近所の人からある話を聞いた。
戦前に徴兵された画学生が自作の絵画を売りに来た。
それを日記に書いて母に残した。
母はその日記に記された人を頼りに長野県から訪ねてきた。
運悪く留守していたので、後でそのことを知った。
息子の足跡を尋ねて遠路はるばる訪ねて来た、その母心を思うと
何とか連絡が取れないものか思っている。戦中に多くの学生が徴兵されたが、
学徒動員は知っていたが「戦没画学生」の語彙は知らなかった。
長野県上田市に「無言館」がある。戦没画学生慰霊美術館である。
もしかしたら学芸員が何かを知っているかと思い電話した。
名前も出身も不明、手掛かりは絵の画風である。多くの東京芸大
卒業の画学生が書き残したので、分かれば作画の本人、その母、購入した
人に重荷が解放される。良い結果を期待。少しお手伝いをしている。
de 非宇宙人