つれづれレミゼ -25ページ目

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

香寿たつき
山崎銀之丞
戸井勝海
今拓哉
阿部裕
平澤智
剱持たまき
福麻むつ美
照井裕隆
友石竜也


りゅーとぴあ 18列センター


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☆どうしても、どーーしても、どーーーしても、もう一度観たくて、日帰りで新潟まで行って来ちゃいました。東京で観劇したのが8/27(木)のソワレ。東京公演は30日までで、既に予定があってもう東京にはいけないことが分かっていて、でもスケジュール帳を観たら大千秋楽の9/6(日)は予定は入っていない。というわけで、28(金)には新潟の日帰りの新幹線プランを見つけて、29(土)には同行者をくどき、30(日)にはチケットを確保。我ながら素晴らしい行動力だった(苦笑)。


☆何が観たかったって、それはもう、銀之丞さん演じる才谷。前回、英を中心に観ようとしたら上手くはまらなかった(そのせいでかなり消化不良だった)ので、今回ほとんど才谷にピントを合わせて物語を見ていました。そうしたら、まるで才谷を中心とした群像劇のように見えてきて、それぞれの人間が幕末という時代のうねりのなかを突き進んでいくさまから目が離せなくなってしまいました。だから、私にとっては、この物語は幕末という時代のうねりを見つめた才谷=坂本竜馬の物語です。


☆とても印象に残っているのが才谷のまなざし。自分の罪に苦しむ英、ええじゃないかを利用して幕府転覆を図る志士たち、またそれを取り締まろうとする幕府側の役人、そんなひとりひとりを、銀之丞さんの才谷はせつないような、痛みのあるような表情で見つめている。それがなんだかとても胸に響いたんです。特にやっぱり英に向けるまなざしね。きっと才谷の目には、最初っから英ってバランス悪くて危なっかしい女の子に見えてたんだろうなぁ。


☆あとは、声がとても好き。人殺しの罪を犯した英の台詞「人殺しを抱きしめる気持ちってどう?」に対する返答「人殺しって、あったかいんだなぁ」。この言葉だけでも胸を打つのに、銀之丞さんの声って不思議に若々しくて、少年のようなピュアさがある。「あったかいんだなぁ」って言い方がすごく無垢な感じで、まるでその言葉が英の罪を浄化する気がして、ぐっときた。


☆そう、つまるところ、銀之丞さんの才谷って、とてもあったかくて優しいんです。ぎりぎりと張り詰めて生きている英のような女性が、心を緩めることができた相手が才谷だったってこと、とても納得できる。そんな優しい才谷だから「死んでもいい命など、俺は一人も出会ったことが無い」という言葉が生きてくるんだろうなぁ。その優しさとあたたかさに、なんだか自分も救われるような気持ちになりました。


☆結局自分は東京で観たとき、銀之丞さんの才谷の優しさ、あたたかさに心を奪われたってことなんだろうなぁ。新潟行き、かなり急で無茶な成り行きだったけど、求めていたものを観られたので、全く後悔していないです。行ってよかった。もしまだ東京で上演しているなら、まだあと数回通いたかったな。まだまだ自分の中で消化しきれていいない部分もあるのです。


☆一番消化しきれていないのは、英の罪と救いの部分。本当はこの話って「理想のための殺人は許されるか」ってテーマがあるはずなのに、完全に今回私はそこのところ無視して観てしまったから。もしもう1回見ることができたら、おそらく今度は英の心情に寄り添って物語を追えそうなのにな。野田の戯曲を買って、脳内再生してみようかなぁ…。


☆そういえば、カーテンコールの銀之丞さんは、周りの笑顔にも関わらずずっと伏目で表情は固いまま。時折はにかむような微笑をほんの少しみせてくれるだけでした。なんで??? 役に入り込んじゃって、なかなか戻ってこられないタイプなの?それとも、ものすごーーーくシャイな人柄だったりするのかな。

