つれづれレミゼ -27ページ目

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

シモン・ドゥセー…岩崎大
ヴァリエ・ド・ティリー伯爵…村上幸平
ジャン・ビロドー…奥田努
マリー・ロール・ド・ティリー伯爵夫人…カサノボー晃
マドモアゼル・リディエンヌ・ド・ロジェ…新納慎也
聖ミッシェル神父/ユー男爵…藤原啓児
ユー男爵夫人/奴隷の少女…松本慎也
晩年のシモン/シモンの父親…重松収
ジャン・ビロドー司教…河内喜一朗


紀伊国屋ホール N列


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☆昔っから名前だけはずっと知っていたスタジオライフ。今回招待券プレゼントに当選し、初めて足を運んだのですが、かーなーり、よかった。演目が自分的にあたりだったんだろうなぁ。


☆お話。1952年、カナダ郊外の刑務所。囚人たちの告解をきくためにおとずれビロドー司教は、突然看守や囚人たちに監禁される。そして、彼の目の前で囚人シモンの計画による囚人たちの手の込んだ芝居が始まる。そこには40年前の自分の姿があった。奔放な少年シモンと惹かれ合うヴァリエ。そんなふたりに嫉妬心を抱くビロドー。修道院で出会った少年達に何があったのか、封印された過去の悲劇がよみがえる…(公式HPより)


☆つまり、劇中劇の形式なんです。看守や囚人たちの劇、って設定。だから女の役を男が演じることに全く違和感がないのね。今までスタジオライフはオールメール芝居ってところにちょっと抵抗があったのだけど、これはすんなり受け入れることができました。


☆まず感心したのは、劇場が紀伊国屋ホールってところ! 紀伊国屋ホール、はじめて行ったんですが、歴史の古い劇場なだけあって、ロビーは薄暗いし、劇場の椅子も古くてキイキイ音がなりそう。ここだけ昭和に取り残されているみたい。でも、そのどこか異空間な雰囲気が、このLILIESの持つ不安定な感覚にすごくよく合ってた。他のどこの劇場でも、この感覚は味わえないと思うなー。


☆ビロドー司教の一言から芝居が始まるのだけど、すでに劇場の雰囲気からしてその世界に取り込まれていた私は、あっという間に別世界に行くことができました。この、舞台の上の別世界に自分まで取り込まれるような感覚、すごく久しぶりだった。やっぱりこれは大劇場じゃ味わえないよねー。休憩無しの2時間半、ずっと取り込まれたまま集中して観ていました。


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☆役者さんは、ティリー伯爵夫人のカサノボーさん、リディエンヌの新納くん、晩年のシモンの重松さんあたりの客演陣がとてもよかったです。特にティリー伯爵夫人のカサノボーさんがすごかった…。周りには嘲られながら、「自分は貴族で、フランスの夫が自分たちを迎えに来てくれる」と信じている女性の役どころ。もう狂気に近いところに足を踏み入れているんだけど、周りの嘲りになんて耳を貸さず、自分の信じるものに向かって凛とする姿には胸打たれました。


☆若手のなかでは、奥田さん演じるビロドーに感情移入しちゃった。美しいシモンを自分の神と崇めて、あこがれて、彼の役に立ちたくて、自分以外と一緒にいる彼が許せなくて。私には一番純愛なのはビロドーだと思えたよ(これはシモンとヴァリエの役者さんの力不足のせいもあると思う)。


☆シモン役の岩崎さん、見目はとてもいいのだけど芝居が残念…。全く感情移入できなかったせいか、シモンが愛されていることに傲慢なエゴイストに思えました。


☆この芝居、キャストが3通りもあるんです。ひとつ間違いないことは、役者が変わればまた全く違う物語に見えるんだろうなぁ、ってこと。もう東京公演は期日がないので、他のチームをみることは叶わないのですが、それがとても残念だなー。

宝田 明
松原剛志

佐野信輔/菊地まさはる/木村美穂/福地洋子/片桐和美/田宮華苗/三原康志/川田真由美/高野絹也/青島 凛/石鍋多加史/会川彩子/櫻井太郎/中本吉成/尾花宏行/藤澤知佳/藤田光之/鐘丘りお/梅沢明恵/国友よしひろ/福田奈実/三原康志/石鍋多加史/大塚加奈子/渡邉絵理/北村がく/福地洋子/鈴奈けい/相沢祥吾/村田真生/神 宏昭/竹本敏彰


