『民族協和の満洲國』(満洲研究-54) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

安部南牛 | 朝鮮文化資料室

安部南牛が、朝鮮関係の本の書評を中心に掲載していくブログです。

満洲帝國協和會中央本部が康徳6年7月に刊行している。満洲国の構成民族を日本人、朝鮮人、漢民族、満洲族、蒙古族、白系露人、回族と分けて解析している。

朝鮮人の移住過程が詳細に語られている。その数、80万人を超えている。満洲族は470万人で漢民族に次ぐ数字としている。110万人で朝鮮人よりも多い。

漢族は2800万人で、満洲帝國総人口の85%を占める。今の満洲は漢族が溢れている。黒龍江省だけで3000万人はいるだろう。温暖化は漢族を黒龍江を越えさせる。ウスリー河を突破させる。ロシア帝国のシベリア開発はウクライナ人に負っている。今のウラジオの人口の80%はウクライナ系だと指摘される。プーチンはウクライナ人をシベリアへ移したいのだろう。あんなところへ行きたくない。ウクライナの抵抗は続いている。

この本で白系露人にユダヤ系が入ることを知らされた。満洲国に居住する白系露人は総数6万人、大半は哈爾濱居住としている。哈爾濱はユダヤ人の町でもあった。