ブログスキンを蓮の花(睡蓮だけど…)に変えてみました。泥のなかにあってなお、まっすぐに天を目指して咲く蓮の花。静かで、気高い花のイメージ。
蓮の花が咲いている
泥の中にさえこれだけの
きよらかな色と形が
ひそんでいるというように
(高野喜久雄/「蓮の花」より)
ブログスキンを蓮の花(睡蓮だけど…)に変えてみました。泥のなかにあってなお、まっすぐに天を目指して咲く蓮の花。静かで、気高い花のイメージ。
蓮の花が咲いている
泥の中にさえこれだけの
きよらかな色と形が
ひそんでいるというように
(高野喜久雄/「蓮の花」より)
エンジニア…橋本さとし
キム…ソニン
クリス…照井裕隆
ジョン…岡幸二郎
エレン…鈴木ほのか
トゥイ…泉見洋平
ジジ…池谷祐子
帝国劇場 2階L列センター
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☆ソニンキムに心打たれました。いつもはクリスから語り始めるけど、この回はなんと言ってもソニンキム!! 体当たりでがむしゃらに感情をぶつけてくる。見ているこちらまで消耗するほど。歌だけを観れば、ところどころ不安定なんだけど、でも、そんなの全然気にならないくらい、感情があふれていた(ちょっと中川君を思い出したよ。演じるのではなく、役を生きているところが似てる)。全編アクセル全開という感じで、息つく間がなかったよーー(ソニンちゃん、初日付近からこんなに飛ばしてて大丈夫かな。とりえあず、どうか7ヶ月の長期間を走り続けることができるよう、頑張れ!!)。
☆照井クリスは、とても誠実そうなクリスでした。系統的には、芳雄クリスに似ているのか?でも、芳雄クリスほどの厭世観はなく。純朴で純情な印象。歌声にも誠実さを感じた。やや淡白な感じもあったけど、激情系のソニンキムとだと、ちょうどいいかも。
☆一番楽しみにしてた橋本エンジニア。最初、わ、結構怖いエンジニアだー、と思っていたら、だんだんと後半はただの愉快なおっちゃんになってましたよ(笑)。エンジニアって、それでいいの?。「正真正銘の生娘、キムー!」って台詞まで、さとしさんが言うと、一瞬だじゃれに聞こえちゃいました。「行くのさU、S、A」でAのポーズしてたり、人民軍に銃突きつけられて銃口をひとさし指でつんつんしてたりと、小ネタがいろいろあって今後もアドリブがいっぱい入りそうな予感です。タムと一緒のシーンだと何気に目じりが下がっている感じがするのが、やっぱり子供好きなんだね~。
☆他キャストは初日にも出ていたメンバーでした。この日のマチネと比べると、作品の満足度が全然違っていて、やっぱりトゥイとエレンが物足りないと、全体的にいまいちになっちゃうな。
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☆で、こんな感じで初日四回分を見たわけですが。この話、重いね。観終わったあと疲労感が残ります。レミよりも、ずっと近い時代の話で、しかも、この舞台の上で起こった問題は、今も解決されているわけじゃないってことに、暗澹たる気持ちになります。
☆クリスのこと、憎めないんだよ。クリスもまた、戦争の被害者であると思うから。クリスの告白の「ベトナム、あの街は謎だ」「俺はアメリカン、守れるはずだった」「すべてを忘れてやりなおしたかった」という台詞が胸につきささってる。
☆アメリカ人って、基本的にアメリカの正義を信じて、アメリカ大好きっていう価値観で生きてる印象がある。ごく普通の一般的なアメリカ人であるクリスも同じような価値観で生きていたはず。だけど、ベトナムでは、正義であるはずのアメリカが負けた。これまで白だと思っていたものが黒になり、昼だと思っていたものが夜になり。そして、自分はアメリカ人だったのに、ただ一人の少女も守ることが出来なかった。さらには、帰還したのちは、反戦主義者たちからバッシングをうけた。クリスもまた、戦争に翻弄された一人の人間だったと思うのです…(この辺の深さは、芳雄クリスが一番深く演じていたと思う。クリスの葛藤、痛み、弱さに共感し、とても胸が痛かった)。
☆ジョンの台詞で「敗れるのは夢だけではない」ってのがあるでしょう。あれもまた、信じていた正義や、そのほか、よりどころにしていたものがすべて崩れたってことだろうと思う。
☆でも、ミス・サイゴンって、アメリカ人の作った作品ではないのだよね。製作はイギリス人。そこにまたもにょもにょとする。先日「父と暮らせば」を観たとき、これは日本人が語り継ぐべき、日本の物語だと思った。その痛みは日本人のものだから。ミス・サイゴンで描かれるアメリカのトラウマは、これは他国の作品の中で語られてしまっていいの? だとしたら、この作品の意義はなんだろう? テーマは? アメリカ人は、自分たちの言葉でベトナムを語ることはないのか?