シアター1010 L列


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☆07レミでフイイを演じ、今年からはアンジョルラスを演じている松原くんを目当てに行ってきました。


☆「赤ひげ」は、勿論、あの山本周五郎の『赤ひげ診療譚』が原作です。今回宝田明さんの俳優生活55周年を記念しての上映とのこと。私は原作は読んだことは無いんだけど、原作って、短編連作の形なのかしら。ミュージカルのほうも、第1話、第2話という感じで、小さなエピソードをいくつもつなげた作りになっていました。


☆松原くんは赤ひげ診療所に赴任してきた長崎帰りの若き蘭学医、保本登青年の役。最初は赤ひげ先生に反発し、幕府お抱えの医者となることを望んでいるのだけど、江戸の庶民とのふれあいや彼らのために働く赤ひげ先生に触れるうち、だんだんとその気持ちが変わってきて…、という感じ。


☆松原くん、予想以上の好演でした!ほとんどレミでしかみたことない、つまり松原くんが台詞を言っているところは観たことがなかったのだけど、今回はいっぱいしゃべっていて。苦労も沢山あったと思うけど、「保本」という理想を夢見みる一人の青年像によく似合ってるな~と思いました。松原くんは、(歌は知っていたけど台詞のときも)声がいいね~!好青年の声をしてるなーと思いました。


☆赤ひげを演じる宝田さんはさすがの貫禄。芝居に緩急と余裕があって気持ちいいです。そのほかレミのアンサンブルさんが沢山でているのよね。菊池まさはるさんとか、藤田光之さんとか、中本吉成さんとか、櫻井太郎さんとか。一番最初に見分けられたのは藤田さんでした。


☆結構楽しんだんだけど、作品そのものとしては、ちょっと「?」なところも。時代劇なのに、音楽が全く西洋音楽ですごーく違和感があったんだよねぇ。宝田さんはじめ、みな芝居をしっかり稽古しているようで、芝居が結構よかったんです。で、芝居を楽しんでいるのに、突然歌がはいってきて、気がそがれちゃって。うーん。ミュージカルである必要があったのかなぁ…。


ビル…井上芳雄
サリー…笹本玲奈
マリア公爵夫人…涼風真世
ジョン卿…草刈正雄
ジャッキー…貴城けい
ジェラルド…本間憲一
弁護士パーチェスター…武岡淳一


帝国劇場 2階G列センター


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☆2回目の観劇にしてすでに千秋楽。今回は2階でちょっと寂しいなーと思ったのですが、ラストのランベスウォークのときは、ちゃんと2階にもキャストさん来てくれるのね。嬉しかったです。


☆東京千秋楽ということで、キャスト陣もかーなーり暴走気味(笑)。みんなアドリブ合戦でした。サリーはビルに話しかけられてもひたすらワインのんでいたり、ビルとマリアおばさまとで発声練習して「いい声は血筋ね」とか言い合ってみたり、ジェラルドが退場しながら何度もリアクションしてみたり。楽しかった~。


☆2階ということで、いままでよりもアンサンブルさん全体に目がいっていたかも。地下の厨房のシーン、「彼はイギリスのジェントルマンにはなれない」のあと、みんなあんなにおおげさに崩れてたのね。2階からっ観ていたら、その崩れっぷりが激しくて、妙におかしかったです。


☆初めてみたときはテンポがたるいなー、と思ったんだけど、慣れてくるとなかなかに楽しいですね。皆いい人なんだもの。これは初見のときから思っていたけど、まずはビルがいいよねー。急に伯爵を継ぐことになって、今までの生活から引き離されて窮屈な教育を受けても、くさることなく朗らかにそれを受けれるんだもの。「伯爵なんての、俺は知ったこっちゃないよー」って逃げ出したっていいのに、そうしない、根の優しいところが好きです。


☆そして今回一番好きだなーとしみじみ思ったのは、「街灯の下で」のダンスでの芳雄ビルのまなざし。芳雄ビルがワンコーラス歌い終わるとダンスパートになって、町の娘さん青年がそれぞれペアになって踊るんだけど、それを見つめる芳雄ビルのまなざしがとても好きだーと思いました。すごく穏やかで温かくて、今は一人でいるけど、自分の相手はサリーしかいないんだと思っているような、そんなまなざし。大好き。


☆再演が決まったときは前回の印象もあってあまり乗り気ではなかったのですが、観てみたらとても楽しかったです。こういうハッピーミュージカルって、やっぱり和むね!