負けるが勝ち犬 -33ページ目

負けるが勝ち犬

40歳を前に突然会社を辞めてしまった女、独身。しかし、ここからが真骨頂の「リアルタイムサクセスストーリー!」…勤労意欲をなくすこと1年10カ月。のち、不惑にして東京デビューの荒技に出るも、2年後の春にリストラに!またまた崖っぷち~!

く 

前回のつづき

 

だだをこねまくり(もはや超音波兵器のごときギャン泣きの末)、ついにクマのぬいぐるみをゲットした幼女。

 

ご両親とともにお店を出ていこうとしたのだったが、またしても何かお気に召さないことがあり、大きな声でごねていた。

 

あんなことじゃ

手に負えない人間になるのではないか・・・と、オラは幼女の ろくでもない未来を勝手に想像し、ご両親を気の毒に思ったりしたのだった。

 

そして同時に

 

ぬいぐるみを押し売りしたみたいで申し訳なかったな・・・

 

両親ではなくて、幼女に直接注意したほうがよかったのかも・・・

 

「クマさんが自分のおうちに帰りたいって言ってるの」とか

 

「クマさんのお父さんとお母さんがこのクマさんがいなくなったって心配しているから、棚に返してあげようか」とかとか

 

何かもっと機転の利いた話をして諭してあげたらよかったのに・・・

 

などと、後悔やら罪悪感やら自責の念やらでいっぱいいっぱいになるオラ。

 

妄想家なので、とにかく いろんな展開がアッチュー間に脳裏に浮かんでくるのである。

 (余談だが、いろんな展開って、ある意味、世界線とかパラレルなのかも)

 

思えば、いつもこんな感じでグルグル考えてしまうオラ。

今回はさらにいっそうグルグルしてしまったのだった。

 

結果

 

「人はその経験がしたくてしているんだ」と思うに至った。

 

どうしてもクマのぬいぐるみが欲しいとごねまくる幼女は、「どうしても欲しくてたまらない」という感情になりたかった。そして、ごねまくるという経験がしたかったのだ。

 

わが娘にふりまわされて困窮するご両親は、「娘に振り回されて困り果てる」という経験がしたかったのだ。

 

後悔、自責、罪悪感まみれになっていまったオラは、「この親子の行動により、後悔、自責、罪悪感にまみれる」という経験がしたかったのだ。

 

と、思えたのだ。

 

そして、それぞれが「経験したいことを経験している」のだから、そもそもオラ自責の念とか覚える必要はなかったのだと。

 

いや、そうじゃない。

ネガティブなことを経験したいって思う人間いるはずない!と、これまでは思っていたが、そうじゃなかったのだ、と。

 

一見「かわいそう」なことでも、それでいいのだ。

 

すくなくとも、そう捉えたほうが精神衛生上良い。

 

とはいえ、ただ単に捉え方を変える、といった表面的なことではなく、本当にそのように思えた、というか、腑に落ちたのだった。

 

これって、目の前のことに一喜一憂しない、俯瞰してとらえる等々、スピや自己啓発界隈でよくいわれていたことだよな。

と、あとで気づいた。

 

同時に、書籍やらYouTubeやらで、さんざん見聞きしてわかっていたことだよな、ってことにも気づいた。

 

おそらく、頭ではわかっていても、体ではわかっていなかったんだろうと思う。

つまり、知識はあっても「腹落ち」していなかったのだ。

 

腑に落ちる。

って、こういうことなんだなと。

 

「体の声を聞く」って、これまたスピ界隈でいわれていることだが、こういうことなんだろうと思った。

 

ネドじゅんさんのエレベーター呼吸は、「体の声をきく」トレーニングのようだが、その効果かな?とも。

 

この幼女ギャン泣き案件があった日から1週間。

以降、あきらかに反芻が減った。

 

これまでなら、ネガティブ系の案件があると どんどん妄想がふくらんでいたのだが、「このことで懸念を抱くという経験をしたかったのだな」などと考えられるようになり、すると「そうだったのか」と腑に落ちてしまって、そこで妄想が止まるようになったんである。

 

妄想家あがったりである。

 

このままでは「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」側人間になっちまうことだろうパフェもぐもぐ

 

ともあれ

あのお騒がせ親子は、長年のオラの心のクセを改善すべくあらわれた、まさにお客様は神様だったのかもしれない。

 

感謝∞

 

前回のつづき

 

ドМゆえ、自責の念にさいなまれることが多いオラ。

「罪悪感」があるから、自分を責めてしまうんだろな、と。

 

前世でよっぽどのワルだったんかなぁ、オラ。

などと、前世記憶に思いをはせてみたところで、この心の癖が変わるわけでもなく・・・

 

そんな昨今

 

オラのバイト先のカフェに 3、4歳くらいの幼女と、そのパパ&ママがやって来たのだった。

 

