音楽バンドの音響について。青森県弘前市に小さな音響工場がある。名前は忘れた。
この企業は、商用電源の電流の歪を補正する装置を製造している会社。
電力会社が供給する電機は交流。家庭で使われている電気は交流で50ヘルツ(大まかに天竜川から東)、関西エリアは60ヘルツ。電圧は100V~200V、この電気の形状を可視化する
と正弦波である。よく見ると正弦波には歪がある。何を書いてあるか理解に苦しむと思うが、商用の電源を使ってのアンプは歪も増幅するので、スピーカーから出る音には
歪がそのまま再現されている。この違いを聞き分ける「耳」を持つ人はいない。しかし理屈を言えば、正確に音源を反映していない。アンプを使わない生の音楽とアンプにて拡大した音楽では
相違する。そのためにプロの音楽家は弘前の機械を使って歪のない100Vを使用している。この機械は高価なのでアマバンドでは使っていない。そもそも商用電源は100Vではな
い。使用する時間帯で100Vから少しだけ高低がある。家電には全く影響はない。
鎌倉の佐助地蔵を散策すると個人の庭に電柱が立っている。この電柱は東電の配電線に
連結されている。この引き込み線は多分、音響を趣味にしている人が住んでいると思う。
CD、レコードの鑑賞家は音にこだわる。庭に電柱が立っていたらこの話を思い出して貰いたい。趣味を極めると想像もしない奥の奥深い世界がある。
オーディオマニアは低音を再現するために、低音を再生するスピーカー形状に沿って家まで改造する人もいる。出口だけでなく入り口までお金を掛ける、これが趣味の世界の面白さと
怖さでもある。
de 非宇宙人