つれづれレミゼ -24ページ目

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

坂崎…佐藤アツヒロ
美潮…田中美里
山本…久ヶ沢徹
山田…福田転球
長谷川…辻修
涼…内田慈
山本…浜田信也
斉藤…諏訪雅
美智子…池谷のぶえ
村長…久保酎吉


本多劇場I列下手


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☆個性的な登場人物たちの、お約束だったり、奇想天外だったりする会話が楽しかったー。一番笑ったのは、福田転球さん。なかなか上手いこといかないヤクザの役。関西弁で凄みをきかせたりするんだけど、それを現代っ子涼ちゃんに軽くいなされちゃったりするのが楽しいー。それから、広告代理店山本役の久ヶ沢さんが楽しかったー。G2さんが「そのいかにも広告代理店なイヤ~なところだけを抽出した役なんです」って言っているんだけど、そのとおり。それが見事にはまって笑える。


☆坂崎をめぐる謎のオチは、まあこうなんだろうなーと予想したとおりでしたが、最期の最期、美潮はこれから、自分にとって都合のいいように過去をねじまげて坂崎に教えていくのかなーとか思っちゃった。美潮、はかなげでたおやかな印象だけど、一番黒いな。佐藤アツヒロくんの芝居は陰にこもる感じがあって、それが坂崎のキャラにあっていてよかったなー。素なのか役作りなのか分からないけどね。


☆しかしG2さんって、かなり沢山仕事していて感心します。いつもG2さんが関わっている演目がかかっているイメージがあるよ。

「天翔ける風に」を観て以来、日本の演劇シーン(特に小劇場)に興味が沸いていて、関連の本をいくつか読んでみたりしています。「天翔ける風に」は原作は野田秀樹、主演の山崎銀之丞さんはつかこうへい芝居の人。「野田」と「つか」って、どちらも日本の演劇シーンを語るときには外せなくて、かつ、まったくベクトルが逆な印象なのに、それがこのひとつの作品で出会ったってのが興味深いなー。


読んだもの(読み途中のものもあり)


◆「僕と演劇と夢の遊眠社」高萩宏
夢の遊眠社の制作、その後はグローブ座や世田谷パブリックシアターの支配人や制作部長を経てきた高萩さんの本。遊眠社の成長の記録って、日本の80年代の記録とぴったり寄り添っているんだね。万博にバブルに、そのころの日本って熱い時代だったんだなぁ…。「制作」という仕事について沢山語られていて、それがとても興味深かったです。脚本家や役者はアーティストだけど、制作担当はビジネスマンなんだなぁとしみじみ思った。だけど、日本の演劇シーンを変えていこうと思ったら、アーティストたちだけでは無理で、ビジネスの部分を支える人が絶対に必要なんだろうなぁ。高荻さんは現在東京芸術劇場の副館長。そしてこの夏、野田秀樹が同じ劇場の芸術監督に就任。それを思うと、今後池袋から何かが面白いことが仕掛けられてきそうな気がしていて、今一人で勝手にワクワクしてます。


◆「演出家の仕事」栗山民也
こまつ座の演出でよく出会う栗山さん。自分にとって演劇とは何であるか、演劇の持つ力とは何であるのかを丁寧に言葉を尽くして語ってくれています。特に最期のあたり、芝居を学ぶカリキュラムを作るする必要があるということを強く訴えているのだけど、なるほど、その思いが新国立劇場の演劇研修所の設立につながっていったんだなーと納得しました。前述の高荻さんの本の中でも、海外に比べて日本の演劇文化が未成熟であることを語っていたんだけど、その思いは今の演劇人が共通に持っている大きな課題なのかも。これからどんな風に演劇シーンが変わっていくか。私は一介の芝居好きだけど、演劇を愛するものとして、見守っていきたいなぁ。