香寿 たつき
山崎 銀之丞
戸井 勝海
今 拓哉
阿部 裕
平澤 智
剱持 たまき
福麻 むつ美
照井 裕隆
友石 竜也


東京芸術劇場中ホール 1階L列上手


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☆ドフトエフスキーの「罪と罰」を下敷きに野田秀樹が書いた「贋作 罪と罰」をミュージカル化したもの。女性ミュージカル演出家の謝珠栄を中心にオリジナルミュージカルを作成するTSミュージカルファンデーションの作品です。


☆一番印象に残ったのは台詞の美しさ。台詞は野田の脚本に基づいているのかなぁ(野田作品って、結構人によって好き嫌いが分かれる印象があるけど、どうやら私には相性がいいみたい)。なんだろう、単に日本語が美しいっていうのじゃなくて、台詞として口にのせたときのにびっくりするくらいの響きをもって心を揺さぶられる。言い回しとしてはあえて少し軸を外して日常でない言い回しをつかっていたりするのにね。


☆でも、だからこそ、音楽いらないんじゃ?と思ってしまったり。台詞の力に対抗するだけの音楽の力がなかった

なぁと思うのです。観終わったあと、耳に残っているメロディがないし。うーん。ミュージカルにする必要あったのかなぁ…。


☆あとは、私、この作品は思想の話だと思いながら見ていたんです。それが終盤、いきなり色恋の話になったので、ちょっとずっこけました。あれ、それでいいの?みたいな。


☆そんなこんなで、若干はまりきらなかったところがあるんですが、なんでか知らないけど、観終わったあとでじわじわ胸にこみ上げる感情があるんだよ。あのね、銀之丞さんがカッコよすぎるのですよ!! 役柄的にもとても美味しいところで、そのうえ、銀之丞さんの流し目と声と立ち居振る舞いと、全部があまりにも素敵で、くらくらします…。やっばい、これの感情はあきらかに「萌え」だよ…orz。こんなところで、こんな落ち方すると思ってませんでした。


☆もう一回観たいなぁ。銀之丞さんが素敵だからって理由だけじゃなくてね。観終わったあとにいろいろ一緒に観た友人といろいろ解釈を話あったりして、自分のなかで収まっていなかった部分がある程度整理できたので、この状態でもう一度観たい。そして、多分これ、2回目を観たらドはまりするんだろうなぁ。

(なんだかあんまり感想になっていないね…)

津村禮次郎/廣田高志
山賀晴代/河内大和/荒井和真/栗田芳宏


銕仙会能楽研修所


http://www.gorch-brothers.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=603


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☆去年の「冬物語」を友人に誘ってもらって観て、とてもよかったので今年も観にいきました。去年は「能楽堂シェイクスピアシリーズ」といいつつも、あうるすぽっとでの上演だったので、今回の銕仙会能楽堂での上演をとても楽しみにしていたのですが、予想通りとても素敵でした!


☆でもこのシリーズって、なにがどうよかったって、なかなか言葉にできないんです(去年もすごく感銘を受けたのだけど、うまく言葉にできなかったので感想書けなかったのですよ)。分かっているのは、気づくと舞台に魅入られているってこと。隙泣く細部まで丁寧に演出されているってことなのかなー。照明とお衣装と、それからひとつひとつの体のさばき方と、そういうのがとても綿密に練りこまれていて、同じ空間にいることがとても心地よく贅沢に感じるんです。


☆あー、なんとなく今ちょっと分かったのですが、このりゅーとぴあシェイクスピアシリーズって、物語の筋とか登場人物の感情の動きとかに共感して楽しむのではなくて、練りこまれた舞台空間に身をゆだねて楽しむものなのかも(私の感想って、登場人物に共感してああだこうだ言うことが多いので、この舞台は感想が書けないのかも)。すごく時間をかけていろんな素材から出汁をとった贅沢なスープを味わう喜びに似てます。去年の冬物語も、今回のテンペストも、濃密で美しくて、とても贅沢な時間を堪能しました。