罪悪感 | 負けるが勝ち犬

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40歳を前に突然会社を辞めてしまった女、独身。しかし、ここからが真骨頂の「リアルタイムサクセスストーリー!」…勤労意欲をなくすこと1年10カ月。のち、不惑にして東京デビューの荒技に出るも、2年後の春にリストラに!またまた崖っぷち~!

 

前回のつづき

 

ドМゆえ、自責の念にさいなまれることが多いオラ。

「罪悪感」があるから、自分を責めてしまうんだろな、と。

 

前世でよっぽどのワルだったんかなぁ、オラ。

などと、前世記憶に思いをはせてみたところで、この心の癖が変わるわけでもなく・・・

 

そんな昨今

 

オラのバイト先のカフェに 3、4歳くらいの幼女と、そのパパ&ママがやって来たのだった。

 

幼女は、店先にあったぬいぐるみがたいそうお気に召したらしく、ぎゅっと抱きしめて店内を巡回。

店内にはお菓子とかも売っているので、それを両親と見ていた。

 

ちなみに、ぬいぐるみは販売品である。

 

しばらくすると

親子は店内の脇にある、中庭っぽいところへ出て行った。

そこには、ちょっとした遊具とか、置き物とか植物とかがあるのだが、女の子は相変わらずぬいぐるみをぎゅっと抱きしめたままだった。

 

同僚スタッフが、購入前(ぬいぐるみ)だから「汚されたら困るね」

「どうしよう」

と。

 

彼女もオラと同じことを考えていたようだ。

 

とはいえ、オラ、ドМなんで、人さまを注意するとか超チョー苦手人間でもある。

いい年こいたオバちゃんだけど、言いたいことがあっても我慢&見過ごしたりする へたれ人間なのだ。

 

ところが、である!

 

たまたま、中庭に行く用事があって、件の親子の前を通ることになったオラ

 

ついなぜかこの口から、「こちら購入前の商品ですよね? 汚れたりすると販売できなくなってしまいますので、すみません…」

と、言い放ってしもーたのだ!!!

 

えーーーー!!!!

オラ、ひどくね?

この人たち、ぬいぐるみを買わないって決めつけてる言い方しちゃってね??

とかとか

 

言った瞬間から後悔やら罪悪感やらが怒涛のごとく襲ってきたのだった。

 

しかも

ぬいぐるみを取り上げることになってしまったあかつきには

幼女ギャン泣き

 

取り上げられたくない一心で、幼女はぬいぐるみをぎゅっと抱え込んで、大粒の涙&鼻水流して抵抗。

 

うあっ、鼻水ついてまう!

と、内心焦るオラ。

 

慌てて我が子からチカラづくでぬいぐるみを取り上げようとするご両親。

 

阿鼻叫喚

店内に響き渡る悲痛な泣き声


 

当然、オラの心には罪悪感と自責の念が激しく襲いかかる。が

 

どんなに自分を責めてみたところで、覆水盆に返らず。

 

 

ぬいぐるみをご返却いただいたあと

見ないようにしていたけど、ご両親の困り果てている声が聞こえてくる。

 

インフィニティ罪悪感

嗚呼、自責の念∞

 

一方

 

ギャンギャン

キンキン

 

幼女の泣き声

もはや超音波兵器のごとき・・・

 

「買ってあげればいいのに」

と、オラ 同僚にポロリともらした。

 

そんなとき

「よし、買おう!」

って、お母さんの声が聞こえた。

 

結局

4000円近いそのぬいぐるみをご両親はお買上くだすったのだった。

 

買ってあげれば、とか思ってたわりに

「なんだか、申し訳ありません」

と、オラご両親に謝った。

 

いえ、こちらこそ、とご両親。

秒で泣き止む幼女。

 

「泣けばいいと思って、あれじゃ末が思いやられるよ」

と、またしてもブラックな本音を同僚に吐露。

 

すると間もなく

また何かお気に召さないことでもあったらしく、幼女が渾身でごねているのが見えた。

 

もうお店を出ようとしていたときだったので、その後どうなったかは知らんが。

 

あんなことじゃ

ごねとく、ジコチューでわがままほうだいな人間になるのではないか・・・

 

と、オラは幼女の ろくでもない未来を勝手に想像し、ご両親を気の毒に思ったりしたのだった。

 

つづく