つれづれレミゼ -26ページ目

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

ロジャー…アダム・パスカル
マーク…アンソニー・ラップ
コリンズ…マイケル・マックエルロイ
ベニー…ジャック・C・スミス
ジョアンヌ…ハニーファ・ウッド
エンジェル…ジャスティン・ジョンストン
ミミ…レクシー・ローソン
モーリーン…ニコレット・ハート


トレイシー・マクダウェル/トビー・ブラックウェル/グウェン・スチュワート
アダム・ハルピン/テリー・リヨン/アンディ・セニョール/ユカ・タカラ


赤坂ACTシアター 1階L列上手


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(今日の記事はかなり感傷的になってるのでご注意下さいね!)


☆素晴らしかった! ほんとに。それ以外言葉にならないくらい。ラストのキャスト全員での「no day but Today」。音楽のパワーとあいまって、しばらく涙が止まらなかったです。


☆去年、東宝版のRENTを見ているんだけど(そしてそれが私のRENT初体験だったのだけど)、そのときは、RENTの持つメッセージって、もう時代に合わなくなっているんじゃないかって思ったんです。初演のころに比べたらエイズの恐怖は薄くなっているように思うし、80年代NYイーストヴィレッジの若者たちの生活には共感できなかったし。でも、今日この来日版を観たら、そんなこと全然思わなかった。むしろ、ジョナサン・ラーソンのメッセージは、どれだけ時間がたっても色褪せないものだと確信したよ。


☆「no day but Today」私が今日受け取ったメッセージは、これにつきます。前後の歌詞とあわせて日本語にするなら「今日という日を懸命に生きる」かな。思うようにいかない事だらけでもどかしい日。孤独に苛まれて吐きそうになる夜。自分の持つものの小ささを知り絶望する日。そんな日々も、仲間と愛の存在を信じて、懸命に一途に生きること。すごくシンプルだけど、とても温かく、エネルギーに満ちたメッセージ。ちっぽけな自分の存在もまるごと含めて肯定された気がして、すごく、すごく、すごく、勇気をもらいました。(いやぁ、今日の感想は恥ずかしいね!)


☆RENTという作品の真髄ってきっとこれなんだろうな。見終わったときに、自分の胸の中に温かくて優しいエネルギーが満ちているのを感じる。日々に疲弊して信じることを諦めようとしている自分を、叱り励ましてくれる力。他人に優しい気持ちになれる力。こんな、奇跡のような作品があることに感動してます。私、今日観終わったあと胸のうちで自然に「ありがとう、ジョナサン・ラーソン」ってつぶやいていたよ。命を懸けてこの作品を残してくれたジョナサン・ラーソンに、もう一度、心からありがとう。


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☆今回このRENTスピリッツを大いに感じられたのは、やっぱりオリジナルキャストのアダムとアンソニーの二人が参加しているってことが大きいんだろうな。ジョナサン・ラーソンと一緒に作品を作り上げていったこの二人が、ジョナサンの思いをしっかり伝えてくれているんだと思う。これを日本で観ることができるなんて、なんという幸せ!


☆特に、アンソニーの演じるマーク。これだよ!と思いました。ちょっと垢抜けなくて、お人よしで、周りの友人たちのために走り回ってばかりいる。気づけば友人たちはそれぞれパートナーを得ているのに、自分は一人。おまけに自分に対してはあまり自信がもてなくて。アンソニーのマークは、この辺がとても強く感じられた。だからこそ2幕の「僕? 僕はここにいる。どこにもいない」って台詞に込められた自嘲がとても胸にせまってきたし、「What You Own」での「世紀末のアメリカを一人で生きる」と歌う孤独、そしてそのあとロジャーが戻ってきたことの喜びにとても共感したよ。(東宝版のマークはカッコいいいし、自信たっぷりだしで、やっぱりそこが違ったんだな…。マークは観客とボヘミアンな若者たちとの間をつなぐ役だと思うので、共感できないようなマークではいかん!)


