つれづれレミゼ -37ページ目

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

エンジニア…筧 利夫
キム…知念里奈
クリス…原田優一
ジョン…岡幸二郎
エレン…鈴木ほのか
トゥイ…泉見洋平
ジジ…菅谷真理恵


帝国劇場 2階K列センター


原田クリス目当てで買っていた回。初日以来の原田クリスが、どんな風に変わっているか、楽しみに観にいってきました。


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☆原田くん目当てだったのに、思いのほか本日は筧エンジニアに魅せられた回でした。3回続けてさとしエンジニアだったので、違いがいちいち新鮮だったのかも。


☆びっくりしたのは、ドリームランドでジジが「私をアメリカにつれってってよ」とGIに迫って揉めたとき、ジジに向かって鋭く「焦るな」と言ったこと。これって他のエンジニア言っていないよね?そして、初日には筧さんも言っていなかった気がする。


☆この、たった一言の「焦るな」という台詞。この台詞をいうとき、筧エンジニアの表情が一瞬ぎらっとした気がして、抜け目のなさというか、アメリカへの執着というか、そういうのが見えた気がした。うん、そう、筧エンジニア、すごく生き抜くことにぎらぎらしているんです。どれだけコミカルな演技をしていても、生きること、アメリカへ渡ることにすごく執着している。それが筧エンジニアの根底にある。それ、すごく私の思うエンジニアに近い。


☆3年後のホーチミンでトゥイにキムの行方を探すよう命じられたところ、さとしエンジニアなんかを見ていると、面倒なことを押し付けられたっていうふうに思っているように感じる(さとしエンジニア、トゥイの後姿に向かって、両手で頭から角突き出してるもんね~)。けど、筧エンジニアだと、このチャンスを逃してなるものか、っていう風に思えたんだよね。筧エンジニアの、この、泥水すすっても生き抜く、アメリカまでたどりついてみせるっていうぎらぎらとした生き方から、目が離せない。


☆これまで見たなかだと、市村さんも同じ方向性のような気がするのだけど、不思議とアメリカン・ドリームでの印象はまったく反対。筧エンジニアのアメリカン・ドリームは、つらくないんだよね。同じような方向性のエンジニアなのに、この違いはなに?市村さんのアメリカン・ドリーム、胸が痛くて苦しくて、観ているのつらかった。帝劇では、もうあと一回市村エンジニアを観る予定なので、そのときに感じられたらいいな。


(続く)

エンジニア…橋本さとし
キム…新妻聖子
クリス…井上芳雄
ジョン…岸 祐二
エレン…鈴木ほのか
トゥイ…神田恭兵
ジジ…菅谷真理恵


帝国劇場 2階L列下手


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☆今日は感じるところの多い、よい舞台でした。役者さんたちの熱演に加えて、自分のテンションがうまく舞台にかみ合っていたんだと思う。初日以降、ずっとオペラグラスを使って、役者の表情を見続けていたんですが、今日はほとんどオペラグラスなしで、歌から伝わる感情に気持ちを寄り添わせながら観てました。沢山泣いて、観終わったあと、しばし脱力。


☆芳雄クリス、今日はなんだかこれまで観たときよりも若い感じがした。電話で「ありがとーっ!」ってのが可愛

いし、結婚式のシーン、着飾ったキムを見る目がにっこにこで完全に鼻の下のびてるのも、キムにべた惚れなんだなーって感じでよいです。「結婚っ!?」も今までよりもリアクション大きく、ちょっと笑いそうになりました(笑)。トゥイが乱入してきたときも、「大丈夫、大丈夫」って、周りを落ち着かせたりしてて。初日と24日とが、どうも落ち着いて大人びたクリス(逆にいえば、妙に冷めていたクリス)という印象だったから、今日の、素直に感情を出すクリス像もいいなー。


☆今日は、ベッドでうなされるところのシーンで、今まで気づかなかったことをいろいろ感じ、じんとしました。芳雄クリス、悪夢にうなされて目覚めたあと、肩にまわされたエレンの手にそっと自分の手を重ねるんだけど、すぐにその手を離し一人悩みのなかに沈んでしまう。エレンはそんなクリスを背中からしっかりと抱きしめる。クリスが確かにエレンに救われていること、だけどそんな妻にさえ吐き出すことができないほどの罪の思い、ベトナムの悪夢、そしてエレンがクリスを思う気持ち、いつか話してくれるとクリスを信じる気持ち、あの短いシーンの中で、それぞれの気持ちが伝わってきて、切なくなったよ(今日はあんまり観ていなかったけど、これに加えてさらにキムの気持ちを考えると、もっともっと胸が痛い…)


☆岸ジョンの芝居も今日じっくり観ました。岸さんって、誠実な雰囲気があるので、女を買うとかってあんまり似合わないなーとか思っていたのだけど、ちゃんとそこはそれっぽい雰囲気になっていて、おお、と感心しました。本人のブログに、「まずはアメリカ人であることに苦労している」ってあったけど、その苦労の成果なのかなー。ブイ・ドイは、初日に見たときは、ところどころ溜めたり強調したりがあって、それが気になったのだけど、今日はそれがなくなってました。誠実で熱血なジョンで、やっぱり二幕のほうが合いますねー。


☆芳雄クリスとは、こないだの岡ジョンとの気持ちのつながりのほうが強く感じたかなー。24日は、芳雄クリスがあまりエレンと気持ちが通じ合っているように思えなかったせいかもしれないけど。


☆初日から2度目の新妻キム。初日に観たときは、全体的に声を張って歌っているように思ったんだけど、今日は、強さのあるシーンでは強く、弱さのあるシーンでは繊細に歌っていて、それによって、より胸にせまるキムでした。印象に残ったところ。「♪身の上話今聴きたいの」のところ、怒りをぶつけるのではなく、慟哭しているようだった。トゥイを撃ったあとの叫び声、、四人の中で一番胸が引き裂かれる。


