神コースは今日は内が残っていた。内を見るとソウルスターリングが3番手付近を楽々追走。初のマイル、速いペースのマイルでも楽に追走。もうこれ勝つわな。

直線も余裕。ほとんど追わないままスピードに乗って先頭。追われるとジワジワと伸びて余裕のゴール。2着には後方待機のリスグラシューが伸びてきた。



楽勝のソウルスターリングは速いペースが向いた。メジャーエンブレムの様な持続力で勝負するタイプ。スローペースになって瞬発力勝負になる、どこかのレースで無印にしてリベンジする事として、問題はジューヌエコール。

もともと掛かる所があると言われていて、繊細な福永が上手く御していたのだろう。乱暴な?バルザロに乗り替わって酷く掛かった。前で勝負しそうなバルザロは合うと思ったが。

やはり、日本人は日本人らしく、フランケルに怯えてソウルスターリングを本命にすれば良かったのか。日本人の気骨を示す為に敢えて無印してみたものの、あっさり黒船の巨大な大砲の様な重厚な末脚に完敗。

何より、乙女ジューヌエコールが掛かる事が予想出来なかった、男としての体たらく。女性の気持ちが読めず、結婚が30代後半になったおっさんには女性は元より、乙女の気持ちを読むには一万光年早かったようでm(__)m