谷田部農委(つくば市政展望-312) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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那珂書房が『茨城県戦後汚職年表』を出している。県内に起こった不祥事の記録輯である。汚職事件など様々な事件の記載がある。つくば市長では木村操二代目市長に関して6件ほど記載されているが「92年10月13日、つくば市長木村操宅、ビール瓶投げ込まれ窓ガラス破損、11月17日市長宅の納屋全焼、門に火炎瓶」など。

そして不可思議なのは「暴力事件」の項目内の記述である。

「86年1月16日、谷田部町(現つくば市)町長沼尻民平の汚職事件に絡み、町長義弟の町議宅銃撃。3月22日、町長代理の助役宅玄関に灯油が散布。4月9日、町農委、町長派町議に対する傷害容疑で逮捕(前年9月にも学研労協議長への傷害容疑で逮捕)。8月4日、別の派町議(9月町長選立候補予定者)宅の飼い犬斬首。87年1月5日、助役室の窓破損。」

実に不可思議な記述である。この項目家で「町農委」とあるが、名前が伏せられている。ただ、当時の『常陽新聞』紙には、この部分が詳細に記述されている。

学研労協の議長は襲われたようだが、電総研に基盤を持つ茅野徳治事務局長には指一本触れたという記述はない。事務局長は日共の武装闘争の戦士として知られていた。恐れたのであろうか?

茅野徳治事務局長は谷田部町松代3丁目に居住し、谷田部町を国際共産主義運動の最前線と位置づけ、戦いの指揮を執っていた。町長選挙では谷田部町農委の動向を監視しながら、ピンクの横田美農夫長屋門と野村文雄自治労をその力量を分析していた。