幼女は、店先にあったぬいぐるみがたいそうお気に召したらしく、ぎゅっと抱きしめて店内を巡回。

店内にはお菓子とかも売っているので、それを両親と見ていた。

 

ちなみに、ぬいぐるみは販売品である。

 

しばらくすると

親子は店内の脇にある、中庭っぽいところへ出て行った。

そこには、ちょっとした遊具とか、置き物とか植物とかがあるのだが、女の子は相変わらずぬいぐるみをぎゅっと抱きしめたままだった。

 

同僚スタッフが、購入前(ぬいぐるみ)だから「汚されたら困るね」

「どうしよう」

と。

 

彼女もオラと同じことを考えていたようだ。

 

とはいえ、オラ、ドМなんで、人さまを注意するとか超チョー苦手人間でもある。

いい年こいたオバちゃんだけど、言いたいことがあっても我慢&見過ごしたりする へたれ人間なのだ。

 

ところが、である!

 

たまたま、中庭に行く用事があって、件の親子の前を通ることになったオラ

 

ついなぜかこの口から、「こちら購入前の商品ですよね? 汚れたりすると販売できなくなってしまいますので、すみません…」

と、言い放ってしもーたのだ!!!

 

えーーーー!!!!

オラ、ひどくね?

この人たち、ぬいぐるみを買わないって決めつけてる言い方しちゃってね??

とかとか

 

言った瞬間から後悔やら罪悪感やらが怒涛のごとく襲ってきたのだった。

 

しかも

ぬいぐるみを取り上げることになってしまったあかつきには

幼女ギャン泣き

 

取り上げられたくない一心で、幼女はぬいぐるみをぎゅっと抱え込んで、大粒の涙&鼻水流して抵抗。

 

うあっ、鼻水ついてまう!

と、内心焦るオラ。

 

慌てて我が子からチカラづくでぬいぐるみを取り上げようとするご両親。

 

阿鼻叫喚

店内に響き渡る悲痛な泣き声


 

当然、オラの心には罪悪感と自責の念が激しく襲いかかる。が

 

どんなに自分を責めてみたところで、覆水盆に返らず。

 

 

ぬいぐるみをご返却いただいたあと

見ないようにしていたけど、ご両親の困り果てている声が聞こえてくる。

 

インフィニティ罪悪感

嗚呼、自責の念∞

 

一方

 

ギャンギャン

キンキン

 

幼女の泣き声

もはや超音波兵器のごとき・・・

 

「買ってあげればいいのに」

と、オラ 同僚にポロリともらした。

 

そんなとき

「よし、買おう!」

って、お母さんの声が聞こえた。

 

結局

4000円近いそのぬいぐるみをご両親はお買上くだすったのだった。

 

買ってあげれば、とか思ってたわりに

「なんだか、申し訳ありません」

と、オラご両親に謝った。

 

いえ、こちらこそ、とご両親。

秒で泣き止む幼女。

 

「泣けばいいと思って、あれじゃ末が思いやられるよ」

と、またしてもブラックな本音を同僚に吐露。

 

すると間もなく

また何かお気に召さないことでもあったらしく、幼女が渾身でごねているのが見えた。

 

もうお店を出ようとしていたときだったので、その後どうなったかは知らんが。

 

あんなことじゃ

ごねとく、ジコチューでわがままほうだいな人間になるのではないか・・・

 

と、オラは幼女の ろくでもない未来を勝手に想像し、ご両親を気の毒に思ったりしたのだった。

 

つづく

オラは自責の念が強い人間だ。

MかSかと聞かれたら、自分エムっす!と、即答できる自信がある。

 

身の周りでなにかトラブルが起きたり、周囲の人の機嫌が悪そうだったりすると、「自分のせいだ!」と、常にそう思ってしまうのだ。

 

謝らなくてもいい場面でも、「すみません」とよく言う。

「ありがとう」より「すみません」って言う派だ。

 

S人間には大変おいしい逸材とも言えよう。

 

くわえて、かわいそうな人とか見ると心苦しい思いにかられたり、助けてあげたいと思う一方で恥ずかしくて行動できなかったり。

で、そんな自分をちょっと責めてみたり、なんてこともアルアルだ。

 

スピや自己啓発界隈では

一見、かわいそうだと思える人だったりしても、本人はわりと平気でいたりするものだ。

とか

 

他人にひどいことしても、「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」ってなメンタルの人もいるものだ。

とか

 

とにかく、オラのようなドⅯ人間が思うほど、世の中や人々は「自分を責めて生きているわけではない」のかもしれない。

といったことは、スピ、自己啓発、はたまた心理系の書籍とかを読んで、すでに知ってはいた。

 

ただ、知ってはいても、自責の念にさいなまれる心の癖が変わるわけでもなく・・・

 

そんなオラの目の前に(ドМなオラの価値観をぶっ壊すべく)とある親子が現れたのである。

 

昨日、3、4歳くらいの幼女と、そのパパ&ママがオラのバイト先のカフェにやってきたのだが…コーヒー