☆今これを書きながらパンフレットを読んだのだけど、アンソニーやアダムのインタビューでジョナサン・ラーソンのことを沢山語ってくれています(必読ですよ!)。読んで感じたのは、この二人って、マークやロジャーを演じているのではないんだなぁってこと。マークやロジャーは二人そのものなんだなぁ。本当に今回のツアーに参加してくれて嬉しいです。ありがとう!


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☆そんなわけで、RENT月間の始まりです。一昨年はレミの夏、去年はサイゴンの夏だったけど、今年はRENTの夏ですよ! 今日観て本当に感動したので、立ち見でもいいからチケット増やすことに決めました(別の舞台観ようと思っていた分をこっちにまわすことにします)。レミやサイゴンとは違って、一月しか上演していないので、頑張って観るぞー!


嶺野白雪(リュータン)…湖月わたる
橘伊吹(タッチー)…貴城けい
星風鈴子(鈴子)…大鳥れい
紅花ほのか(ベニ)…映美くらら

速水悠介…本間慶一
影山航…石井一孝
オサム…佐藤アツヒロ


丸の内TOEI2


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☆もともとフジテレビの特番ドラマとして放送された作品を舞台版として作り直したもの。それを今回はLiveSpireとして、映画館での上映です(ゲキ×シネみたいなものね)TVドラマのときは、藤原紀香、木村佳乃、米倉涼子、中谷美紀が演じていたそうですが、舞台では、アンサンブルさんにいたるまで、女性の出演者は全員宝塚出身の人なんだって。すごい!!でも、それがとても良い感じでした。根底に「宝塚」という特別な場所への思いが感じられて、そのことに胸が熱くなりました。物語の登場人物たちの気持ちと、実際に演じる出演者たちの気持ちが見事にリンクしていたなーと思います。


☆物語は、戦争中の宝塚。タカラジェンヌたちの愛と青春を描いたものです(タイトルそのまんまの説明だね…)。4人の主要な登場人物たちが、皆それぞれ個性的でとても楽しい! 時代は戦争中で、だんだんと暗いエピソードも増えていくのだけど、見終わったあとはとても清々しい気持ちになりました。


☆私、やっぱりこういう舞台もののお話しって弱いんですよね。自分はただの観客でしかないけど、やっぱり「舞台」というものは特別で大切なものなので、舞台を大事に思い、舞台に賭けている人たちの話はいつも心打たれます。タッチーや鈴子の、宝塚を守りたい、宝塚の舞台の上で死んでいきたいという気持ちに、ぼろぼろ泣いちゃった。そして、この舞台は戦争ものとしても位置づけることができると思うんだけど、戦争に対抗するものって、舞台を愛する気持ちなんじゃないかなぁと思うんです。


☆それにしても、トップスターというのは、かくもカッコよく、光り輝いているものなんですね!いやもうリュータンが画面に出てきただけで目が釘付け。男前!オーラがある!しかも、愛嬌もコミカルさもある! 私が見た回は上映前に湖月さんの舞台挨拶があったんだけど、湖月さんが楽しい人で、笑った笑った。だってね、話しながらいちいち決めポーズつけるんだもの。その挨拶で、いかにリュータンという役に出会えて幸せかを話してくれました。その後本編を見たら、リュータンが湖月さんそのものにしか見えなくなったよ(笑)。ダブルキャストの方でも、こんなに面白いリュータンなんだろうか…。


☆他の役者さんも素敵だったー!大鳥れいさん、美人で歌もお上手!映見くららさん、すごい可愛い!娘役のあのくるくるカールヘアーがすごく似合っていた。貴城さんと本間さんは物語では戦争で引き裂かれる恋人たちで、そのあたりのエピソードはとてもシリアスなんだけど、ジャッキーとジェラルドじゃん!(byミーマイ)と思ったら、ちょっぴり可笑しかったです。続けてみてはいけませんね。オサムくんは、ベニちゃんと結ばれるのかなーと思っていたら、とくに誰ともくっつかず。いったい何のために出ていたの?と思って帰ってから公式サイト見てみたら、「手塚治虫」のオマージュだったのか!

