天翔ける風に もうちょっと | つれづれレミゼ

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

下↓の感想、銀さま素敵!としか言ってないので、もうちょっと作品を見て考えたりしたことなどを書き留めておきます。


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☆最初に東京で観たとき友人と「才谷と英の間にあるのは果たして男女の愛なのか」って話になったんだよね。英→才谷については、最期は乙女モードになっちゃっているから疑いようもないんだけど、才谷→英はどうかな、と思うのよね。才谷のほうは、男女の愛ではなくて、アガペーみたいな、もっと大きなスケールの愛だったように思えるんだよなぁ。


☆んー…、でも、この解釈は、多分に自分の願望が入っているようにも思います。結局それは、才谷は相手が英だから彼女を抱きしめて救いの言葉をかけたのかどうかってことを気にしてるってことだから。たとえば、自分の犯した罪にがんじがらめになって身動きできない人がいて、その人が才谷にすがろうとしたとき、才谷は英と同じように抱きとめて「あったかいなぁ」って言ってくれるのかな。私は「言ってくれる」と思いたい。それは自分が救われたいからだよねぇ。そういう愛の形は、もはや宗教に近いものだと思うけど。


☆もう一点、私は英のきりっとした生き方をとてもいいなと思うので、結局最期「女」となることで救われたってのがどうにも納得がいかなくって。あのラスト、真っ白な衣装に包まれて柔らかい笑顔で才谷への手紙を読む英は可愛いなって思うんだけど、うーん、でも、あまりにも乙女モード過ぎて、あの英は本人にとってなりたかった自分なんだろうかと、そうも思ってしまう。


☆こういうことを考えはじめると、野田版ってどうだったんだろうってことが気になってくるんです。野田版での才谷と英の関係性の描かれ方はどうなんだろう。確かどこかのインタビューで「神が不在の日本における救い」を書きたくてこの戯曲を書いたって言っていた気がするんです。野田さんの答えを知りたいです。そして、大本の原作であるところの「罪と罰」も気になるところ。なので、当座の宿題としては、この2つを観る&読むことかなあ。


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☆TSミュージカルの特徴のひとつであるダンスはとてもカッコよかったです。千秋楽はこれをちゃんと見たくて、後ろでもいいから、とセンターブロックの席を取ったんです。正面から見ると圧巻。旗振を振るダンスは、観ていると血がたぎる(笑)。すんごい熱気に溢れたダンスで、それが、あの時代の熱さとか危うさにすごく合っていて好きだな。


☆あと、実は結構志士の人たちに共感しながら見てました。いや、あの作品の中に出てくる人たちのなかで、誰が一番自分に近いかっていったら、志士の皆さんだもの。理想はあるけど、行動が伴わないっていうあたりが(苦笑)。群像劇と思いながら観ていたので、そういう風にしか動けなかった人はいるよね、という共感になったんです。志士ヤマガタ役の平澤さんのヤンキーっぽいポーズが好きだ(笑)


☆好きと言えば、都役の戸井さんも素敵でした。いい声といい存在感!シラノでも素敵だったけど、今回も素敵。都の「自分は古い時代の生き者」っていう価値観というか、スタンスはとても好き。それもまたひとつの確固とした生き方だと思うから。才谷とは別の生き方だけど、どちらも同じだけの重さのある生き方だよね。