◆「生きている理由」星野和子
銀之丞さんのマネージャーさんの本。まだ読み途中だけど、「山崎銀之丞は私の命です」って言葉に泣きそうになりました…。全くてらいなく「愛しています」って言葉を使う人で、思わずすごいなぁと思ってしまう。マネージャー業をやって40年、長い年月の嬉しい日も泣きたくなる日も、役者さんたちと一緒に歩いてきた歴史があるから、今こうやって「愛しています」って言えるんだろうなぁ…。「天翔ける風に」を観て、銀之丞さんってなんて真摯で誠実な芝居をする人なんだろうって思っていたんですが、こういう人と一緒に歩んできたことを知ると納得です。


◆「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く シナリオフォトブック」
amazonでは絶版ですが、ためしに検索してみたら図書館にあった! 図書館素晴らしい!!若き日の銀之丞さんの写真がいっぱい載ってて嬉しいです。


◆「解散後全劇作」野田秀樹
これも図書館で借りてきました。「贋作罪と罰」が収録されているんだー。ゆっくり読むぞー!!

下↓の感想、銀さま素敵!としか言ってないので、もうちょっと作品を見て考えたりしたことなどを書き留めておきます。


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☆最初に東京で観たとき友人と「才谷と英の間にあるのは果たして男女の愛なのか」って話になったんだよね。英→才谷については、最期は乙女モードになっちゃっているから疑いようもないんだけど、才谷→英はどうかな、と思うのよね。才谷のほうは、男女の愛ではなくて、アガペーみたいな、もっと大きなスケールの愛だったように思えるんだよなぁ。


☆んー…、でも、この解釈は、多分に自分の願望が入っているようにも思います。結局それは、才谷は相手が英だから彼女を抱きしめて救いの言葉をかけたのかどうかってことを気にしてるってことだから。たとえば、自分の犯した罪にがんじがらめになって身動きできない人がいて、その人が才谷にすがろうとしたとき、才谷は英と同じように抱きとめて「あったかいなぁ」って言ってくれるのかな。私は「言ってくれる」と思いたい。それは自分が救われたいからだよねぇ。そういう愛の形は、もはや宗教に近いものだと思うけど。


☆もう一点、私は英のきりっとした生き方をとてもいいなと思うので、結局最期「女」となることで救われたってのがどうにも納得がいかなくって。あのラスト、真っ白な衣装に包まれて柔らかい笑顔で才谷への手紙を読む英は可愛いなって思うんだけど、うーん、でも、あまりにも乙女モード過ぎて、あの英は本人にとってなりたかった自分なんだろうかと、そうも思ってしまう。


☆こういうことを考えはじめると、野田版ってどうだったんだろうってことが気になってくるんです。野田版での才谷と英の関係性の描かれ方はどうなんだろう。確かどこかのインタビューで「神が不在の日本における救い」を書きたくてこの戯曲を書いたって言っていた気がするんです。野田さんの答えを知りたいです。そして、大本の原作であるところの「罪と罰」も気になるところ。なので、当座の宿題としては、この2つを観る&読むことかなあ。


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☆TSミュージカルの特徴のひとつであるダンスはとてもカッコよかったです。千秋楽はこれをちゃんと見たくて、後ろでもいいから、とセンターブロックの席を取ったんです。正面から見ると圧巻。旗振を振るダンスは、観ていると血がたぎる(笑)。すんごい熱気に溢れたダンスで、それが、あの時代の熱さとか危うさにすごく合っていて好きだな。


☆あと、実は結構志士の人たちに共感しながら見てました。いや、あの作品の中に出てくる人たちのなかで、誰が一番自分に近いかっていったら、志士の皆さんだもの。理想はあるけど、行動が伴わないっていうあたりが(苦笑)。群像劇と思いながら観ていたので、そういう風にしか動けなかった人はいるよね、という共感になったんです。志士ヤマガタ役の平澤さんのヤンキーっぽいポーズが好きだ(笑)


☆好きと言えば、都役の戸井さんも素敵でした。いい声といい存在感!シラノでも素敵だったけど、今回も素敵。都の「自分は古い時代の生き者」っていう価値観というか、スタンスはとても好き。それもまたひとつの確固とした生き方だと思うから。才谷とは別の生き方だけど、どちらも同じだけの重さのある生き方だよね。