前回は漆器のことを書いたが、日本の安全について書きたい。
安全の範囲は広い。家庭の安全、地域の安全、社会の安全、日本の安全、職場の安全
アジアの安全、世界の安全、宇宙の安全。書き出すと止まらない。
その中で、最も日本人らしい安全について紹介したい。
まず最近ビックリしたのは鉄道のホームに開閉ドアの設置。
ホームに傾斜(水はけのため)がるために、車いすの転落事故があった。
また酔っ払いによる転落事故、若者のふざけて遊びでの転落事故が絶えないためと思う。
ホームが人混みで危険と思ったのは新宿駅。皆が危ないと思う。転落事故の報道は聞かない。
誰もが危ないと思う。駅員、乗客、運転手、車掌。緊張感が走る。
安全を確保する100%の対策はない。言葉には100%の安全はある。
飛行機事故の安全は飛行機に乗らないこと。これ詭弁。
労働安全は100%を目指さなければならない。
このような事例がある。ある会社で夜間荷物の搬入に来た。構内に「安全通路」書かれた
白線が描いてあった。その先は海とは知らずに車ごと海中に没した。
日本人は神話が多くある。「電力は48時間以内に復旧する」「安全」と書かれたものは「安全」・・・・アメリカの工場視察に行った。目の保護ゴーグルは法令で定められていた。
工場のいたるところに注意喚起の文字が見えた。「安全は自分で確保せよ」、誰も安全を保障できない。緊張感を持って自己の安全を確保。
日本人の素晴らしいことは公共の場は100%安全でなければならない。その対策を実施する。
想定外の事故(事故とは想定外だから起こる)が起こると想定内となる。対策はそこから始ま
る。想定内でも対策に費用が掛かると経営、首長は躊躇する。安全に費用が掛かると利益相反者
に説明責任が存在する。想定外の案件に説明は難しいことが多い。
福島原発の事故はその良い事例を残した。日本人は逃げなかった。海外の大使館員は殆んど
が帰国した。政府、経営者は現場を理解していなかった。何しろ120%の安全対策を施した
自負もある。保冷の順守もある。ここに落とし穴があった。現場の指揮者も想定外の事
、死を覚悟したと。臨場感とはそのようなもので、現場とはそのようにもの。
さて、福島は現在進行中の案件。ウクライナ(当時はロシア)の原子力事故もいまだ現在進行中。
日本人の素晴らしいことは福島が過去の事の様に忘れている。忘れたいのである。地元に帰郷できず人が未だいる。それほど恐ろしい事である。2011年3月11日は忘れられない。
安全を確保することは何にも増して優先事項。簡単に考える。全体のバランスを考える。simple and balance 。
事故の当事者、関係者は人生の重荷となる。少なくともあおり運転など簡単なことが分からない分別のない日本人は居ない。あおり運転をしている当事者は安全だと思わせている社会がある
ことを承知している。事故っても自分は安全圏内に居ることを承知している。
stand off いつも射程圏外にいるとの思っている。
日本は大変素晴らしい国、あおり運転がいつまでたってもなくならない。怒りをあらわにしない。自分がいつか rock-on されることは想定外。
日本は夜の一人歩きをしても安全。忘れ物は現金が入っていても戻る可能性が高い。ゴミを持ちかえる。きれい好き。教育が行き届いている。それなりに金持ち。
もしまた生まれてくるならどこの国が良いと聞かれたら、即 「日本」「日本人になりたい」
素晴らしい日本人に生まれたことを誇りに、そして乾杯。
de 非宇宙人