☆神田トゥイもすごくよいですねー。撃たれて倒れるところ、顔はずっとキムを見続けていて。キムはそこから目を離せなくて。あれだったら、死んだときの顔、夢にでてきちゃうっての、判るな…。神田トゥイは、泉見トゥイに比べると、狂気の感じが薄いせいか、きっともともとはキムと普通に仲がよかったんだろうなって思えて、それがかえって悲しかったな…。


☆さとしエンジは今日も軽やかで楽しい。けど、楽しいは楽しいんだけど、エンジニアって、これでいいのかな?とちょっと思ってしまいました。軽すぎるのかなぁ。楽しいのはいいけど、その底に、エンジニアという男の生き様をちゃんと見せて欲しいな。市村エンジニアって、何かに飢えていて、それが彼をつき動かしているように感じた。筧エンジニアは、泥水すすっても、俺は生き抜いてやるぜ!という強さを感じた。別所エンジニアは、色紙に書かれていた「俺もブイ・ドイ」という言葉が鮮烈。見捨てられた自分が成り上がることで、世間に俺を認めさせてやるぜ、という気持ちが感じられた。さとしエンジニアは、あまりにもさとしさん本人のキャラ(芳雄くんいわく、「生まれながらのポン引き」だそうです)に合いすぎていて、逆に、エンジニアという人物の生き方が、うまく伝わってこないな。レミで、悩んで探りながら作り上げた「ネオ・バルジャン」が、とても胸に響いたので、是非ここは「ネオ・エンジニア」として、深い生き様を見せていただきたいところです。


☆しかし、サイゴンは、舞台の出来がよければよいだけ、観終わったあと、気持ちが引きずられてちょっぴり欝っぽくなります。だって救いがないんだもの…。みなそれぞれの弱さはあっても、決して悪人はいない。戦争に翻弄されたがゆえの、悲劇。


エンジニア…橋本さとし
キム…知念里奈
クリス…井上芳雄
ジョン…岡幸二郎
エレン…浅野実奈子
トゥイ…泉見洋平
ジジ…菅谷真理恵


帝国劇場 1階W列上手サブセンター


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☆もともと予定になかったんですけど、トークショーあるし、得チケ出てるし、芳雄くんとさとしさんが今期初共演だしで、気づいたらチケット購入しておりました(苦笑)。


☆でも、残念ながら、自分的にはあまり入り込めなかった回。物語を感じるのではなくて、冷静なまま、頭のなかでひとつひとつ確認しながら見ていたような、そんな感じ。ときどきやっちゃうんだよなぁ。M!のときも、レミのときもちょうど4、5回目くらいの観劇で、こういう感じになった回がありました。頭で考えすぎて、感じることがおろそかになるんだよなぁ。次は理屈で考えるのはやめにして、もっと役者さんたちの熱をそのまま感じるようにしたいな。


☆で、今回はなにをそんなにずーっと確認していたかというと、それはもちろん、芳雄クリスです。初日から4回連続クリスを観て、それぞれの違いが判ったので、ここで改めて、芳雄クリスがどんなクリスなのかをよく確認しておきたかったのです(あ、やっぱり、最初から「感じる」じゃなく「確認する」のが目的になってたんだなー)。


☆ドリームランドでのクリスの印象ってそれぞれで全然違ってます。藤岡クリスは心の中に怒りがあったように思えたし、原田クリスは戸惑いを抱えているように見え、照井クリスはやるせなさがにじんでいた。芳雄クリスに感じるのは、深い絶望。今回、オペラグラスでずっと芳雄クリスを見てたけど、ドリームランドで二コリともしない。キムをめぐって一騒動おこしたのをジョンに止められたあと、ジョンはクリスをなだめるようにビールを持ってきて乾杯するんだけど、そのあとすぐにベンチにごろんと横になってしまう。手足は投げやりに投げ出されていて、瞳はずっと虚空を見つめている。それがクリスの絶望の深さだと思った(ほかのクリスはどんな風にしてるんだろうか)。


☆この絶望の印象が強すぎて、他の役者とのバランスが悪く感じられてしまったことが、今回入り込めなかったことのもうひとつの理由かも。クリスはキムを守ろうと決意することをきっかけに、それまでの絶望や怒り、やるせなさを抜け出すんだと思うんけど、知念キムは芝居があっさりめだったため、クリスの気持ちの変化に説得力が足りなかったんです(知念キム、母になった後は好きなんだけどね)。これはエレンも。今のところ、浅野エレンは「私戦うわ」っていう印象ばっかり強くて、あまりクリスと心が通いあっている印象がない。クリスの絶望を救ってくれそうな感じがあんまりしないのですよ。


☆その点、むしろ、ジョンとのほうが気持ちが深く通い合っているように思えたよ。エレンの告白のシーンで、ジョンにすがりつくクリスを観て、あのサイゴンの絶望、夢も希望もついえた状況っていうのは、同じ体験をしたものどうしでしか分かり合えないものなんだなって思った。。井上クリスと岡ジョンは、言葉がなくてもちゃんと分かり合っている感じで、好きなクリスとジョンの組み合わせです(初日の組み合わせを見る限り、きっと井上くんは岡ジョンとの組み合わせでの練習が多かったんでしょうねー)。坂元ジョンや、岸ジョンだとどうなるかなー。どうでもいいですが、告白のシーンでのジョンにすがりつくクリスは、レミのエポニーヌの死の後のアンジョルラスとマリウスを彷彿とさせるね。