狭い日本は高層マンションが立て並ぶ。
土地価格によるものと思う。また都市計画にもよる。
日本家屋は古民家としての活用はカフェ、レストラン、
演奏会、講演会などにも活用の幅が増えて嬉しい限り。
マンションだと年寄りには住みやすい。ゴミ出しも楽。
近くにコンビニ、スパー、鉄道・バスのアクセスも良い。
特に医者が近くにいる。これが一番。
さて日本家屋の1戸建てと長屋とは違う。また
平屋と二階建てとでも違う、建築法が変わり木造でも3階建ても最近は多い。
今までは気に留めなかったが、家には床の間がある。
京風の立派な床の間ではない。床柱も平凡な木材。
日本家屋と表現したのは、床の間の有無。和式の家には
私の知っている家には床の間がない。床の間に書ける掛け軸もない。
季節の変わり目に、毎年季節感を喚起させる掛け軸を掛ける。
端午の節句、お盆の掛け軸は決まっている。お雛様用もあったが誰かが持って行った。
行方不明。その他、山水画や書家の掛け軸も多くある。掛け軸にしなくその原図を
まくりと言うが、掛け軸にするには表装しなければ。これが意外と高い。10万円位。
まくりはまくりとして保存しているが日の目を見ない。いろいろと考えている。
一つの方法であるが、邪道ではあるが、作者の所縁の町の美術館か、博物館に寄贈する
こと。何しろゴミ扱いしていたぼろぼろの掛け軸。処分する前に「蛇の足跡」の字を解読
したく専門家に解読。天正??年との年代は読めたが差出人の名前がない。
骨董店の鑑定では、汚いので価値はない判定。つてを頼りに専門家
調べて貰った。なんと180年ぶりに発見された戦国武将の手紙。歴史の記録に
再び光を与えた。現在公文書館の金庫で保存中。後世の人に伝えることができた。
お茶をする人は掛け軸をさりげなくへ茶室に飾る。丈の低い掛け軸は茶室用と
思う。大きな掛け軸もある。散水画が多い。緻密で人物、動物、植物も良く描かれている。
有名な人のものはないが、そこそこの技量である。幕府が倒れると大名に召し抱えられた
絵師は路頭に迷って貧乏。西洋絵画の興隆で、古い様式の日本画は明治期人気がなくなった。
洋式に捉われた絵画は自由な人間表現と「絵の具」による自由な色彩と共に日本人の西洋へのあこがれ
も伴い普及した。日本画は廃れる。今に地味な散水や書家の掛け軸は鑑定団にだしても、ネタにされるだけ。
スズメの絵を微細に見ても緻密で有り生き生きしている。日本が再評価されると思う。日本画ルネッサンスは必ず来る。洋式化され、派閥もあったが、表現は今は自由。書道の文字も 明確(石の字はない字)など明治
の三筆も当時は斬新だったと思う。漢字を上手に書く若い人は少ない。PCに入力すればフォントを選べる。漢字の字体、書き方にその人の個性がでる。多様性も大事だが、個性を大事にすることが始め。
多様性とはいろいろな個性を認めること。 日本語を美しく書きたい。だんだん乱れていく。
日本画の個性を最近は認めている。この喜びを広めたくない。ヤフーでも素晴らしい書画が安く手に入れられ
る。話を元に戻す。床の間のある家は今は贅沢に感じる。壁に飾るものでなく、季節感や好みの書画を楽しめる文化を ぜひ新築やマンションにも導入して貰いたい。その魅力を発信すれば 日本の日本人の感性を楽し
めると思うが。最後に一つ。日本御着物の帯がアメリカの知人がインテリアに使っていた。素晴らしい美意識
に感嘆したことがあった。
de 非自然人