☆レミのときは、そうは思わなかったのよね。それはやっぱり、レミは、時代がもう少し前だから、バリケード事件という、フランスの自由を勝ち取るための悲劇そのものからは離れて、もう一段普遍的なテーマを描いていたからだと思う。その点、ミス・サイゴンは、時代が近すぎて、うまく普遍性を見出すことができないよ。アメリカの正義の押し付けって、だって、今も変わらず続いているんだもの。
☆あー、考えすぎないが今年のテーマだったのに、やっぱり考えすぎてるよ!! まあ、いいや。多分しばらくは、ベトナム戦争というものについて考えをめぐらせていることでしょう。
エンジニア…別所哲也
キム…知念里奈
クリス…原田優一
ジョン…岸 祐二
エレン…浅野実奈子
トゥイ…石井一彰
ジジ…菅谷真理恵
帝国劇場 2階I列上手
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☆3日連続帝劇通い。よくよく考えたら、こんなに根を詰めて通うのって、初めてじゃない?土日に連続で通って、マチソワマチ、とかやったことはあったけど、3日間連続で通うってなかったよなー。まあ、それでもとりあえずこれでほぼ全キャスト見ることができたので満足です(あとは、ジジの桑原さんと、エレンのシルビアさん見れば全員)。
☆原田クリス。うーん。期待していたのだけど、いまひとつ。「神よ何故」は歌うだけで精一杯で、まるで借りものの歌のよう。感情が全然のっていなかった。もしかして、音域があっていないのかな? 「世界が終わる夜のように」のときと、声の響きが違って聞こえたから。今後に期待です。
☆役作りとしては、繊細で脆い印象のクリス。アンジョルラスの時もそうだったから、もしかすると、もうこれは本人の人柄なのかも。その繊細さの故か、最初の酒場で、場違い感というか、その場から浮いているような感じに見える。これが結構いいなーと思いました。キムもやっぱり周りの娼婦たちがから浮いているように見えて、そんな二人だから惹かれあった、というように思えたから。
☆ただ、原田クリス、あまりに繊細すぎて、ラストのキムの死のあと、精神崩壊起こしそうです。エレンと夫婦に見えにくいのが難点か。まだ役柄としてのバランスがいまいちなのかなー。
☆知念キム。儚げで健気なキム。こういうキム好き!! ビジュアルの美人度はNo1で、エンジニアが「俺のプリンセスちゃん!」って言うの、納得。あと、これは自分のバイアスかかっているせいかも知れないけど、キム中唯一のお母さんなだけあって、「命をあげるよ」の歌いだし、「抱いてあやした子よ」が胸に響いてきた。
☆クリスのことではなく、タムを第一に考えているキムだって思えて、そこが好き。エレンとのシーン、クリスは自分をつれてはいかない、ということを言われたあと、そこで打ちひしがれることなく、すぐにタムのほうに気持ちを向けてる。自分の夢がやぶれたことなんかより、ただただ、タムが幸せになることだけに一生懸命になっている感じで、泣ける。そのあとのシーン。タムを抱きしめながら、「紙のたこあげした…」と歌うところが、どうしようもなく、胸が痛んで痛んで。せつないですね。
☆別所さんは、見るからに育ちがよさそうだし、教養もありそうだし、こんな別所さんがどんな風にエンジニアを演じるのか全然検討がつかなかったけど、登場したら、すごーい悪そうなエンジニアでびっくり!!こんな風な悪い人間も演じられるんですねー、役者さんてすごい。筧エンジニアとかより、ずっとずっと悪そうで、女の子たちを食い物にしてそうで、怖い。がたいもいいので、あれでちんぴら風になるとほんと怖い(筧さん、市村さんは、体大きくないから、なんとなく愛嬌あるから)。まあ、でも、後半はだんだんと愛嬌もでてくる感じ。
☆岸ジョン。大使館でのカーキのシャツと紺のパンツ姿が大変似合ってました。戦隊もの体長っぽいぜ。ブイドイは、譜面どおりに歌ってない?ちょっと、リズムとか崩している感じ?(岡さんが、とても譜面に忠実に歌う人なので、それに慣れていると、「ん?」と違和感を感じちゃう)。今後に期待です。
☆浅野エレン。悪くないです。が、印象が薄いなー。3人のエレンの中では、ほのかさんの懐の深さが際立ってしまうので、どうしても他の二人の印象が薄い。でも、まだ本番1回やっただけですもんね。今後に期待。
☆石井トゥイ。同じく印象が薄い。こちらも泉見トゥイの印象が強すぎるんだろうな。石井トゥイらしさが見えてくるのはこれからかな。3人のトゥイの中では、一番粘着質で薄気味悪いトゥイに見えたので、それはそれであり?(泉見トゥイは、悲しい狂気を感じるけど、結局のところ、一途な純愛に感じるだよね…)。