シモン・ドゥセー…新納慎也
ヴァリエ・ド・ティリー伯爵…松本慎也
ジャン・ビロドー…林勇輔
マリー・ロール・ド・ティリー伯爵夫人…関戸博一
マドモアゼル・リディエンヌ・ド・ロジェ…山本芳樹
聖ミッシェル神父/ユー男爵…船戸慎士
ユー男爵夫人/奴隷の少女…村上幸平
晩年のシモン/シモンの父親…石飛幸治
ジャン・ビロドー司教…青木隆敏


紀伊国屋ホール I列


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☆諦めずにねばっていたらチケットが手に入りました!諦めなくてよかった!「諦めたらそこで試合終了ですよ」って言葉は正しかった!! 見に行ったのは前回とは違うチームの千秋楽。予想通り全く違う物語に見え、とても深く心に残りました。


☆2度目の観劇で、物語を知った上でまた頭から見るわけだから、いちいち心に響くところがありました。冒頭、静寂のなかでのビロドー司教の足音だけで、なにやら涙腺がゆるくなってました。だってさー、ビロドー司教がどんな思いでシモンに会いに行ったのかを考えると、切なくて、苦しくってさ。


☆そもそもあの冒頭、すごく好きなのよね。静寂のなか、コツ、コツ、と足音だけが響いて、その音に耳を傾けているうち、一点に気持ちが集中していくような気がする。このところミュージカルばっかり観ているので、いつだって音楽が雄弁に登場人物の感情を物語るけれど、こういう静寂の中での表現がとても好き。今回LILIESを見てはまったのは、BGMに頼らない芝居だけでの感情表現っていうのがとても久しぶりで、新鮮に感じたからだと思う。


☆そして物語はやっぱり思ったとおり全然印象の違うものでした。今回のチームは、シモンの葛藤がすごくよく伝わってきて、見ていてとても苦しかったです。新納さんってすごい役者だと改めて思いました。相手役ヴァリエを演じた松本くんは、前回の村上くんよりもっとがむしゃら体当たりでシモンに愛をぶつけていました(キスのねだり方がなんだかすごかったよ……)。でも、繊細で悩みがちのシモンと、感情あけっぴろげで愛に真っ直ぐなヴァリエはとてもいいバランスだと思った。ちなみに、村上くんは伯爵夫人とのシーンの印象が強いせいか、もっと凛としていた印象。どっちも好きだなー。


☆また印象が違ったのはビロドー。前回は彼が一番純愛だなぁと思ったけど、今回は思い込みの強さとストーカー気質のほうが強く感じられました。惨めさばかりが際立つ、とても悲しい登場人物。この物語の裏の主役は彼と言ってもいいのかも。30年の間、いったい彼は何を思い生きてきたのか…。ビロドー司教の雰囲気も前回と今回でずいぶん違うので、ビロドーの30年も全然違って見える。前回の河内さんのビロドー司教は、30年を神に捧げて生きてきたように感じられるけど(これは少年ビロドーに感情移入したせいもあるけど)、今回の青木さんのビロドー司教は、神父という生き方を選んでも、ずっとシモンに囚われて生きてきたように思いました。


☆開幕から閉幕まで、どこかに連れ去られたかのような気持ちの2時間半でした。客席が明るくなって、はっと我にかえる感覚がある。こういう風に体中の神経を研ぎ澄ませて芝居を観るのって久しぶりだったので、観ることができて本当によかったです。だけどこれを観たのが数年前だったら、作品につかまったまま日常に戻れず、熱に浮かされたように通いつめただろうに、今回は特に苦もなく日常に戻れた。自分も大人になったんだなーなどとしみじみ思いました。